コミックや小説の感想つれづれ書き~かなり雑多に

コミックや小説の感想つれづれ書き~かなり雑多に

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2025.11.29
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カテゴリ: コミック感想
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正直に申しまして、おもしろくはありません。
絵よりも内容が…つまんないの一言です。

絵はそこまでひどくないんですが、漫画はあまり上手くないといいますか。
全体の流れがかなり雑で、物語の表面をなぞっているだけで、キャラクターの個性というものもまったく表現しきれていません。

個性的なキャラを出そうとしている感じはあるんですよ。

いかにも「当て馬」な幼馴染の男の子であったり、訳知り顔のオネエであったりね。
でもほんと上っ面っていうか。


これ、主人公ふたりですらそうなんですよ。

そして、それは物語の展開自体もそうです。
すごく薄っぺらいんですよ、もうね、何もかもが、です。
プロットをそのままなぞって描いているだけで、いっさいの肉付けがありません。

物語の説明すら、すごく稚拙なんですよ…
言葉が足りない、というのもあります

これは漫画家さんが、言葉の吟味をせずただ原作をなぞってる感がするからなのかもしれません。


冒頭からしてつっこみたくなるんですよねぇ…

とにかく不自然なんですよ。
まず日本語というか。

客の台詞で宰相の話題


これね、一言足らないんですよ。
「一蹴した」とははねつけたとか拒絶を表す言葉なんですが、「議会」で「何」をはねつけたのか、わかりません。
例えばくだらない議案を一蹴したとか、具体的に何を「一蹴した」のか書いてくれないと。これは言葉で、ですよ?

そしてヒロインのフィアナですが、家族経営の酒場が儲かってなくてこう思うんですよ
「うちの酒場は王都にあるとはいえ、すみっこだものね」


王都の規模がわからないし、隅っこにもいろいろあるでしょ?

もうこの冒頭シーンだけでもいろんなことが足らなすぎるんですよ。

まずね、酒場にくる庶民のおっさんが、なんで国事を司る宰相の冷徹さを知ってるんでしょう?
新聞の記事を読んだ、というのならわかりますけど。そして女の子たちに人気なのも、新聞で写真が載ってたから?それともたびたび庶民の前に現れていてみんな顔をしってる?だとしたら「酒場」で働いているヒロインがそんな有名人を知らないのは不自然なんですよ。


ここの冒頭はいろんなことがたりなさすぎて、物語に入っていけないんですよ

なので、まずは冒頭酒場のシーンからというよりは、
ヒロインのフィアナが王都の市場にでも買い物に出かけ、そこで常連客のおっさんたちから話しかけられたり女の子たちは我週刊誌みたいなものに乗ってる氷の宰相についてきゃーきゃーいってたりするシーンを描きつつ、うちの酒場にも女の子達きてくれたらいいんだけど、さすがに繁華街から離れているし、常連客はおっさんばかりだしで、客足が伸びないんだよなーと悩んでたりするシーンかけばまだいいんですよ。そして街中あるいていれば、幼馴染の男子を自然に出せるでしょうし、氷の宰相とやらのうわさに関してもちらりとは聞くけれど、さすがに顔までは知らないことをさらりと会話の中でできるでしょう。オネエあたりは噂に詳しいでしょうから、オネエに流行に無頓着なのは酒場の娘としてはダメよぉと指摘されたっていい。

そこで、ヒロインのフィオナの人物像をちゃんと書いて、こういうキャラが周りにいて、という説明にもなるし、王都の「すみっこ」というのがどのあたりで、どれほどさびれた店なのかわかるし、酒場が儲かってない理由も提示できるでしょう。
客がおっさんばかりで定着し、店も繁華街からは離れている、ヒロインは流行とか噂話にあまり興味がない、といった最低限の「情報」を読者に提示する。これを冒頭でしっかりやってほしいんですよ。

