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鑑賞日:2020年12月29日(火)15:00開演入場料:8,000円(S席 1階29列)【主催】神奈川県民ホール/(財)神奈川芸術文化財団神奈川県民ホール 年末年越しスペシャルファンタスティック・ガラコンサート2020癒しのオペラ&バレエ会場:神奈川県民ホール 大ホール出演 指 揮 :太田 弦司会・バリトン :宮本 益光ソプラノ :森野 美咲カウンターテナー:村松 稔之テノール :城 宏憲バレエ :上野 水香、中家 正博コンサートマスター・ヴァイオリン:石田 泰尚ピアノ :中島 剛オルガン :荻野 由美子管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団曲目<第1部>オリンピックファンファーレとテーマジョン・ウィリアムズ作曲オペレッタ『メリー・ウィドー』より「ダニロの登場歌」 レハール作曲 宮本 益光オペラ『カヴァレリア・ルスティカーナ』間奏曲 マスカーニ作曲アヴェ・マリア カッチーニ作曲 村松 稔之オペレッタ『こうもり』より「侯爵様、あなたのような御方は」 ヨハン・シュトラウス2世作曲 森野 美咲オー・ソレ・ミオ カプア作曲 城 宏憲バレエ『くるみ割り人形』より グラン・パ・ド・ドゥチャイコフスキー作曲 プティパ振付 上野 水香、中家 正博<第2部>オペラ『フィデリオ』序曲 ベートーヴェン作曲オペラ『タンクレーディ』より「この胸の高鳴りに」 ロッシーニ作曲 村松 稔之オペラ『アイーダ』より「清きアイーダ」 ヴェルディ作曲 城 宏憲オペラ『ジャンニ・スキッキ』より「私のお父さん」 プッチーニ作曲 森野 美咲「フラカナーパ」「現代のコンサート」「鮫」 ピアソラ作曲 石田 泰尚 Pf:中島 剛バレエ「瀕死の白鳥」 サン=サーンス作曲 フォーキン振付 バレエ:上野 水香 Vl:石田 泰尚 Pf:中島 剛オペラ『カルメン』より「闘牛士の歌」 ビゼー作曲 宮本 益光交響曲第3番「オルガン付」第2楽章より サン=サーンス作曲 Org:荻野 由美子<アンコール>オペレッタ『こうもり』より「シャンパンの歌」ヨハン・シュトラウス2世作曲 森野 美咲、村松 稔之、城 宏憲、宮本 益光ラデツキー行進曲 ヨハン・シュトラウス1世作曲感想: 年末恒例の神奈川県民ホールのガラ・コンサート。バラエティー豊かな演目を楽しみに師走の中、山下公園まで出かけた。 新型コロナ感染症対策で、受付で手のアルコール消毒、カメラによる体温測定、観客自らチケット半券モギリ、プログラムピックアップと他のホールと同様の対応。 客席はカップル、グループには並んだ座席となっているが、一列当たり半数以下になるよう割当られ、舞台はバレエ用に張り出し設置されており、半数以下の1000人程度と思われる。 指揮者は昨年までの松尾葉子に代わり、今回から大阪交響楽団正指揮者の太田弦。そのためかオペラ曲目が多くなっているが、歌手に合わせ安定した指揮で、とても26才とは思えない。 歌手は、カウンターテナー村松稔之が入り、バラエティーあり。ソプラノ森野美咲はウィーン在住で、今回に合わせ帰国隔離期間を経ての出演とのこと。城宏憲は「オー・ソレ・ミオ」のロングトーンで高音のトリルを入れ、宮本益光は安定した歌声だった。 石田”オレ”様のピアソラは緊張感ある超技巧演奏で圧巻。上野水香、中家正博の『くるみ割り人形』も素晴らしバレエ。 一番は今回も上野水香と石田泰尚の共演。一昨年はタンゴだったが、今年はサン=サーンスの『動物の謝肉祭』の「白鳥」をバイオリンとピアノ演奏に振り付けたもの。 究極Pのヴァイオリンに合わせた上野水香の踊りは、正しく「瀕死の白鳥」。この組み合わせを見られるのは本ガラ・コンサートだけで、これだけでチケット代の元が取れた気分に。 アンコールはこうもり「シャンパンの歌」、「ラデツキー行進曲」で一気に年末気分に。 やっぱり生きて行く上で音楽は欠かせないものであり、安心して鑑賞できる生活に早く戻ることを祈念したい。 End
