ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Sep 4, 2025
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カテゴリ: 映画、テレビ
「例えば君が傷ついてくじけそうになったときは」(評価 ★★★★★ 満点五つ星)

 東京都世田谷区にある公立小学校に撮影隊が入り、児童や教師らの日常を一年にわたり密着取材。公式サイトは https://shogakko-film.com/

 ぼくはこの監督さん(山崎エマさん)が以前に制作なさった 「甲子園:フィールド・オブ・ドリームス」 が素晴らしかったのをよく覚えてて、よって今回も期待しまくり。

 初々しい一年生と、最高学年である六年生の二つの学年のみを対象に取材というのがまずお見事。彼らの学校生活、成長ぶりを交互に見せる。

 ぼく自身の小学生時代は何十年も前だし今とは違う部分も多いだろうけど、それでも小学校という場所では、「お勉強」だけを学ぶのではなく、規律や礼儀などもきっちりと叩き込まれるというのはいつでも同じ。当事者としては特に感じなくても、それは比較的に日本特有と言える。
 このドキュメンタリーでさりげなく描かれてるように、下駄箱の靴とか教室内の机とか、1ミリメートルでもずれていたらダメ、みたいな細かさに加え、取材当時の2021年度はちょうどパンデミックの真っ只中だし、異様に映るであろうことも多々ある。

 集団行動や連帯責任といった、軍事教育的なものを児童らが素直に学んでいく一方で、教える側の教師たちの苦悩もちらりと紹介される。
 國學院大學教授による講義の一部も紹介され、集団性、協調性を強調しすぎた教育は、一歩間違えると「諸刃の剣」であると教育業界に釘を刺してもいる。


 ほかにも、あちこちでちらほらと問題提起をされてるようにも思うけれど、いちいち深掘りすることはなく、淡々と映像が流れていく。それを観てどう考えるかはぼくら視聴者次第。

 この監督さんの次回作も期待したい。

 日本の教育ってすごいでしょ、と上から目線で自慢げに編集されてるわけではないけれども、国際市場においては、本作は日本語の原題とは大幅にかけ離れ、「The Making of a Japanese」とドヤ顔系の題名になってるのはニヤリとさせられた。





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最終更新日  Sep 7, 2025 08:33:06 PM
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