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影丸076 @ Re[1]:楳図かずおさんのへび女(11/07) マークンさん、こんにちは。 楳図かずおさ…
2016年07月16日
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「ガンマン大連合」(1970)
     VAMOS A MATAR, COMPANEROS

監督 セルジオ・コルブッチ
原案・脚本セルジオ・コルブッチ
共同脚本 ディノ・マイウリ、マッシモ・デ・リタ
     フリッツ・エバート
撮影 アレサンドロ・ウロア
音楽 エンニオ・モリコーネ
出演 フランコ・ネロ、トーマス・ミリアン
   ジャック・パランス、フェルナンド・レイ、アイリス・バーベン
     本編119分 総天然色 シネマスコープサイズ

 マカロニ・ウエスタン傑作映画DVDコレクション第7号に収録の「ガンマン大連合」(1970)を鑑賞しました。 監督はセルジオ・コルブッチで、マカロニ西部劇作品は以下の順です。

「ミネソタ無頼」(1965)
「続 荒野の用心棒」(1966)「マカロニ・ウエスタン傑作映画DVDコレクション」第2号
「リンゴ・キッド」(1966)
「さすらいのガンマン」(1966)「マカロニ・ウエスタン傑作映画DVDコレクション」第3号
「黄金の棺」(1966)
「豹/ジャガー」(1968) 「マカロニ・ウエスタン傑作映画DVDコレクション」第4号
「殺しが静かにやって来る」(1968)「マカロニ・ウエスタン傑作映画DVDコレクション」第5号
「スペシャリスト」(1969)
「ガンマン大連合」(1970)「マカロニ・ウエスタン傑作映画DVDコレクション」第7号

「ガンマン大連合」の日本公開は1972年4月です。
 この映画は、これまでに見たことがないと思っていたのですが、登場人物のバスコ(トーマス・ミリアン)が拷問でモグラ責めにされるシーンに記憶があって、もしかしたら忘れただけで、映画館で見たのかもしれない。

 メキシコ革命の頃。ディアス大統領の再選がどうのと云ってるので1910年くらいだろうか?
 スウェーデン人の武器商人ヨドラフ・ペテルセン(フランコ・ネロ)が革命軍のモンゴ将軍(フランシスコ・ボダロ)に会いにやって来る。ところが武器を購入する資金は占拠した銀行の頑丈な金庫に入っていて開けることができない。それを開けるキーワードを知っているのはアメリカで監禁されているサントス教授だけだという。
 そこでペテルセンは金庫内にある資金の3分の2を報酬とする条件で、アメリカからサントス教授を連れてくることを請け負います。ペテルセンはモンゴ将軍の部下バスコ(トーマス・ミリアン)とともに国境を越えて、サントス教授が捕らえられているユマ砦へと向かう。

 サントス教授から非暴力主義の教えを受けた学生たちが革命に立ち上がっており、メキシコでの石油採掘利権を革命後も望むアメリカの資本家に雇われたペテルセンの宿敵ジョン(ジャック・パランス)一味も加わって政府軍とともに三つどもえの戦いになる。

 金目当てで教授奪還を引き受けたスウェーデン人の武器商人ペテルセンと、粗野で陽気なお調子者バスコが革命の動乱の中で、サントス教授や教え子の若者たちの感化を受けて、しだいに人間的に成長して変化を見せてゆく。

「豹/ジャガー」(68)とともにセルジオ・コルブッチ監督の「メキシコ革命もの」です。
 先の「豹/ジャガー」の時にも書きましたが、マカロニウエスタンとしてはアメリカらしさを装うよりもメキシコが舞台という設定にしたほうが作りやすかったということでしょうか。撮影地スペインの乾燥した土地風俗とメキシコの類似性、現地の俳優やエキストラを使う上でメキシコという設定にしたほうがやりやすい。
 メキシコ革命ものが目立つようになった1968年以降のマカロニウエスタンです。

 当時、私はこのような作品をマカロニウエスタンだという意識を持って見ていたわけではありません。同じメキシコ革命ものの「五人の軍隊」(69年、日本公開69年11月)や「七人の特命隊」(68年、日本公開70年3月)などアメリカ映画だと思っていたほどだから。

 メキシコの政府軍、革命軍が入り乱れて銃火を交えて戦うアクションシーン。
 多数の馬が駆け回り、機関銃がうなり、自動車や飛行機が登場し、機関車が走る。
 スケールが大きくなったのは、それだけ製作費が増えたということだろうけれど、同じセルジオ・コルブッチ監督の「続 荒野の用心棒」(66)ではゴーストタウンのような町に悪党が巣くって、その殺され役の悪党たちのエキストラを使い回したという人員不足だったことを思えば、このようなメキシコ革命ものの、なんとにぎやかなことか。

 政府軍に追われるペテルセンが橋に爆薬を仕掛けて点火する。爆発して、追ってくる政府軍の兵隊たちが馬ごと川に落ちるシーンがあり、これなどはサム・ペキンパー監督のアメリカ映画「ワイルドバンチ」(69)の同様なシーンのいただきだろうか? サム・ペキンパーがマカロニウエスタンを意識して撮った「ワイルドバンチ」を、マカロニウエスタンが意識して、そのアクションシーンを参考にするとは。






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最終更新日  2023年05月25日 17時40分14秒
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