大腿骨骨折のあと、認知症になって介護付き有料老人ホームに入所しているMさんをお見舞いに行く。
小学校の同級生で彼女と親しくしていたKさん、Sさん、Mさんの4人で出かけることになった。
11時半にまずランチを頂くために、Uという和食のお店に行く。私が推薦したお店なので皆さんが気に入ってくれれば良いと思っていた。
暫くぶりに行ったのだが、お店は品良く落ち着いていた。
畳の部屋なのだが、高齢者の身を考えてくれて、高い座椅子を用意していてくれた。
限定15食のランチを注文。
運ばれてきたランチを見て友人たちは余りの綺麗な料理に歓声をあげた。
女性好みの、品数が多く、優雅な器に盛られている料理。食べてみてその美味しさにまた喜びの声を上げた。
紹介者としては満足。だが、本人は味覚異常で美味しさが感じられない。
料理を残したら器をくれたので、天ぷらを持ち帰る。気の利いたお店で嬉しい。
その後O市のSという施設に向かう。
しかし近くになってから迷ってしまった。そんなこともあるだろうと、インターネットで電話番号を調べ登録しておいた。それが役に立って電話をかけたらすぐに分かった。
緑の多い施設だった。本館ということで建物は古びていたが、落ち着いて風格がある建物だった。
彼女は病院で行われる、リハビリに出かけるところだった。玄関で会い、近くの応接セットで座ることが出来た。
彼女は車椅子だった、入所する前は痩せてとげとげした感じだったが、今の施設が住み良いのか、少しふっくらして穏やかな顔つきをしていた。
4人の名前を覚えているか不安だったが、私のことは覚えていたらしい?
他の3人の事は名前を言ったら少しずつ思い出したらしくほっとした。
だが会話は成立しなかった。
3人は認知症の人と初めて話するので、彼女の発した言葉について色々詮索する。すると彼女は詰まってしまって答えがなかった。
それでも彼女は嬉しそうだったので、安堵する。
写真を撮ったり、取り留めない会話をして結構長居をした。
この施設の職員は若い人が多く、皆さん明るく元気。私たちの前を通るとき心の籠った挨拶をしてくれて感じよかった。
施設の広間に大勢の入所者が集まっていた。
何を考えて暮らしているのだろう?
いずれわが身の行く末かと、感慨深く眺めてしまった。
Mさんは3食きちんと食べ、大切にされ本当に穏やかに暮らしていて良かった。
遠くに住む2人のお嬢さんも安心しているのではないかな。
彼女たちは1ヶ月に一度交代で來所しているとか。
でもMさんは頻繁に来ているという。
また、俳句は作っていないのに、O山に吟行に行き1位を取ったと話す。
願望の現われかとちょっと可愛そう。
長い外出に娘が心配してメールをよこす。丁度市内に入ったところと電話したら安心してくれた。
4時に帰宅。のんびり過ごす。意外と疲れていない。
しかし明日になって、疲れが表れてくるのかな?
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