●中日５－８ロッテ○（２１日、ナゴヤドーム）

　ロッテが逃げ切り勝ち。二回、サブローの２ランで先制。四回に荻野貴の適時打などで３点を加え、八回はブラゼルの２ランで突き放した。先発の涌井は制球に苦しみながら５回３失点で３勝目。中日は先発の雄太が乱れた。

　ロッテ・伊東監督　（涌井が５回３失点も３勝目）形としては最悪。先発は１イニングでも長く投げて欲しいのに、完全につかまっていた。

　中日・谷繁監督　交流戦の途中から先発が早いイニングで大量失点することが多い。追いかける展開になると厳しい。

　○…ロッテの涌井が２８歳の誕生日を約２カ月ぶりの白星で飾った。序盤から球がばらついたが、三回までは無失点で耐えた。ただ四回はエルナンデスにソロ、藤井に適時三塁打を許し３失点。五回も２死一、二塁のピンチをなんとかしのぐ苦しい投球だった。打線の援護を受けて３勝目を手にし、涌井は「チームに迷惑をかけていたので、ひとまず勝てて良かった。（野手から）いっぱいプレゼントをもらった」と笑顔だった。

　○…中日の雄太（ゆうだい）は制球が安定せず、４回５失点で２敗目。二回にサブローに先制２ランを許すと、四回も２四球と２安打で３点を失い、この回限りでマウンドを降りた。直球に本来の威力もなく、「（四回は）先頭打者への四球がいけなかった。長打された球はどれも高かった」。前回登板した１４日オリックス戦も四回途中４失点でノックアウトされていただけにショックを隠せなかった。