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2008.06.19
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カテゴリ: おはなし
「もし、10年後に気持ちが変わっていなかったら、結婚しよう。」

『10年後に、あなたを忘れていなかったら、結婚しましょうね。』
別れ際、二人は愛を誓いあった。

そして、時間は過ぎていった。


「もし、10年後に気持ちが変わっていなかったら、結婚しよう。」
『10年も待たなくてはいけないの?』

別れ際、二人は未来を見失った。

そして、時間は過ぎていった。



「もし、10年後に気持ちが変わっていなかったら、結婚しよう。」
『10年か、気の長い話ね。』
別れ際、二人は握手した。

そして、時間は過ぎていった。


「もし、10年後に気持ちが変わっていなかったら、結婚しよう。」
『10年後、その時に貴方には貴方を必要としている人がいるといいわね。』
別れ際、二人は目を合わせられなかった。

そして、時間は過ぎていった。


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何度目かの春が過ぎ、何度目かの紫陽花が咲いた頃。

一通の葉書に、二つの笑顔があった。
全く知らない顔がひとつ。
良く知っているはずの顔には、実はまったく知らなかった笑顔が並んでいた。

よく知っている文字で短い言葉が添えられていた。
『ありがとう。』

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何度目かの夏がきて、何度目かの秋が来た頃。

落ち葉と一緒に風に乗ってきたのは、小さな便りだった。

その便りは、幸せに満ちあふれていた。

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何度目かの秋が過ぎ、何度目かの正月。

形式的な書体の年賀状には、見慣れぬ名前で見知った顔があった。

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何度目かの冬が過ぎ、何度目かの桜を見守る。

桜吹雪に紛れて、招待状が届いた。

「このたび、二人は結婚することとなりました・・・・」


並んで連ねた名前は、どちらも良く知っている名前だった。

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最終更新日  2008.06.20 21:00:39
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