ダイアモンド・ダスト

ダイアモンド・ダスト

Feb 12, 2008
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カテゴリ: 基準
恵まれた環境に過ごし、
感性が鈍っている愚鈍な人が発する言葉は、
軽薄、かつ、無意味だったりする。

生きていることが辛いと訴えている人を励ますのに、
そういう人は、
「生きていれば、楽しいことがあるのだから」と言って励ます。
(こうした言葉は、「生きていたくない」と訴える人に対して、
その主張は到底認められる事ではないだろうと責め立てているのに等しい言葉と感じられる)

脇で、二人のやり取りを聞いていた私は、


本人、励ましているつもりなのだろうけれど、
それは、まったく相手の苦悩を感じ取っていない
壁の外に居る人の言葉としか思えない。

生きていれば楽しいこともあると信じられるのは、
それまで生きていた中で、
楽しい思いが有った人だから言える事だ。

楽しいことが無く、苦しい事ばかりで過ごしてきた人には、
楽しいことが、自分の身に起こる可能性が感じられない。

そういう、可能性を感じられない人を相手に
「生きていれば、楽しいことがあるのだから」と言って励ますそれは、
貴方と違って、私はこれまで恵まれていたわ。

ひけらかしているだけの言葉だろうになぁと思う。

それは、励ましている「つもり」のイタブリでしかない。


***********************************

昨日は数年ぶりに姉と再会した。

姉は、子育てが終ったら、


子どもに負担をかけてまで、生き延びていることに
価値は感じられないという。

姉のところの長女は、去年、結婚したばかり。

この子は、潔癖すぎるきらいがあって、
新婚でありながら、
その子は今、それが原因で、パートナーともめている最中だという。

白黒つけたがる傾向が強いので、
そういう部分では、姉は、その子の子育てに関して
自分は失敗したなと思うと言っていた。

だから、私は、姉に、
子育てが終っても、貴方の役目は終ったわけじゃないと思うよと言った。

その長女の性格から言うと、
その子が産んだ子(姉にとっての孫)は、
母親の潔癖症から来る極端な性格に苦しめられるのではないかしら?

その子が、母親の極論に押し潰されそうになったりしたときに、
母親である長女を懐柔し、とりなしてくれる人の存在だとか、
孫の気持を聞いてあげる人が必要になるとは思わない?
と、姉に問うと、
ああ、そういう必要がありそうだな~と姉が言った。

自分が失敗したなぁと感じる子育てのツケは、
自分が摘む必要があるよね?放置してしまわないでさ。

だから、子どもに厄介かけてまで生きていたくないじゃなくて、
厄介かけずに済むように、
健康に気を配って、
勉強や仕事を続けつつ
周りの役に立つ生き方で生きていればいいじゃん!という話をした。

***************************************

人が生きていくのには、
「生きていればこそ楽しいことがある」なんていう
軽薄な内容ではなくて、
自分が存在している事を肯定できる内容が必要なのだと思う。

自分が存在していることを否定され続けてきた人たちだから、
自己の存続を許可し、存在を肯定してくれるものが無かったら、
生き続けていることは、
自己保存の本能に反して
「罪」を犯してでも居るかのような後ろめたさだとか、
虚無感に悩まされる。

子育てが終ったら、生きてなどいたくないと言った姉に、
以前は私も、さっさと早死にしてしまいたいと思っていたけれど、
この2~3年の間で考え方が変って、
長生きしたいとか、永く生きるのも悪くないかなと思うようになったよと言うと、
へぇ~、どうしたらそんな風に変ったの?と訊かれた。

自分は生きていてもいいんだよって肯定してくれるものが出来たからだよと答えた。

今は、生きていることを楽しめるようになったよ♪と言うと、
ふ~ん、そんな風に変る事もあるんだね~と、
姉は不思議そうにしていた。

********************

恵まれた環境に過ごしていると、
本人、いくら親身になって発している言葉であっても
そうではないところで生きている人の心に響くような台詞が出てこない。

むしろ、無意識に、励ましのつもりで追い込んでいるだけだったりする。

相手と同じ環境に自分が立っていないのに、
相手に何かを伝えようなんていうのは
思い上がりというものではないだろうか?

だから、 「家族と言う名の強制収容所」 のようなサイトが存在しているのだろうと思う。

恵まれていながらにして、
そうではないところに位置している人の苦悩や苦労の「芯」をついて説法を説けた
釈迦と言う人は
やはり
特別な存在なんでしょ?と思うよ。






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Last updated  Feb 13, 2008 12:29:41 PM
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