高速を降りて しばらく車を走らせると
ふわふわと
雪が 降り始めていた。
スキー場に着き、
宿泊するペンションへ荷物を預け、すみれと達也は貸しスキーのサイズを見つけるために
従業員とスキー置き場に回った。
他の3人は自分のスキーを持って来ている。
達也は自分のが決まると
「おし、これでOK。すみれ、先に行ってるよ」
バタバタと スキー靴の履き心地を確かめるように
足音をさせながら行ってしまった。
すみれは くるぶしが少しあたるような気がして、
靴を替えて貰っていた。
「どう?何とか履けるのありそう?」
と守の声がして すみれは顔を上げた。
「やっと‥これで大丈夫だと思う」
スキーを担いで
ペンションから300メートルほど木々の間を歩くと
もう目の前にゲレンデが広がっていた。
5人はそれぞれのペースで体を慣らすべく、軽く滑っていたが「ね、そろそろ、上に行かない?」
八重子の誘いに それぞれがOKの仕草をして リフトに並んだ。
最初のリフトだけでは
さすがに短すぎるので もう一つ上のリフトにも乗り
そのあたりで思い思いに滑って
時折、声を掛け合っていた。
シーズン中だが試験休みを利用して来ていたので
さほど混み合ってはおらず、リフトの待ち時間もなく、
思い切り滑る事が出来る。
すみれは久しぶりのスキーのせいか、
どこか心細かったが
白くどこまでも広がるゲレンデは
時折、雪が舞い散る曇り空にも関わらず
全体を明るい印象に見せていた。
いつの間にか‥開放感ですみれもスキーを楽しんでいた。
つづく
<初めて読まれた方へ>
「Short story冬」の続きになっております。
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