ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jun 8, 2019
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カテゴリ: 映画、テレビ
「眠れない夜と雨の日には」(評価 ★★★★★ 満点五つ星)

 農業未経験の夫婦がロスアンジェリス郊外に広大な敷地を購入し、試行錯誤しながら畑を経営していく様子を何年にもわたり記録したドキュメンタリー。彼らは決して農薬や化学肥料を使わず、自然の生態系を作用させた伝統農法を試みる。
 まず乾燥した大地を緑化するところから始める。苗を植え、家畜も増やしていくが、次々と難題が押し寄せる。家畜は夜にコヨーテに襲われるし、かと思えば飼い犬さえも鶏を食い殺してしまう。果物は鳥や虫に食べられ売り物にならない。豪雨や山火事にも悩まされる。
 予告編、公式サイトは、 https://www.thebiggestlittlefarmmovie.com/videos/
 日本では未公開っぽい。

<感想>
 映画館はガラガラだったのだけれど、ぼくは素晴らしい映画だと思ったし、とても気に入った。もっと多くの人に観てもらえたらいいのに。
 ドキュメンタリー映画とはこうあるべきだと思う。つまり、多量の映像を記録しておくべきだけれど、思い切ってバッサリ切って編集しまくって、余計な小ネタとかはいちいち紹介しない。あまりにサクサク進行するので拍子抜けしてしまうぐらいがちょうどよい。そして何より映像そのものは美しく、かつ臨場感あるものでなければならない。
 ま、スマホさえあれば、ちゃっちゃっと動画撮って「なんちゃってドキュメンタリー」をユーチューブとかで配信することが可能な現代だからこそ、こうゆう職業映画家によって撮影/編集された作品観ると、改めてその違いを見せつけられる。サントラもほんとに素晴らしかった。シンセサイザーとかぢゃなくて、ほんものの大編成オーケストラで演奏されてる。
 ちなみに、個人的には、「愛情込めて育て、豚を鶏をまるまる太らせ、しかしながら結局は殺して食べるという行為への葛藤」についての描写を楽しみにしてたのだけれど、どうやらそうゆう話ではなくて、豚さんにはいっぱい糞をしていただいて肥料を得るために飼い、鶏さんは卵を産んでいただくために飼ってるみたい。





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最終更新日  Jun 11, 2019 08:57:14 AM
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