yukinaterさん
やはり、といっていいのか、アメリカは怖い国ですね(T_T) 日本の映画でも、復讐が法律で認められ、いたるところで殺人が起きている、といった映画がありましたが。僕自身、母親を交通事故で亡くしていますが、との時も正直言えばトラックの運転手を同じようにひき殺してあげたい、と小学生ながら思った記憶があります。

 アメリカだけではないとは思いますが、表面上差別反対だ、やれ守れ、だと声高々に言っている国、人間ほど、差別をしているし、自分が優位だからこそ、余裕があるからこそ言えるような事をもっともらしく言う。「言うは易し、行うは難し」
 民族紛争ともなると、そこには宗教、信念等の精神面が絡んで、余計にややこしく、相手が死滅しない限り自分たちに平和は来ない、とでも思っているような憎しみ方ですからね。土地を離してしまえば、とかいっても、その土地こそが自分たちの存在意義となれば、離れ離れにさせることもできませんし…。
 平蔵が生きていた頃にはまだ、敵討ちが公然と行われていましたから、なにやら複雑な気持ちです。 (2007.09.28 13:25:08)

鬼平中間部屋

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カテゴリ: DVD・書籍
 「泣き味噌」って何だろう、と最初に思ったこと。鬼平ゆえに、泣けるほど美味い味噌のことだろうか? 
 だが本当は「泣き虫」のことで、渾名だそうだ。この不名誉な渾名を忠吾につけられたのは、盗賊改方の会計をしている同心・川村弥助のこと。
 弥助は身長180センチ、太鼓腹の、後姿は相撲取り、という風采の男だ。この弥助がこの話の主人公です。

 弥助は雷がなると、がたがたと震えて隠れてしまうほどの、図体に似合わない怖がりだ。地震のときなどには泣きながら腰を抜かしてしまうほど…。
 もっとも、地震については、あの阪神淡路大震災を経験した人には、今でも地震があると、恐怖心で心臓の鼓動が早くなり、気分が悪くなるそうだ。ひどい人は、弥助のようにがたがたと震えてしまい、自分を見失う人もいるとか。

 そんな弥助だから、当然外回りにはいけない。獰猛な盗人の群れと戦う、などしたら、その場で気絶をしてしまう。
 だが平蔵は、「今の時代、川村のような男も必要なのだ」という。
 「勘定掛としてはまことにすぐれている」川村は、彼が作った「帳簿を見ればたちどころにお役目上の金の出し入れで与力・同心のはたらきぶりがわかる」ようになっているそうだ。「さすれば、通常二人、三人で勤める勘定掛が、わしのところでは一人ですむ。その分、外のお役目に回しているのと同じ働きになる」と考えているわけだ。
 弱点は弱点、だが強みは強みとして生かして初めて弱点が隠れてしまう、そういう人の使い方が平蔵にはできる。そういう風に人を見られる目をもっているといえよう。


 この話は、「土蜘蛛の金五郎」事件の後の話になります。こういう一文があるから、この小説が生き生きしているように思えます。
 事件は、弥助の愛妻さとの惨殺が発端となる。
 さとの実家は四谷の仲町にあった。この四谷仲町は、昔の東京15区だと牛込と赤坂の間にありました。この仲町は、「剣客商売」の秋山小兵衛が師匠辻平右衛門が大原の里に引きこもった後に小兵衛が最初に道場を開いた場所でもあります。
 この仲町喰違御門外(上部写真が現在の喰違門外跡です)のそばに栄風堂・和泉屋清左衛門というお菓子屋がさとの実家になり、ここの「初霜煎餅」が名代で、弥助の好物でもある。
 ある日、さとがいつものように実家にこの煎餅をもらいに行った帰り道、鮫ケ橋谷町(現在の東京都新宿区若葉2丁目付近)に嫁に行った友達のおみちに会いに寄ったことから事件が動き出すのだった。この鮫ケ橋谷町、当時は岡場所などもあって、がさつな土地、と言われていたそうです。今はそうではないと思いますが。
 おみちに会った帰り道、「わたしは仕合せだ…」と思いつつ、天王横丁につながる麹町13丁目(今の四谷1丁目から2丁目辺り)を歩いていたとき、突然頭を殴られ気を失った。

