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Aug 4, 2015
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 7/20に Bunkamura へ観に行ってきました。会場時間前に着いたのですがもうすでにお客さんが並んでいました。私にとってサティはやっぱりマイナーなイメージがあったので少し驚きました。並んでいる方々を見ると意外と広い年齢層にこれまたビックリ。子供連れがいらっしゃったのには驚きました。

1.モンマルトルでの第一歩
 1800年代後半のダンスホールのポスターの作品が紹介されていました。ロートレックの'ムーランルージュ'もそのひとつです。他に'ディヴァンジャポネ'もありました。他にはフランスのポスター芸術の父といわれているジュールシュレの作品もありました。実は初めて知りました。1860年代から1900年代まで、1000点以上のポスター芸術を作ってきたそうです。'踊り子達の愛人'、'ムーランルージュの舞踏会'等が展示されていました。他にはスランタンの'シャノワール'、リヴィエール、ビュレなどの作品も並んでいました。
 1887年にモンマルトルへやってきたサティ。ここへ訪れてから作曲された'ジムノペディ'。この第2番の手書きの楽譜がこの展覧会で初めて一般公開されました。それに立ち会えたのは本当にラッキーでした。さすが有名な曲の、しかも本人の手書き、世界初公開、とこれだけ貴重なものとなるとなかなか客が離れません。ですがそんななかでもじっくりと見てきました。意外と言っては失礼ですが綺麗に書いてありました。清書だったからなのかもしれませんがもっと雑に書いてあるかと思っていたので驚きです。そしてもうひとつ貴重なものとして、ドビュッシーがオーケストラ向けに編曲したジムノペディの発売当時の楽譜も見ました。

2.秘教的なサティ
 カトリック薔薇十字聖堂及び聖杯騎士団設立者のペラダンに認められ騎士団の聖歌隊長に任命されたサティ。だがサティはすぐさま自分には合わない、と息苦しさを感じこの十字会を辞めます。この頃いた彼女とも離れ、拠り所がなくなったサティはみずからイエスの芸術大司教座教会を設けその長となります。その頃のポスター、絵画、手紙などで構成されていました。
 まず第1回薔薇十字展開会式の招待状がありました。この会の目的は芸術における理想主義の回帰を奨励するための美術展を開催すること。サティは騎士団の一人として開会式のために'薔薇十字会のファンファーレ'を作曲したそうです。また、サティ自身が手掛けた作品として'旋律の販売を告知する看板'がありました。なんでも自宅の前に看板を掲げたそうで、自作の曲の販売を呼びかけていたそうです。他には薔薇十字会から脱退したあとに自ら立ち上げた宗教'導き手イエスの芸術大司教座教会'のレターヘッドが見られました。この手紙はサティが自分自身に宛てたものだとか。面白かったものとしては、サティが手掛けたシュザンヌヴァラドンの肖像画がありました。ヴァラドンは後にサティと恋仲になった女性だそうです。わずか5ヶ月足らずという短い恋愛はサティにとって最初で最後の体験。これまでサティが手掛けてきた看板や手紙を見てデザイン的に洗練されていたものばかりだったのでまさかと思ったのですが、この肖像画も良かったですね。スッキリしていて茶目っ気があって、独特のレタリングも良い感じでした。

3.アルクイユに移って

 ここは面白い展示が多かったですね。サティの肖像、サティ自身が使っていた山高帽、杖、付け襟。ジュトゥヴーの楽譜の再販本、そして何よりも'スポーツと気晴らし'の挿絵と楽譜が展示されていました。ストラヴィンスキーが'謝礼が少ない'と断ったこの仕事をサティは'謝礼が高額すぎる'として謝礼を下げたエピソードはなかなか面白いですね。実は今回の展覧会では最後のほうにこの'スポーツと気晴らし'の映像と音楽が流されていました。この映像はピアノ演奏と挿絵、楽譜、そしてフランス語での朗読とその日本語字幕です。理解を助けてくれる非常に良いものでした。実はこの展覧会の図録にはCDが添付されているのですが、私個人としてはこの映像のDVDを付けてくれたほうが良かった!それにしてもこの'スポーツと気晴らし'は楽しい。

 今回はここでおしまいです。サティの作品は本当に昔からすでに聴いていたものが多く、サティの曲だと認識したのが聴いた後だったということが多いです。ジュトゥヴーなんかが良い例ですね。ジムノペディも。私がサティという作曲家の名前を意識しだしたのは北野武監督の'その男凶暴につき'からでした。唯一無二な他の誰でもない個性が癖になりました。

 次回はピカソ、コクトーらと手掛けたバレエに関する展示物等を紹介したいと思います。


図録はこちら「異端の作曲家エリック・サティとその時代展」 展覧会図録+CD「ERIK SATIE/ET SON TEMPS」






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Last updated  Aug 7, 2015 10:45:56 PM
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