空

この世に空気が無くなれば
あの空飛べると信じてた

僕は地を這い、上を見詰めて
空を泳ごと夢見てた

夕焼けあんなに赤いのは
泣き顔なのだと思ってた

ダイダイ、黄色、白、青、紺色。
暗くなるまで眺めてた

都の空は広くて暗く
時にムラサキ色してた

あなたとみつめた川辺の星空
傾く三日月笑ってた

手を取り二人でみとれた曙
ずっと続くと信じてた

涙…。見上げた雲の隙間から
幾千流星まぶたに染みた

寒空岸辺をトボトボ歩く
ふと見る右側、…鈍色の雲。

暗い仕事場ふと見上げると
霞の影から花びら舞った

ハケの坂道自転車ひとり
風きり、立ち漕ぎ、大笑い。

この世に空気はまだあるけれど
ココロの翼で飛び出した


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