奥羽山脈ひだまり日記

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2014.07.11
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カテゴリ: ひだまり日記

サッカーW杯もいよいよ残すところあと2ゲーム。

早いな~。 

次はどんなドラマがかくれんぼしているのかな♪

ドキドキ!ワクワク!

 さて、陸前高田市へ行った時の話を少し。

市内に入り、海岸を一望できる場所にさしかかった時、

(何?これ)

海岸一帯に延びている白い建物。

遠目に見ると、空中廊下が張り巡らされたよう。 

この例えは適当ではないかもしれないけれど…

一瞬、ジブリの世界?とか思ってしまいました。

何かそこだけ異空間のような。

違和感を感じてしまう光景でした。

奇跡の一本松から見た様子です。

CAM00180.jpg

山を削り、その土をかさ上げ用の盛り土に使う為、ベルトコンベアーで予定地へ。

そう。異空間の雰囲気を醸し出していた白い建物は、ベルトコンベアーなのでした。

この白いベルトコンベアーが、海岸沿いにずーっと延びているのです。

ダンプでひたすら土を運んで作業すると10年かかるところ、ベルトコンベアーを使えば2年でできるのだとか。

左側にある建物は中学校。海が目の前です。

震災当時ここに赴任していた先生は、現在tackeyが担当している山の中学校の校長先生です。

地震が起きた後、即避難開始。指定の高台へ。

波が引くのを見て、その引き方に「ここでは危ない」と、さらに高台へ。

やがて、波が街を飲み込む様子を目にしてパニックを起こし始めた生徒達。

そこで、海が見えない山の陰へ。

生徒達の命を守り、心のケアをしながら、避難を繰り返しました。

あまりの海の近さと、あの日の傷を残しながらも静かに佇む学校を見て、しばし言葉を失いました。 

陸前高田市では、津波で死者の出なかった建物は震災遺構として残されるそうです。

この中学校も、震災遺構の一つです。


CAM00182.jpg

ベルトコンベアーの下を通ると、すごい音がします。

市内のどこにいても工事の音がして、ダンプがいっぱい走ってるから、とても埃っぽい。

一緒に行った友達は、かつて陸前高田に住んでいました。その友が、ポツリと一言。

「あの頃と変わらないのは、潮の香りだけ」

心が痛くて、返す言葉が見つかりませんでした。 






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Last updated  2014.07.12 23:21:56


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