ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jul 10, 2020
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カテゴリ: 映画、テレビ
「音楽は世界だ」(評価 ★★★★☆ 四つ星)

 たぶん日本では未公開のドキュメンタリー映画。予告編(英語)は https://www.atubatocuba.com/
 ニューオーリンズにあるプレザベーションホールの創設者の息子さん(ベンさんというチューバ吹き)が、ジャズの歴史を紐解きながら、ついには座付き楽団とともにキューバを訪ねる。
 ちなみに、ちょっとややこしいのだけれど、ここでいうチューバとはスーザフォンのこと。着席しなくても吹ける行進吹奏楽対応型。

 あんまり期待してなかったけれど実に興味深く観られた。ぱちぱち。前半は地味すぎるし、ベンさんご自身がお静かな方みたいで語りにも情熱が感じられないのだけれど、後半はキューバの映像で盛り上がる盛り上がる。ハバナだけでなく、なんと奥地サンティアゴまで足を運び、現地の方々とご交流。
 ニューオーリンズ系音楽って、白人音楽と黒人音楽とラテン音楽が複雑に絡み合い独特の響きに形成されていったらしく、しかもその鍵となるのは実はキューバだったというお話。
 ぼく自身は、以前ニューオーリンズに行ったときプリザベーションホールにも寄ろうとしたらその日は閉まってたし、特にそこがどんだけすごい音楽酒場だったのかその時はよく理解してなかったのだけれど、一部の音楽人にとってはまさに「聖地」。

 さて、キューバって島国だし、日本みたいな排他的な島国根性なのかと思いきや、全く逆の国民性っぽい。もともとの文化を過度に誇りに思い延々とお国自慢し続けるのではなく、外部からの流入者をさっさと受け入れすぐさま島民扱い。文化をうまく融合させて、歌って踊ってアチチアチ、Livin' la Vida Locaな人々。

 この映画観て良かったと思う。白人さんも黒人さんもラテン人さんも、みんなしてご自分の文化を誇りに思えるに違いない。当事者でないぼくですら他人ごととは思えず、人間ってすばらしい、人生は楽しまなきゃ損、とか改めて感じられたわけで。






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最終更新日  Jul 12, 2020 01:05:01 AM
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