幸せ探し

幸せ探し

2016年09月11日
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カテゴリ: 私のすきなこと




色んな意味でハチャメチャな筋の物語である。
ナクソス島のアリアドネというと、ギリシャ神話でクレタ島の牛頭で人身の怪物ミノタウルスをやっつけた英雄セテウスと結婚したアリアドネが(クレタ島の王女)が、船旅でセテウスの故郷に戻る途中で、どうしたわけか、セテウスにナクソス島に一人置き去りにされたというお話が残っている。

プロローグ

ある劇場で新進作曲家が作り上げたオペラ「ナクソス島のアリアドネ」を上演する準備をしている。ところが劇場のオーナーの代理の支配人によると、もう一つコメディーも上演する予定でいる。
作曲家の師匠である音楽教師が支配人に「せっかく人間の孤独と絶望を描く高尚なオペラの後に、わけのわからないコメディーを上演すると、オペラの芸術性がだいなしになってしまう。」と抗議するところから話は始まる。
支配人「このような立派な舞台で、上演できるだけでも名誉なことなのに、文句を言うのか。うちのオーナーがこの劇場では一番偉いのだ。いやならやめてもらっても結構。」
コメディーの一座が登場「意味もわからないオペラで、客が居眠りしたりテンション下がったりしているところでコメディやるのは、迷惑だわ。」
オペラのスタッフとコメディの一座はお互いをけなしあっている。
そして再び支配人がやってくる。「今日劇場に招待している人たちはセレブ中のセレブ、オーナーは招待客に9時に大掛かりな花火大会を予定しているので、2本の劇をやっている時間的な余裕がなくなった。ついては、なんとかお互いで話し合って、その劇をひとつにまとめて1時間で終わらせてほしい。」
音楽教師「そんな無茶な、このオペラでコメディなどいれたら台無しになってしまいますよ。」
支配人「資金元の要求に応じるのが、君たちの役目だろう。オペラはちょっと長すぎるから適当にけずればなんとかなるだろう。」
作曲家はあまりのことに嘆き悲しみ、せっかくの機会だから辛抱するようにと音楽教師は慰めている。コメディの方は「我々はアドリブが命だから相手の筋さえ分かればなんとかなるでしょう。」と言っている
芸術が好きと支援している人でも、実際芸術がわかっているということはなくて、アクセサリー程度にしか思っていない、オーナーのような人。オペラを見に行ってますと言う人の中でも、結局居眠りしかしてない人。あるいは人を居眠りさせるしかない難解さを芸術だと勘違いしている作曲家。長いものには巻かれるしかないと妥協に妥協をかさねる音楽教師。結構世の中を作者はシビアに見ていると感じられる)(続く)





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最終更新日  2016年09月11日 12時01分58秒
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