幸せ探し

幸せ探し

2011年11月11日
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カテゴリ: 私のすきなこと
今日はお仕事をお休みして、文楽にいってきました。
11時開演で3時終演という結構な長丁場。
早めに出かけて、お昼の軽食を買って文楽劇場に。
平日の割にはそこそこに入っていた。
最初は有名な重の井の子別れの段。
だいたい奥女中の息子が訳ありとはいえ馬子をしているというのが、なかなか厳しい設定ではあるが、歌舞伎でもこの馬方の子役が泣かせてくれる。
探していた母親に会える喜びが一転、お家大事の母親のこのようなものが子どもにいるということが、自分の仕えている姫へ悪影響があるかもしれないという気持ちで(ここが自分の出世にさしさわるという母親のエゴではなくて、あくまでお家のために子どもと言えないという辛い気持というのが泣かせるところなのだと思う)のつれないしうちで、馬子で実子の三吉とわかれるシーン。
いとしさをかくしてつれない言葉を出すところが、義太夫の聞かせどころかも。
次は伊賀越え道中双六。

平作の娘は貧しさゆえに一度は吉原で瀬川の名乗って遊女づとめをしていたが、その恋人は悪い男に傷を負わされて養生している。ふとしたことから、若い男は平作が実の父親と気がつくが、自分が今仕えているのは、瀬川(妹)の恋人を傷つけた男である。
平作は自分の命と引き換えに、敵の居場所を息子から聞きだす。
みんなが義理にしばられて、親とも名乗れず子とも言えずしかし、相手のためになんとかしてやりたいとそれぞれが辛い思いをしている切ない状況。
これは人間国宝住太夫が切りをつとめたが、もうこのおやじの辛い気持がしんしんと伝わってきた。
最後が紅葉狩り
これは更科姫というきれいなお姫様が平維持という侍を紅葉狩りに誘い、舞をするが、扇を持つ手が人形と思えぬ優美さ。うたたねする維持に山神が夢に警告し、姫が実は鬼女という正体を現して、大立ち回りをするというあらすじ。
肩で息をするとか、肩を震わせて泣くという表現があるが、まさに肩の動きが人間の感情をあらわしていたように思った。





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最終更新日  2011年11月11日 20時22分13秒
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