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〈モノクロヒーロー〉 としてはかなり 異端 となる 〈バイザーオン／バイザーオフ〉 という 二形態ギミック ──では、どうしてこうなったかと言えば……まず、このタイプの方向性として極力意匠は織り込まずシンプルなデザインに纏める意向で着手していました。

それが 〈バイザーオフ形態〉 になります。

で、悪くは無いのですが淡白で食い足りない印象にも在った。

まぁ、それこそが 〈全身タイツ型モノクロヒーロー〉の特徴 ではあるのですが……そこは 〈オリジナルヒーロー〉 としての 〝個性〟 を発揮する 〝＋アルファ〟 が欲しかったのですよ。

このままでは 〈オリジナルヒーロー〉 だか 〈海底人8823〉 だか 〈スーパージャイアンツ〉 だか判りませんから（殊にヒーロー文化ビギナーには）。

それに 〈オリジナルヒーロー創作〉 なんですから、そこは 独創性に破戒的拡張をしなければ意味がありません …… 懐古嗜好 のみで 〝そのまま〟 なら 『二次創作イラスト』 で充分 ですw

そこでゴーグルを据えてみたところ、案外悪くない。

レトロSF感を残しつつも、締まっていてカッコイイ。

反面、シャープな印象が強まってしまい 〈モノクロヒーロー〉感 は稀薄になった印象もあり……。

そこで、いっその事 〝両形態を切り替えるスタイル〟 としたのです（描く手間は倍増しましたがw）。

ちなみに全身像そのものが大きく変化しないで バイザー部のみ という小範囲にしたのは、逆に 『モノクロヒーロー美学』に則っているため ですね。

だって当時の制作背景を鑑みれば 〝キグルミスーツを２パターン常備用意〟 なんて大掛かりコスパにはしないでしょう？（後年の 〈特撮黄金期〉 は 〝特撮バブル〟 だったから 制作費潤沢 だったけれど）

胸部意匠は 〈超能力発現：不可視エネルギーの爆発力〉 を漫画的表現にてアレンジした象形です（いわゆる 『バースト』 というか）。

側頭部アンテナは当初据えていませんでしたし、閃きで付けた後も「……コレはチト無しかなぁ？」と懸念しました。

いくらなんでも〝ダサい感じ〟が強調されましたから。

ですが、もう一押し 〝形態変化：超能力強化を視覚的に訴える効果〟 が欲しかった事から「ダメならオミットしよう」と両天秤に工程を進めました。

で、彩色が終わると……案外悪くないw

にしても、この 〈スーパーバイザー〉 は、意図せずして 〝差異枚数〟 がべらぼうに多かったキャラクターでしたね。

単体 なのに 〈戦隊〉 に近い制作苦でした。

『メインビジュアル』『バイザーオン』『バイザーオフ』に『カラー／モノクロ』 ……更には 『タイトルロゴ有り／タイトルロゴ無し』 と。

差分作成とはいえ 〝枚数〟 を抱える手間は意外と 大変 なのですよ。

たぶんトータル的には 〈超機戦隊ギアテクザー〉 ぐらい大変だったのでは？

さて、結果として 〈モノクロヒーロー〉 としては……どうなんでしょうね？

ベースとしては 〈海底人8823〉 のようでもあり、カラーゴーグルのせいで 〈タツノコヒーロー〉 のようでもあり、側頭部アンテナのせいで 〈光速エスパー〉 のようでもあり……混在した印象は拭えませんが、アリかナシかはファンの判定に御任せしますw

コチラとしては 〝模索苦心に形として吐き出すだけ〟 ですからね。


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