2020.12.29
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鑑賞日:2024年10月27日(日)14:00開演入場料:¥6,000(5階R列)主催:(財)東京二期会ボン歌劇場との共同制作<東京二期会オペラ劇場>オペラ「影のない女」〈ワールドプレミエ〉オペラ全3幕 op.65(ドイツ語上演/日本語および英語字幕付)台本:フーゴ・フォン・ホフマンスタール作曲:リヒャルト・シュトラウス会場:東京文化会館 大ホール<スタッフ>指 揮 :アレホ・ペレス演 出 :ペーター・コンヴィチュニー舞台美術:ヨハネス・ライアカー照 明 :グイド・ペツォルトドラマトゥルク:ベッティーナ・バルツ合唱指揮:大島義彰演出助手:太田麻衣子、森川太郎舞台監督:幸泉浩司公演監督:佐々木典子公演監督補:大野徹也合 唱 :二期会合唱団管弦楽 :東京交響楽団<出演>皇帝:樋口達哉皇后:渡邊仁美乳母:橋爪ゆか伝令使:友清 崇、髙田智士、宮城島 康若い男の声:下村将太鷹の声:種谷典子バラク:清水勇磨→河野鉄平バラクの妻:田崎尚美バラクの兄弟:岸浪愛学、的場正剛、狩野賢一感想 2022年に予定された公演が新型コロナ感染症の影響で中止となり、その後クラウドファンティング等も行い、東京二期会公演として上演されるとのことで、ようやく夏日にとどかない気温下の中、上野へ出掛けた。 上野周辺では「Tokyo Opera Days 2024」と称してオペラ関係の演奏会や展示が行われているらしく、東京文化会館のロビーにも「世界的日本人デザイナーによるオペラ衣裳展~森英恵、コシノジュンコ、髙田賢三~」の展示があった。 今回大幅な読み替えの演出となっているらしく、事前のあらすじ紹介がされ、それに関する批判意見が既にネットで多く見られる。 客席は1階両サイドと奥、3階席両サイドに多くの空席が見られ、6~7割程度の入りか。 時間となり客席暗転、指揮者登場。幕が開くと、赤く染まった地下駐車場に黒い大きな車(キャデラック)が止まっている。いきなり銃の撃ち合いがあり、その後オーケストラが入る。 あらすじでは皇帝がマフィアのボスで皇后は敵対する「霊界の王」の娘、バラクは人間界の遺伝子操作研究所の所長。1年以内に皇妃に影が出来ないと(=妊娠しないと)、皇帝は石(=コンクリート詰め)にされる。バラクの研究所で皇帝と皇后が、影(=妊娠→赤ん坊)を手に入れようとするストーリーらしい。 今回所要があり第1部(第1幕と第2幕途中)しか鑑賞出来なかったので、演出全体をどうこうと言うことは出来ないが、第1部観た所では、歌詞は原作通りで、設定や曲順を入れ替えているので、矛盾だらけで意味不明に感じた。 まあ細かい所は気にせず、全体的に映画やドラマを観ているように楽しめば良いのでしょうが。 途中ラジカセのスイッチOnで音楽を鳴らし、Offで音楽を止め日本語のセリフを言うのは面白い反面、音楽自体を台無しにしているのは確か。 歌手は皇帝役の樋口達哉、皇后役の渡邊仁美、乳母役の橋爪ゆか、鷹の声役の種谷典子、バラク役の河野鉄平はしっかり歌えていた。中でもバラクの妻役の田崎尚美はオケの大音量の中でも声がしっかり聞こえて来て、流石でした。 エンディングも大幅に読み替え、曲順入れ替えで、原作とは全く違っていたようで。 日本の場合は、読み替えは余り歓迎されず、毎回カーテンコールではブーイングが出たとのこと。 東京二期会の25-26年シーズンラインナップの発表あり。『さまよえるオランダ人』『こうもり』『ファウストの劫罰』『カヴァレリア・ルスティカーナ/道化師』『ルル』とバロック、イタリアベルカントが無いのが残念。 End