 そして、廃寺の東福院(東京都新宿区若葉1-4-1、豆腐地蔵があるお寺です。今は廃寺ではありません(^^♪)におさとの、衣服を剥ぎ取られ息絶えていた遺体が発見された。
 さとが見当たらなくなったということで、前日盗賊改方でもおさとの実家でも、おさとを探し回ったが見つからなかった。
 そして、遺体で四谷組屋敷に戻ったおさと。

 弥助は寝込んでしまう。


 犯人は、牛込御門から神楽坂をのぼって矢来下に通じている大通りを抜け、中里町のはずれに百姓家を改造した町道場が根城だった。
 すべての手はずを整えた平蔵は、打ち込みを掛ける。が、その前に、弥助が同行を願い出たものだ。あの怖がりの弥助が、である。
 いざ、捕り物となったとき、犯人に向かって太刀を両手に、刀を構える犯人・和田木曾太郎に向かって飛び込んでいった。驚いたのは和田のほうだ。何しろ、無防備で、刀を構えたまま突進してくるのだから、技も何もない。ひるんだ隙を縫って、弥助の太刀が深々と和田を貫き通す。


 平蔵の申し立てによって、この秋元は切腹させられたという。

 この後に、弥助の勇猛果敢な戦いぶりを褒め称える盗賊改方の同心らの話を、平蔵は「あれは弥助が死に場所を求めていたのだ」と久栄にいう。自分では死ねないので、犯人の手を借りて死のうと思ったのだ、と。久栄は平蔵がそうと知りつつも、弥助を敵に向かわせたその心情が計り知れない、と思うのだった。文面では「余人には測り知れないおもいが隠されているに違いない」とあります。

 もっとも、弥助はこのあと再婚をして幸せに暮らしていくのだから、まずはよかった、というところ。

 自分の最愛の人が殺されて、犯人に対して自分が何もできないのがどれほど悔しく、情けなく、自分も後を追って死にたい、と思うのだろうか、今は本当に自分自身でも分かりません。先日も3人の男に最愛の娘を殺された母親のコメントを聞きましたが、「謝罪などいらない、殺してやりたい」とテレビの前で語っているのを思い出しました。人を殺す、というのは、その人の時間を止めてしまうだけではなく、その人に関わってきた人々の時間も思いも殺してとめてしまうことになるのだから、いかに殺人が罪深いことかが改めて思いました。





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Last updated  2007.09.27 18:23:49
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Re:「泣き味噌屋」(昭和49年2月掲載)(09/27)  
yukinater  さん
子を殺された親にしてみれば同然の気持ちでしょう。
うちの夫も常々「うちの娘達が殺されるような目に遭ったら俺は絶対に殺しに行く」と言ってるぐらいです。

日本でこんなことがあるかどうか分かりませんが、実際に夫の実家の近くである娘さんが義父に性的虐待を受けた上に殺される事件があり、夫の知人たちが「絶対に身内は黙っていない」と言っていました。後にこの義父は川で遺体で発見されたのですが、どうやら誰かに橋から突き落とされたようです。刑務所ではリベンジを行ったり、誰かを痛い目に合わせる(もしくは殺す)など実際に起こっている話もよく聞きます。アメリカでも黒人社会やヒスパニック社会だと白人の中では聞かないような話も出てきて現実の厳しさ、恐ろしさを実感します。

個人のレベルでこういった感情が起こるのですから民族同士で争いが絶えず、世界中で戦争が起こり続けるのでしょう。でもどこかでこういった連鎖を止めないと殺し合いはなくなりません。

でも私も家族を殺されたら自分がどうなっても相手を同じ目に合わせないと気が済まないと思います。
(2007.09.28 02:50:48)

Re[1]:「泣き味噌屋」(昭和49年2月掲載)(09/27)  
osamuryo  さん

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