
| 作品名/俳優 | セス・ローゲン | ジョナ・ヒル | ジェイソン・シーゲル | クリストファー ・ ミンツ=プラッセ |
| 俺たちニュースキャスター
(2004年) |
◯ | |||
| 40歳の童貞男
(2005年) |
◯ | ◯ | ||
| 無ケーカクの命中男/ノックトアップ
(2007年) |
◯ | |||
| スーパーバッド童貞ウォーズ
(2007年) |
◯ | ◯ | ◯ | |
| 寝取られ男のラブ バカンス
(2008年) |
◯ |
そんなアパトー監督は、2011年当時、まだ無名だったエイミー・シューマーのインタビュー( Amy Schumer on the Howard Stern Show-October 2011抜粋(soundcloud)
)をラジオで聞いて、才能を直感し、行動を起こします。
ラジオのハワード・スターン・ショーで彼女の話を聞いたんだ。彼女のお父さんのことをたくさん話していた。彼は多発性硬化症で、彼女は話はとても痛々しいのだけれども、正直で暖かでおかしいんだ。彼女は自分の恋愛関係についても話していて、彼女が抱える問題はとても健康的だったんだ。私は車の中で聞いていて、彼女のスタンダップ・コメディは全く知らなかったし、テレビのCMかなんかで見たことはあったかもしれないが、彼女のことはよく知らなかったんだ。私は駐車場に車を停めたまま、車から降りることなく、45分間、ずっと彼女の話を聞いていた。「これは絶対に映画になる」って思ったんだ。そこで彼女に声をかけ、二人でアイデイアを突っつき始め、それが「エイミー、エイミー、エイミー!」になったんだ。人が話すを聞いて「まさに天性の語り手だ!」と思ったのは、彼女が始めてだよ。
最初は違ったコンセプトを6〜8ヶ月ほど、二人で考えた。そして彼女に行ったんだ。「これは君が最初にやることべきじゃない。もっと私的な話をするべきだ。」ってね。ギャリー・シャンドリングから学んだことなんだ。人々は、リアルな話を求めているんだ。自分の人生そのものでなくてもいい、でも自分の核から来るものでなければならない。二人はそうやって「エイミー、エイミー、エイミー!」にとりかかったんだ。(ジャッド・アパトー監督)
https://www.vox.com/2015/7/17/8970317/judd-apatow-trainwreck-amy-schumer
http://www.comingsoon.net/movies/features/462357-judd-apatow-interview-the-truth-in-trainwreck#AMR5jJBS0OFGzjzJ.99
アパトー監督は、まだ無名だったエイミーに映画の脚本と主演を託したわけですが、彼がコメディエンヌに映画を託するのはこれが初めてではありませんでした。実は彼がプロデュースした「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」(2011年)で、コメディエンヌのクリステン・ウィグが脚本と主役を務め、第84回アカデミー賞で脚本賞と助演女優賞(メリッサ・マッカーシー)にノミネートされる大成功を収めています。
コメディのネタは書いたことはあるものの、長編映画の脚本を書くのは初めてのエイミーを、自身でも脚本も書くアパトー監督は厳しく指導しましたが、彼女が脚本を通して訴えたいことを理解し、それを手助けすることを彼は常に念頭に置きました。概略を検討した後、エイミーが書いた原稿を二人で音読してコメント書き込み、エイミーが原稿を書き直して再び二人で音読、さらにコメントを書き込むという作業を二、三年、繰り返しました。エイミーは真実を語るのに勇敢で、スタジオに映画化を決心させたのはひとえに彼女の脚本の出来によるものだと、アパトー監督は語っています。
脚本を書くのも、監督をするのも、良いアイディアを実現したいだけで、両者に大きな隔たりはないと語るアパトー監督ですが、実は、
とこれまでにない挑戦をしています。実は、アパトー監督もエイミーも、そしてテーマ曲とも言える「アップタウン・ガール」の作曲者であるビリー・ジョエルも、ニューヨークのロング・アイランド出身で、こうした繋がりが良い方向に働いており、また、エイミーを初めとし、コリン・クインなど、ニューヨークのコメディアンとのコラボも、アパトー監督は楽しんだようです。
エイミー・シューマーのキャラクター
アパトー監督が見出したエイミーの才能は確かなもので、本作が公開される前に彼女は看板番組「インサイド・エイミー・シューマー」を持つようになり、陽気で、時に卑猥、フェミニズム全開で笑いを振り撒くキャラクターが多くの女性たちの共感を呼ぶようになります。彼女の番組は日本では放映されておらず、彼女のキャラクターを掴むのは難しいのですが、同番組を中心にした以下のエピソードで、ある程度、想像することができます。
本作に関しても、女は男に抱かれて眠りたいと思うとは限らないとか、プロレスラーに抱かれるとセクシーな気分にはなるが、冷蔵庫の下敷きになったような気分でもあるとか語るエイミーですが、性体験が人一倍豊富かというと必ずしもそうではなく、むしろセックス・ネタを披露すると受けるのが面白くて連発しているのが実際のようです。「パートナーと一生を共にする覚悟を決めることは良いことだと思うが、若くして結婚することには子供の頃から憧れておらず、またそうした相手に巡り合っていない」というエイミーは、脚本を書いている時に大恋愛中でしたが、その後、破局を迎えてしまいました。親の離婚は子供の人生観に悪影響するという説が一般的ですが、同じく両親の離婚を経験したアパトー監督のように、若くして良き伴侶(レスリー・マン)に恵まれるケースもあるので、エイミーにももうひと頑張り、期待したいところです。
エイミー・シューマー(右、エイミー、独身の雑誌記者)
エイミー・シューマー(1981年〜)はニューヨーク出身のアメリカのスタンダップ・コメディアン、脚本家、女優、プロデューサー。2000年代よりコメディエンヌを目指し、2013年より彼女の看板番組である「インサイド・エイミー・シューマー」の作家、共同制作、共同脚本、出演を務め、数々の賞にノミネート、受賞している。2015年に本作の脚本、主演で長編映画デビュー、2016年には自伝「The Girl with the Lower Back Tattoo」を発表、ニューヨーク・タイムズのノンフィクションのベストセラーにランクされる。本作では二ヶ月間かけて練習したというダンスも披露している。
