幸せ探し

幸せ探し

2017年08月05日
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カテゴリ: 何かいいたい

私が最初に勤めた職場での物語である。
幽霊も怨霊もでてこないありふれた話かもしれないが・・・
全て実際にあった話である。

悲劇の前奏曲

ある年の4月、私の勤めている隣の部署に新しいアルバイトの女性がやってきた。
30歳前ぐらいでおとなしくて儚げで、銀河鉄道999のメーテルに似ていると私は思った。
仮にAさんとしておこう。
後で聞いたところでは、お寺さんの娘さんで独身だということだった。
同じ年の6月のある日
私は同業他社との時間外の会議に参加し8時半ごろに帰途についた。
いつもとは違う路線の地下鉄に乗っていた。
ある駅に電車がついて、速度を落としかけた時、私は駅のホームでAさんとわが社の全く別の部署のBさん(30代男性妻子持ち)が
話ている姿を見かけた。その時はなんとも思わなかった。
しかし良く考えてみたら、アルバイトは残業がないし、この時間に二人がこの駅でいること自体が不思議な話だった。
堅物で有名なBさんのことだから、私が変な噂を立てるのもよくないと思ってこのことは誰にも話してはいない。
今ここで話すのが初めてのことだ。
そして8月
Aさんが配属されている部署のCさん(男性30代妻子持ち)と仕事上で同席した時
奥さんが子どもを連れて実家に帰ってしまったと冗談のように言っていたので
Cさんと同じ部署の私の友達にどういう事情があるのかと聞いてみた
友達のいうには、「CさんとAさんの関係を奥さんが疑っているのではないか。
同じ部署にいる女性たちは、二人がいつもこそこそ話したり何か普通とは違うと感じている」と言う話だった。
その部署のリーダーも二人の噂を知ることになり、Cさんは仕事もできるのに、女性関係などで問題がでたら将来に傷がつくので
ふたりを引き離さないといけないと思っているということだった。
私はBさんとのことがあるので、びっくりしたが、Bさんのことは偶然だったのだと考えた。
その後、リーダーはアルバイトのAさんに部署をかわらないかと持ちかけたが、断られたという話を聞いた。

悲劇が始まる

翌年4月
私はその年の異動で本店に転勤することになったが、Cさんも他所の支店に転勤することになった。
多分リーダーの計らいだったのだと思う。アルバイトを強制的に変えるわけにはいかなかったから。
その後、Cさんは奥さんとは別れることになったという噂を聞いた。
Aさんは何事もなかったように、その部署でのアルバイトを続けていた。
続く





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最終更新日  2017年08月05日 09時00分10秒
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