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今回は ゴクウセンジャー の 模索工程 。
まず大前提として 〝孫悟空〟 最大の特徴である 〈金護経:頭部金冠〉 を強調に活かす事は決定。
ただし原典ママでは 〝金輪っか〟 でしかなく別パーツ感も強いので 〈戦隊ヒーロー〉 らしく〝自己主張に映えるディテールパーツ〟とアレンジする方向性に定める。
〈スタンダードな戦隊像
〉でしかなく
〝孫悟空〟
としての自己主張が皆無──無個性でツマラナイので没る。
②稿にて多少個性的な着想が生まれる。
ゴーグル下部曲線は 〝猿の頬肉〟 を表したものであり、ゴーグル部そのもので 〝それ自体〟 を想起させる。
これによりマスク部も 〝猿が口を開けて吠えているイメージ〟 と固まる。
しかしながら 〝金護経〟 と 〝頬肉〟 のみで肝心の 〝猿面(事に目)〟 が織り込めておらず 〝孫悟空〟 と連想させるには苦しい。
加えてゴーグルが曲線主体に大きく据えられてしまったせいで全体的に 穏やかで愛嬌のある面構え となってしまい 〝戦闘ヒーロー〟としてのシャープなカッコよさが死んでしまっている〟 ために没。
③稿は②稿のアイデアをブラッシュアップしてみた形。
鋭角シャープなゴーグルを据える事で 攻撃性 を強調。
加えて頭頂をトンガリ型にする事で 〝獣毛の逆立ち〟 を感受させる狙い。
悪くはないがどことなく 〈仮面ライダー響鬼〉 を連想させる酷似となってしまい、また 〝孫悟空〟 と言われても 「どこが?」 な印象へと掛け離れてしまったので没。
④稿にて 「いっそ 金護経 自体をゴーグルにしてみたらどうだろう?」 と面白いアイデアが湧く。
この稿にて 〈カルマージャ〉 特有 の 「妖怪顔とゴーグル顔が混在していて意識をどちらに傾けるかで印象が変わる」 という意匠コンセプトが織り込まれる(ゴーグル下部~頬肉ライン間が 〝孫悟空顔の目〟 のイメージ)。
ほぼほぼ悪くはなく気に入ったものの、まだ一押し 〝孫悟空〟 感を強調したくもあり……で決定稿へと繋がる。
決定稿では 〝発光眼〟 を据えた事で一番 〝孫悟空〟 を直連想させるデザインと纏まる。
また両側頭部に 〝金色の半球体〟 を大きく据える事で 〝猿耳〟 を表現。
反面、狙いであった 〝ゴーグル顔〟 の方は 全く機能しなくなった 感 にもあり……。
しかしながら肝心なのは 〝受け手に 〈孫悟空ヒーロー〉 と初見認識される判り易さ〟 であるので、結果論ながらもコレがベターな形とは納得するに至る。
このように 〈アマチュア創作ヒーロー〉 とはいえ 〝計算〟 と 〝模索〟 の 試行錯誤 にて 〈完成〉 と至るのです(ゴクウセンジャーに限らず)。
決して 〝既存ヒーローの安直な模倣〟 ではない。
そして 〝生み出す:具象化〟 という工程は決して 楽でもない 。
まぁ、少なくとも私のフォロワー様達には、 こうした背景があった上で 〝生み出されている〟 という事を認識して頂ければ幸いと思います。
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