そして噂の宰相とは知らず…店の外で酔いつぶれていた男を発見するんですが、これだって不自然なんですよ。いくらなんでもご都合展開がすぎます。

こんなのは、都合がよくてもいいので、別の店で飲んだくれていた宰相がその店が閉店だからと追い出され、次の店いくぞーと探しつつ、しかし酔いどれで、ふらふらしながらも酒場をさがし、まだかろうじて意識があったからなるべく廃れたような店を探していて、そしたらついに酔いが回り、フィオナの店の前で力尽きて倒れた…とかでいいんですよ。それをどっかに描いておいてほしかった。それこそ、朝起きたときにでもいいんですが。

なにより不自然と感じたのはフィオナが宰相を発見したところです。
わあわあ泣き出す男みて「うっわ、めんどー」と思うのはごく自然なんですが、なぜ「放っておいた方がさらに面倒」と感じるんでしょうか?
その場で水を渡して落ち着かせ、父親呼ぶなりした方がいいでしょ。
それでも酔いつぶれて寝ちゃったもんだから、父親と二人で客間に寝かせることにした、と。

こういうシーンがね、おそらくこの漫画家さん自体が「絵」として描けないんでしょう。

なんつーか、下手ではないんですが、動きのあるシーンはかけなさそうなので…
この漫画家さんも、自分に「描けること」しか描かないんですよ。

この氷の宰相がフィオナに一目ぼれして気色わるいムーブかましてくるのは別にいいんですよ。
それに対してフィオナはちゃんと「なんぞこれ」みたいな対応でしたからね?

ただ、そこからの展開が悪くて、すぐ恋愛モードにはいっちゃうんですよ、フィオナ


いやーそこはしばらく塩対応でいてほしいかなって。

それこそ自分が言っていた通りに、店が儲かるチャンス、これを利用しない手はないっとはりきってるムーブでいいんですよ。
エリオスには親切にするけれどもあくまでお客様対応にしておかないと、女の客足が途絶えかねませんからね、という、ちょっと打算はいった思考でいいんですよ。
そこからの、ヒロインの心の変化こそがこういった話の醍醐味でしょうに。

それをすぐさま、トゥンクみたいな流れに持っていくのは悪手でしかありません。

あと、耳に生き吹きかけられるというかささやかれるの、イケメン無罪にはならないので、ここは拒絶してほしかった。
ああいうことは金輪際やれめてください、くらいの強気で出てもいいんですよ、最初は。
そう「最初は」、ですよ。
そこでエリオスにしゅーんとさせちゃえばいいんですよ。

エリオスの来店自体は喜んでいるし(打算ですがなにか)エリオス自身を嫌ってはいない、とちゃんと伝えたらいいんですよ。

そして当て馬も早いことだしてあげてほしいんですよ。
もちろん当て馬に関してのヒロインの鈍感ムーブにはいらっとくるんで、好意を持たれているのはわからなくもないけど…幼なじみとしてしか見られない。そういう葛藤もできれば描いてほしかったかな。どうせ当て馬に告白させるんでしょ?

こういう、当て馬もキープしておくのってちょっと感じ悪いんですよ…
しかも「当て馬」としか描いてないせいで、この「当て馬」にたいしても同情しようがない、という。

これは物語のつくりが稚拙なせいでもあると思います

だれひとり、キャラクターのなんたるかがわからないんですよ。
どんな人なのかわからないキャラをどう応援すれば、っていう。

どのキャラも性格悪そうだとかそういうのは一切ないので不快感はないんですが…「物語」の形を成していないので、もうタイトルだけで「あ、はい」で終わり。

この後にどんな展開がきたとしても、どーでもいいとしか思えません。
なぜならキャラクターに生きた人間っぽさがないからです。

以前にもありましたが、プロットのまま、という態の漫画なんですよ、これ。
もうちょっと肉付けをしっかりしてほしいです。

珍しく令嬢ものではない点だけは評価しますが、ほんとにそれだけです。


ラブコメにしてもたのしめそうなキャラ造形がなされていないので、先を読み進めるほどでもないですね。
がんばりましょう、という評価、かな





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最終更新日  2025.11.29 22:00:06
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