ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jan 14, 2023
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「濃いも薄いも数あるなかに」

 今日は久しぶりにブラームスのクラ五重奏に挑戦。第三、第四楽章を中心に。
 クラリネットはシャーマン、バイオリンはジェインとジェフ、ビオラはぼく、チェロはポール。

 第三楽章は五人がバラバラなことをやってることが多く、自分がどうゆう位置にいるのかを把握するのに四苦八苦。一応総譜を見ながらあーだこーだ話し合ってみるのだけれど、わかったよーなわからないよーな。単純にクラリネットが主役とも言えず、どこで出しゃばりどこで引っ込むべきかわかりにくい。これは難曲。あちこち出てくる16分音符についても、ただでさえみんなして全体に低めの音域でごちゃごちゃやってるので聞こえづらい。
 さらに、Presto non assai, ma con sentimento とか出てきて、この con sentimento の解釈についてもぼくらは揉めたのであった。

 第四楽章についても、速度表示がアンダンテだのアレグロだのわかりやすい表現ではなく、ずばり Con moto とだけ書かれてる。じゃぁどのぐらいの速さで演奏すべきなの? でぼくらは再び揉める。変奏曲だし、別に最初から最後までかっちり同じテンポでやる必要もないということで少なくとも意見が一致。
 あと、この主題、どっかで聞いたことのある懐かしい旋律。ユダヤ音楽のかおりもして、ミュージカル「屋根の上のバイオリン弾き」に似たような旋律があったよーな気もする。あるいは日本の誇る唱歌「紅葉(もみじ)」のあの独特のまったり感あふれる温かい調べを短調にしてみました、みたいな。





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最終更新日  Jan 16, 2023 06:24:22 AM
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