ボクの音盤武者修行

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アマオケ大好き

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世界的指揮者である小澤征爾さんの「非公式」勝手応援ブログです。またクラシックCDを聴いて感じたことなども語っていきます。
小澤征爾さんと、音楽について話をする
村上春樹さんとの対談本。村上さんの音楽の造詣の深さに驚きました。小澤さんもつられて今までになく音楽への想いを語っています。
おわらない音楽...
日経新聞「私の履歴書」に掲載した記事をまとめたもの。自伝的な内容、音楽への熱い想い。。。
小澤征爾 指揮者を語る 音楽と表現 / 小澤征爾
NHKBSプレミアムで放送された「100年インタビュー」で語った内容を本にしたもの。ウィーン国立歌劇場の音楽監督だった頃のオペラへの想いが熱い!
2026年07月19日
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1.東京大学歌劇団 第63回本公演

開催日:7月19日(日)14:00
会場:三鷹市公会堂 光のホール
指揮者:武田明寛
ソリスト:西岡君恵(カルメン)、佐々木竜也(ドン・ホセ)、藤本知宏(エスカミーリョ)、門上華子(ミカエラ)他
プログラム:歌劇「カルメン」全幕(ビゼー)

 こちらの団体は以前プッチーニのボエームを観て以来です。はっきり言うと素人の舞台ですが、彼らの「これをやりたい!」って気持ちが嬉しい。
 1000人程度の劇場型ホールですがちゃんとオケピもあり、簡素な舞台(学生らしい手作り感満載w)、オケもアマチュア奏者を集め急ごしらえな感じで音程もかなり怪しい(いまのアマオケレベルならもっと弾けます)。歌のほうは声楽や合唱コンクールで入賞といったそれなりの経験者が多いもののプロではないため声量や声の艶やかさは及ぶべくもありません。

 開演前のレクチャー(指揮者と演出家の会話)では、フランス語の発音をフランス人から学んだとか。特にひねった演出ではなくメリメの原作の雰囲気に従った、と。音楽的にはこのオペラは当初オペレッタとしてセリフ付きだったが後にグランドオペラ風に改作された2つの版のイイトコ取りしたとのこと。セリフ付きは世界の劇場でもよく取り上げているため最近では珍しくはないですが、生で観るのは初めてかも。
 このレクで興味深かったのは作曲当時は旅行記が流行っていてメリメ自身もスペイン旅行で聞いた話をもとに書いたとか。なのでフランス人が書いたスペイン、というのがミソなのだとか。なるほど。

 さて、序曲から不安感満載の始まりでしたが幕が上がって、衛兵がタバコ工場から出てくる女達を品定めしている会話では緊張のせいか声が出ておらず演技もぎこちなく、ヒヤヒヤ。それでもカルメンが登場し、声は出ていないながらも有名なハバネラを歌いだすと徐々にみんなも釣られて声がで始めました。ああ、主役というのは単に上手いってだけじゃなく舞台を引っ張っていける人がやるものだなと感得しました。
 セリフは特訓の成果が表れちゃんとフランス語でした。鼻にかかる音も出せてたし美しく発音するためにテンポも遅めでした(上演に4時間かかりましたが)。

 ただボエームのとき同様、演技がいけません。歌うことに気を取られて棒立ちになってしまいます。特にドン・ホセと上官殿は目立ちました。ちゃんと演技していたのはカルメンとミカエラ、チョイ役のジプシー団の女盗賊ぐらいです。ミカエラは歌も安定していて聴きごたえありました。 
 ドン・ホセは最初から最後まで声に張りがなくずっと元気がなく、これは演出上の歌い方なのかと訝しんだぐらい。確かにドン・ホセは自分の意にそぐわない人生を歩んでいて無気力だったに違いありません。それならばカルメンを殺害するときが初めて自分の意思をあらわにした瞬間ですから、燃えるような情熱をそのときにこそ出すべきでしょう。しかしながら殺害もナイフで一刺しするだけ、カルメンもあっけなく横たわります。(そんな程度じゃ死にませんw)。演技は演出家の責任です。ほとんど何もしてない、役者の裁量に任せた舞台でした。

 カルメンについては背が低い、メリメ原作に近い(17歳想定)若さゆえ初めて納得のいく配役でした(大抵は太ったおばさんですからね)。歌声は普通でしたがカラダの中から湧き上がる情熱がありました。最後まで歌いきる覚悟みたいなものです。これって将来、何かの仕事に就いたとしても大事なことだと思います。それに比べると男性陣は・・・いや、カルメンは女性陣がメインのオペラ、男性は添え物ですから。。。



 終演後、混乱するロビーのなか活動資金のカンパ箱を持って回るカルメンをあらためて見れば普通の女の子(当たり前ですが)、でもその清々しい笑顔に大役をやり終えた安堵と達成感が見て取れました。これからも頑張ってほしい、という思いからちゃんとカンパしましたよ。

 次回はグノーのロメジュリ。ウチからは遠いですがまた三鷹まで来るでしょう。


Bizet ビゼー / 『カルメン』全曲 小澤征爾&フランス国立管弦楽団、ジェシー・ノーマン、ニール・シコフ、他(1988 ステレオ)(2CD) 【Hi Quality CD】

ジェシーのカルメンなんて見たくない…でも声だけならちょっと興味あるかも…そんなアナタに贈るw小澤=フランス国立管の録音。フランス語の響きを大事にするためテンポはゆったりめにしているところは今回の演奏に似ています(いやこっちがマネしたんだけど)。シコフのドン・ホセは気合十分です!





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最終更新日  2026年09月01日 02時28分25秒
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