
なるべくデリケートに、日本の感性や美意識を映画の中に入れ込もうと思った。と語っています。また、カズオ・イシグロ氏本人は、この点に関して以下のように語っています。
主人公がいかに優雅に悲しい運命を受け入れるか、その威厳ある姿勢が美しい。(マーク・ロマネク監督)
https://eiga.com/movie/55678/interview/
この話を書き始める時、奴隷たちが残酷なシステムに勝利するような話には、最初から興味がなかった。人間の自然な寿命、子供から大人になり年老いてやがて死ぬという逃れられない運命に、相当するものを見出したかった。関心があったのは「人は何をするのか?時間がないと知った時に、人にとって最も重要なものもは何か?」ということだっだ。すべての敵に復讐しようとするのが人間の性なのか?私的な財産の増やそうとするのだろうか?時間がない時、我々は何をしたいと思うのだろうか?(カズオ・イシグロ)人間は80年、長くても100年という寿命を受け入れざるを得ません。せめてもの抵抗は、少しでも長生きできるように健康に気をつけることくらいでしょう。逃亡できないキャシーとトミーが数年でも長く一緒にいられるようにと腐心するのは、いかにも人間的と言えます。
http://www.indielondon.co.uk/Film-Review/never-let-me-go-mark-romanek-and-kazuo-ishiguro-interview
Cathy(Voice-Over): It has been two weeks since I lost him. And I’ve been given my notice now. My first donation is in a month time. I come here and imagine this is the spot where everything I’d ever lost since my childhood had washed up. I doubt myself if that were true and I wait long enough, a tiny figure would appear on the horizon across the field and gradually get larger until I’d see it was Tommy. He’d wave and maybe call. I don’t let the fantasy go beyond that. I can’t let so. I remind myself I was lucky to have any time with him at all. What I’m not sure about is whether our lives have been so different from the lives of the people we save. We all complete. Maybe none of us really understand what we’ve lived through. Or feel we’ve had enough time.ネタバレ終わり
キャシー(ボイス・オーバー):彼を失って2週間、私にも通知が来た。私の最初の提供は一ヶ月後だ。ここに来た私は、子供の頃からずっと失ってきた全てのことがここに打ち上げられているように思う。自分でも心もとないが、それが本当で、もしここでずっと待っていれば、原っぱの向こうの地平線に人影が現れ、少しずつ大きくなり、やがてそれがトミーであることがわかる。彼は手を振り、私を呼ぶかもしれない。そこから先は想像しない。想像にまかせることができない。どんな時であれ彼とともに過ごすことができて幸運だったと思う。私達と私達が救う人々の人生がどれほど違うのか、私にはわからない。誰もが皆、「完了」する。恐らく、私たちが何を生きたのか誰も真に理解することはないし、十分に時間があると感じることもなく生涯を終えるのだ。








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