幸せ探し

幸せ探し

2022年04月09日
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カテゴリ: 私のすきなこと
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桜の名残をみにきたのかなアオサギさん



(つづき)
玉手「私が通俊様に謀反をつげたら、清廉潔白な主人ゆえ、次郎丸は切腹仰せつけられることでしょう。しかし、親の情として通俊様はこれから一生わが子の命を縮めた事に心を痛めていかねばなりません。
また、次郎丸残して死んだ母御も、あの世で息子の非業な死を嘆く事でしょう。私とて俊徳丸だけがわが子ではありません。次郎丸も同じく義理ある子、一人だけを助けることはできません。二人を何としても助けたい心から、私一人が悪名を背負うと思い決めました。これが通俊様のご厚情に少しでも報いる道だと・・・」
周りのものは、玉手のけなげな心を知り、ひたすら泣くばかり。
合邦「俊徳丸様が家を出たら、それでなんとかことはすんだはず、何故お前は家を捨てた。」
玉手「私は俊徳丸が家督を継ぐのをあきらめさせるため、毒酒を勧め無体な恋を仕掛けましたが、あの毒を調合した薬師から『この毒で得た病は解毒すれば、たちまち本復する。解毒の薬とは、寅年寅の月寅の日寅の刻に生まれた女の生き血じゃ。これをこの器に入れて飲めば直ちに解毒する。』と聞かされました。その条件を満たす女とは、私です。それで、俊徳丸のそばに付き添って、お家は安泰、俊徳丸も安全と見極めがついたら、この命断ち切って、俊徳丸の病を治してやろうと思って、俊徳丸を探していたのです。器も肌身離さずもっています。病が癒えれば、俊徳丸はどこに行ってもひとかどの人物となれるはずです。さあ早く、私にとどめをさして、俊徳丸の病を治して・・・」
誰もが玉手御前をあわれがって、とどめをさすのをためらっているので、自ら脾腹をついて生き血を器に注ぎ俊徳丸に飲ませるのであった。
たちまち俊徳丸の病は噓のようにきえさったのを見届けて、玉手は死んでいくのだった。
(おしまい)

俊徳丸は城に立ち戻り、次郎丸をそそのかした悪臣を処罰した。次郎丸には玉手御前の気持ちを汲んで、命は助けた。玉手の心をしって次郎丸も大いに反省した。

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僕専用のマットなんだけど、退屈だからおもちゃにして遊んでいるよbyコロ





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最終更新日  2022年04月09日 09時00分07秒
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