I love Salzburg

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2010.06.14
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不覚にも、風邪をひいてしまいました。

あぁ、私は毎年 この時期になると、必ずといっていいほど 風邪をひいてるなって。


先日、沢山の本を買い込んでしまいました。
それも"ロシア"に関するものばかり、、、書店の方も驚くほどのその量は、買った本人である私をも途方に暮れさせているのです。(笑)

今年の3月から読み始めた 『アンナ・カレーニナ』 を未だ全巻読破できていない状態で、この積み上げられた本をどうするのか。
読む気は十分にあるものの、微熱でじわじわ溶けてしまいそうな私の身体がブレーキをかけているこの頃です。

* * * * * * *

正直、『アンナ・カレーニナ』 という本は、単なる不倫話だと高をくくっておりました。



ところが、実際に単行本を手にしてみると、これを熟読できれば 当時のロシア全てを語れるほどのものがぎっしり詰まっているのではないだろうか、、、と驚きに近いものを感じました。


ご存知、トルストイの代表作 『アンナ・カレーニナ』 は、
人妻であるアンナと青年将校ヴロンスキーとの不倫愛、そして 地主貴族であるリョービンと公爵家の末娘キティとの穏やかな愛を交互に描き進んでいきます。

確かに、人妻ゆえに醸し出す媚態のアンナが次第に余裕を失い、自分を失い、壊れていく様は物語の主軸になるのかもしれませんが、
まるで自身の語り部のように綴られたリョービンの堅実さによって、ややもすれば浮足立ちそうな話の流れをしっかりと固め、
アンナとは対照的にさえ思えるキティの健気な明るさが、長い冬の雲間から射し込む柔らかな光のように読む者をひととき救ってくれます。

そして、リョービンの目を通して 自身が体験した当時のロシアにおける農地経営、そして 革命へと向かうロシア社会の様々な側面の描きようは、歴史を知る上でも非常に勉強になるものです。

と偉そうに言いつつも、未だ4巻中3巻の半ばをウロウロしている私に、
この物語の続きは、もっと激しく強烈な印象を叩きつけてくれることでしょう。(^^;

なんてったって、かのドストエフスキーに「文学作品として完璧なものである。現代ヨーロッパ文学のなかには比肩するものがない」と言わしめさせた作品なのですから…!


あ、個人的には、リョービンとキティがお互いの思いを確認し合う場面が一番好きです。^^



自分には到底及ばないと思っていたロシア文学の面白さが感じられるようになったこれを機に、思い切って 同じくトルストイの代表作である 『復活』 を購入しました。


それは、若い貴族とかつて恋人だった女の贖罪と魂の救済を描き、それを通じて社会の偽善を告発するといったもので、
帝政ロシアにおける裁判、教会、行政などの不合理を大胆に摘発し、権力の非人間的行為へ激しく抗議したトルストイの力作です。

その 『復活』 の中で、「聖書を勝手に解釈したり正教を冒涜した」として、トルストイはロシア正教会から破門の宣告を受け、現在に至るまでその破門は取り消されていないのだとか。

せっかくの縁でロシア正教との繋がりを得た今の私にとって、そこのところが最も興味深いです。



そして、もう一冊をご紹介。
それは、ジェイ・パリーニ(米国人)作、『終着駅 ~トルストイの死の謎~』 です。

こちらも すでに映画化されており、この秋に日本でも公開されます。
*「うさぎの春子さん」、貴重な情報をありがとうございました!(*^^*)

主演は、映画 『クイーン』 でエリザベス女王を演じた ヘレン・ミレン。
世界三大悪妻とされるトルストイの妻ソフィヤが、彼女によってどう映し出されているのか、、、。

また、トルストイ役に クリストファー・プラマー。
こちらは、映画『サウンド・オブ・ミュージック』 のトラップ大佐でお馴染みですよね。^^


~ 1910年11月、トルストイは旅の途次、寒村の駅長官舎で息絶えた。
82歳の文豪を流浪へと駆りたてたものは何だったのか。
最晩年の謎にみちた日々を、トルストイ夫妻、娘、高弟、秘書、主治医、それぞれの視点から浮かびあがらせる。

回想のなかで明かされる、放蕩無頼の青春時代、情愛あふれる新婚の日々…高まる名声とともに信奉者が集いはじめると、作家と妻ソフィヤのあいだに断絶が生まれ、それは死の際までトルストイを苛みつづけた。
実在する多くの記録をもとに、ありうべき手記を創作し、新しい文学の誕生を告げるドキュメント・ノヴェルの傑作。 ~



次回はそんなロシア文学の似合う、モスクワの素敵なカフェ&レストランをご紹介致します。^^
2010-06-19 17:37:36





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Last updated  2010.06.21 13:09:12
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