2024.10.27
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6、7月と仕事、居住が変わったため落ち着かず2ヶ月間生のオーケストラの音を聴けてなく、そろそろ禁断症状が出てきたため、本日はセントラル愛知交響楽団を聞きに、名古屋中心にあるしらかわホールまで出かけた。 名古屋地区にはプロのオーケストラが、名古屋フィル、セントラル愛知、中部フィル(準会員)の3つある。 セントラル愛知は83年にナゴヤシティ管弦楽団として2番目に発足、97年にセントラル愛知交響楽団と名称変更し、本日のしらかわホールをホームグラウンドにしている。鑑賞日:2011年8月6日(土)14:00開演入場料:自由席2,000円(2F正面最前列)【主 催】セントラル愛知交響楽団まるごとしらかわの日~セントラルの夏~会場:三井住友海上しらかわホール【第2部ピアノとの出会いvol.3】 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番 Pf.朝井大 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」 Pf.戸谷誠子 ショパン:ピアノ協奏曲第1番 Pf.朝井大指揮:古谷誠一管弦楽:セントラル愛知交響楽団 本日は「まるごとしらかわの日~セントラルの夏~」と称して、第1部は「こどものためのコンサート」ピンクパンサーや動物たちの謝肉祭等、どうぶつにちなんだプログラム、第2部は「ピアノとの出会い」としてピアノコンチェルト3曲の特色あるプログラムになっており、その第2部を聞きに行った。 しらかわホールは定員約700席、2階席までの典型的なボックス形式。指定席は1階中央付近だったので2階前列を狙って当日券の自由席を購入、30分並んで開場、無事2階席中央最前列を確保。700席とは首都圏プロオケ使用のホールと比べ1/2~1/3の規模で地域の公会堂レベル。ここを中心だと運営は大変だろうと思ってしまう。 オケ登場のあとピアノコンチェルトなのでピアノからチューニング。年齢は全体的に若そうで、女性が6~7割。指揮者とピアニスト登場。指揮棒が振り下ろされると、美しくふくよかな弦の音が耳に飛び込んでくる。ホール天井が高く、そこから跳ね返った音が2階席に伝わってくるので座席選びは正解か。 1曲目はベートーヴェン「ピアノ協奏曲第1番」なので、管弦楽がしばらく続いたあと、ピアノが入ってくるが、流れるような演奏で耳に心地よい。第三楽章はリズミカルなロンドで、飛び跳ねている印象が表現され、中々楽しい。 曲の解説が5分ほど入ったあと、ピアニストが変わり協奏曲第5番「皇帝」。戸谷誠子は少々ゴツゴツしているが大変力強い演奏。同じベートーヴェンのコンチェルトでも演奏者によって大きく違って聞こえるのは、ピアノの表現力であり、難しい所なのでしょう。 15分の休憩の後、朝井大が再登場し、ショパンの第1番。先程の演奏と同じく流れるような演奏で経歴を見てもショパンがお得意のようで、最後まで心地よく聞くことが出来た。難解な部分をさりげなく弾けてしまう所が素晴らしいのでしょう。 休憩を入れて2時間半。コンパクトなホールであったことも影響し、ピアノコンチェルトを満喫することが出来た。ただ、お客の入りが6~7割弱程度だったのが残念。トヨタ他自動車関連メーカが木金休みで土日出勤の影響もあるのか。中部地区でのクラシック公演はなかなか大変そうである。End
2011.08.06
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