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数珠屋「カナカナ堂」に勤めるヒワ子は、公園に行く途中の藪で、ある日<蛇>を踏んでしまう。

しかも、自分はヒワ子の母だと当たり前のように言う。
そのまま二人(?)の奇妙な生活が始まった…

↑の表題作『蛇を踏む』他2編。今評判の川上弘美です。
正直、よくわからん・・・という第一印象でした。

なんというか、「比喩かぁ」と思っていたものがそうではなくて、「じゃあ何?」というように感じ、うまく場面が想像できなくなっていく。
何処へいくんだろう?(方向、距離)というのが気になってなかなか話に集中できない。
それでも、初めの『蛇を踏む』は何となく言いたいことは分かる気がする。巻末にあるように、自立と孤独なのかなと。まぁそれでも何か釈然としないものは胸に残る。



『惜夜記』までくると、もう自分で読んでいるのだか、読まされているのだか不安になってくる。題名どおり、夜(傍から見て何やら様々な事が起こっている楽しげな夜)を惜しんでいる、もう陽が昇ってしまうのか、というのは何となく分かる。段落を交互に使って何かやろうとしているのだなとは思う。でも場面によって全然テンションが違うというか、方向がバラバラというか。或る所では、まるで紙芝居を見ているかのように登場人物が表面的で動きがないように感じてしまうし、かと思うと、その場面に引き込まれそうな所もある。結局、どれを信じればいいの?と思う。

と、ちょっと不安というか不満を抱えたまま(それでも不思議と読後感は悪くはなかったけど)
本文を読み終える。そして、あとがきへ。
そこで川上さんの言葉。<<『うそばなし』>>
えぇえぇ~~!!そうなの?
(ノンフィクだと思っていたというわけでは当然ない)
好き勝手書いた、と言えばちょっと違うかもしれないけれど、
それぞれに意味を見つけよう、何かが隠れているのではないか?
と出来もしないのにそんな読み方を自然にしていた。
もっと気楽に読んじゃってよかったんだ。うそだったんだ。
とわけのわからない納得の仕方。

もちろん読み足りないところはたくさんあるでしょうが、
そんなこと気にしないでも全然構わんのだと、作者のお墨付き。
解説読んでそれまでの印象が変わるというのも変な話だけど。
変わっちまったもんはしょうがない。
そう思えば、奇想天外なオモロイ話だったじゃないか、


川上さん本人の話を。
どこか、筒井康隆のニオイがする(笑)と思っていたら、
やはり、関係があったのですね。
第一回パスカル短編文学新人賞を『神様』で受賞。
ちょうど手元にありました、
『パスカルへの道』筒井康隆、井上ひさし、小林恭二 編。
当然未読なのですが、目次を見ると確かに『神様』有りました!
本文短いですが、あえて作品は読まず(why?)
選考過程(詳しくはない)と受賞の喜びの川上さんのコメントを読む。特に、井上氏が推していたようですね。もちろん他の二氏の評価も高いですが。割とあっさり決まったような感じです。
川上さんのコメントでは
『家事の合間に身近で俗な「神さん」がひょっとやってきて…』というようなことをおっしゃってます。

他の作品も是非読んでみたいと思います。





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最終更新日  2003年03月20日 21時10分29秒
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