コリン・クイン(ゴードン、エイミーの父、多発性硬化症で施設に入所)
コリン・クィン(1959年〜)は、ニューヨーク出身のアメリカのスタンダップ・コメディアン、俳優、脚本家。公開コメディ・バラエティ番組「サタデー・ナイト・ライブ」などでよく知られる。エイミーの父、ゴードンには付き合いが長く、本作出演の為に多くの時間を共に過ごし、彼を思い浮かべながら演じてたという。
ブリー・ラーソン(キム 、エイミーの妹)
ブリー・ラーソン(1989年〜)はサクラメント出身のアメリカの女優。フランス系アメリカ人で、幼いころはフランス語で育ったという。子供の頃から演じてきた彼女はとびきり可愛いわけでも、個性的なわけでもなく、なかなか役を貰えず、オーディションでは色気がないとか、受け答えが真面目で面白くないという理由で落とされること多かったとのこと。そうした自覚があるせいか、ドラマでも、コメディでも、彼女はやや強めに表情を出してくる印象があり、演技の思い切りが良い一方でわざとらしさがなく、自然に見えることが彼女の魅力。コメディやインディーズ映画への出演が少なくなく、「ルーム」(2015年)でアカデミー主演女優賞を受賞している実力派女優。
ジョン・シナ(スティーヴン、エイミーの彼氏)
ジョン・シナ(1977年〜)は、マサチューセッツ州出身のアメリカのプロレスラー、映画俳優。
ティルダ・スウィントン(ダイアナ、エイミーの上司)
ティルダ・スウィントン(1960年〜)は、ロンドン出身のイギリスの女優。ケンブリッジ大学で政治学と社会学を専攻、1983年に卒業後、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーで演劇を学ぶ。長身、クールな風貌と知的な演技が評価され、魔女や天使、女王、女ボスなどキーマン的な存在感ある役柄が多い。「フィクサー」(2007年) でアカデミー助演女優賞を受賞している。二つ以上の映画に出るならば、できる限り、違った顔をしなければいけないという彼女は、同じ女優とは思えないほど印象を変える傾向があり、本作でもおよそティルダ・スウィントンには見えない出で立ちで登場している。
ビル・ヘイダー(アーロン、スポーツドクター、外科医)
ビル・ヘイダー(1978年〜)は、オクラホマ州出身のアメリカの俳優・コメディアン・声優・プロデューサー。「無ケーカクの命中男/ノックトアップ」(2007年)、「スーパーバッド 童貞ウォーズ (2007年)、「寝取られ男のラブ バカンス」(2008年)など、アパトー絡みの映画に出演する一方で、「くもりときどきミートボール」(2009年)、「モンスターズ・ユニバーシティ」(2013年)、「インサイド・ヘッド」(2015年)、「ソーセージ・パーティー」(2016年)、「ファインディング・ドリー」(2016年)等、傑作アニメへの声の出演も多い。本作出演の為に10キロ弱減量し、エイミーと一緒に外出、相性を見るカメラ・テストを経て起用された。
レブロン・ジェームズ(レブロン・ジェームズ本人、プロバスケットボール選手、アーロンの友人)
レブロン・ジェームズ(1984年〜)は、オハイオ州出身のアメリカのプロバスケットボール選手。NBAチャンピオン3回、シーズンMVP4回、ファイナルMVP3回、オールスターMVP2回の他、数々の最年少記録、歴代記録を更新している。
【動画クリップ(YouTube)】
【撮影地(グーグルマップ)】
【関連作品】
エイミー・シューマーの自伝
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エイミー・シューマー著「The Girl with the Lower Back Tattoo」
ジャド・アパトー監督/脚本作品
のDVD(楽天市場)
「40歳の童貞男」(2005年)・・・監督・脚本
「無ケーカクの命中男/ノックトアップ」(2007年)・・・監督・脚本
「ウォーク・ハード ロックへの階段」(2007年)・・・脚本
「素敵な人生の終り方」(2009年)・・・監督・脚本
「寝取られ男のラブ バカンス」(2008年)・・・脚本
エイミー・シューマー出演作品
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「Thank You for Your Service」(2017年、日本未公開)
ブリー・ラーソン出演作品
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「スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団」(2010年)
「21ジャンプストリート」(2010年)
「ドン・ジョン」(2013年)
「ショート・ターム」(2013年)
「The Spectacular Now」(2013年、日本未公開)
「ルーム」(2015年)
ティルダ・スウィントン出演作品
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「オルランド」(1992年)・・・北米盤、リージョン1、日本語なし
「アダプテーション」(2002年)
「ブロークン・フラワーズ」(2005年)
「フィクサー」(2007年)
「ミラノ、愛に生きる」(2009年)
「ムーンライズ・キングダム」(2012年)
「スノーピアサー」(2013年)
「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」(2013年)
「グランド・ブダペスト・ホテル」(2014年)
「胸騒ぎのシチリア」(2015年)
「ヘイル、シーザー!」(2016年)
「ドクター・ストレンジ」(2016年)
「フリーソロ」(2018年) 2020年09月15日
「初恋のきた道」(1999年、中国) 2020年08月04日
「恋する惑星」(1994年、香港) 2020年04月05日
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