I love Salzburg

I love Salzburg

2010.07.12
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私は そこを訪れるまで、

そして、ソヴィエト崩壊後も そのまま ここにロシア大統領官邸、大統領府が置かれている、と、まぁ その程度。(笑)

2010-07-07 18:11:44


ピピッ!!
歩道を外れ、物珍しそうにウロチョロしている私を指さし、強面の警官が遠くから「ピピッ」と笛を鳴らしました。

え? 私のこと???(汗)

この日の観光客は比較的少なかったけれど、それでも多くの人の前で指をさされるのは結構 恥ずかしものです。
警官の怪訝そうな顔つきも嫌な感じですし、、、。

ここでは安易に行動してはならない、思う以上に緊張感漂う特別な場所なのです。

2010-07-07 19:41:25



2010-07-07 19:41:22
こちらが、その「大統領府」です。


「ピピッ!」 
ふふ。^^ 笛を鳴らされるのは、私だけじゃないみたい。

* * *


大聖堂を一通り観終わった私が、次に向かった先は、「武器庫」。

名前こそ物騒な雰囲気がしますけど、ここに戦利品やロマノフ家の宝物が飽きるほど展示されているのだとか。

エカテリーナ2世の戴冠式のドレスとか、歴代皇帝が戴冠式に使った「モノマフの王冠」、
イヴァン雷帝の玉座に、宮廷馬車なども見たいよね~。
そうそう、精緻な細工と仕掛けで有名な「インペリアル・イースター・エッグ」は必見よね~。

胸をときめかせ、けれど もう歩道からは外れません!
途中、どなたか要人を乗せた立派な車が、私のすぐ目の前を横切っていきましたが、



さて、武器庫らしき場所に到着です。
武器庫は 毎日、決められた時間(10:00、12:00、14:30、16:30)の4回しか入場できません。

確かな時間は覚えていませんが、たぶん12時少し前だったように思います。

地下へと続く狭い石段を降りて行くと、入口付近に数人の観光客が待っていました。
顔をあげると、セキュリティチェックをしているお兄さんが私に手招きをします。


「は~い。。。」 きっとカメラ類がダメなのでしょう。

しぶしぶ階下に降り、クロークの前まで行くも、何だか気持ちが萎えてしまった私。
面倒くさいな~。 
結局 荷物を預けることなく、先程の検査場に戻りました。
「預けて来るようにと言ったじゃないか!」 係員のお兄さん、眉間に皺が寄ってます。
「う~~~。」 だって、信用できないんだもん!

ほんの少し沈黙が続いた後、「まぁ、いいだろう。」と、そのお兄さんは許してくれました。
けれど、今度は 傍にいたもう一人のお姉さんに、「手荷物を見せて!」と呼び止められます。
「これは何?!」 キッと私を睨みつけます。
鞄の中を覗くと、一番上にカメラ付き携帯電話が堂々と姿を見せているではありませんか!

あち゛ゃ~。( ̄□ ̄;)!!
慌てた私は、どう説明しようかとパニックになりながら、「これは、Japanese ・・・」
「もう いいわ!」
きっと私なんて相手にもされなかったということでしょう。 あっさり 中へと通してくれたのでした。^^

*

中に入ってみると、、、、、何かが違う!????

真っ暗な部屋に 少し目が慣れてくると、
楽しみにしていた宝物はそこにはなく、眩いばかりの金とダイヤモンドが「これでもか!」というくらい無限の輝きを放ちながら 並んでいました。

もしや~?
もしや、ここは「武器庫」ではなく「ダイヤモンド庫」~~~???

後で知ったことですが、
偶然 私が足を踏み入れたこの場所は、帝政ロシア時代の秘宝の山とも呼べましょうか!
一生分のダイヤモンド運を使い果たしたかと思うほど、それはそれは目が眩むような宝石達で埋め尽くされていたのです。

本来なら、セキュリティチェックもそう簡単ではなかったはず!
カメラを没収されることなく、堂々と手荷物持参で容易に入場できた私は、かなり運が良かったのだと思います。

「ダイヤモンド庫」は「武器庫」に併設されており、別途料金が必要とのこと。
「武器庫」のチケットはトロイツカヤ塔のチケット売り場でも購入できますが、
「ダイヤモンド庫」のチケットは、武器庫の入り口でしか購入できません。
そして、実は カメラ・携帯電話・傘さえも持ち込み不可と書かれてありました。



元来、私は宝石類には全く興味がありません。
というのも、自分が宝石とは不釣り合いであることを百も承知だからです。

そんな私が、ガラスにへばり付くようにダイヤモンドから目が離せず、息をするのも忘れて、輝きの中に吸いこまれていきました。

この世のものとは思えない煌びやかさと誉れ高き美しさ、そして、これまで何人(なんびと)をも狂わせてきたであろう その妖しくも眩い魔性の輝き。

これは本当に現実なのだろうか、、、。
私はこれから、何を基準に生きていけばいいのだろうか、、、。
全てを狂わせてさえ、それでもなお 魅せられるその輝き。

何故に太古の昔から 人はこの輝きを追い求め、果ては全てを滅ぼすに至ったか、
それを初めて感じられたように思います。

ダイヤモンド庫.jpg

ここには、かの有名な『オルロフ・ダイヤ』もあります。
世界で4番目に大きな そのダイヤ、ご存知の方も多いかと思いますが、あえて少しだけ説明を…。

2010-07-11 17:07:21

最初にこのダイヤを所有したのはムガール帝国の王子でした。
当時は、500カラットもあったと言われる巨大ダイヤモンド!
王子はそのダイヤをヒンドゥー教の寺院に寄贈し、「かの石に触れるものに災いあれ」と言い残したそうです。

さて、時代は下り、あるフランス兵が そのダイヤを盗み出してから、王子の呪いの言葉通り、盗んだ者はもちろんのこと、それに関わる者を次々と不幸が襲います。
すでに買い手がつかなくなった そんな不吉なダイヤを手にしたのが、エカテリーナ2世の愛人であったオルロフ公爵でした。
オルロフは、疎遠になりつつあった彼女とよりを戻す為、これをプレゼントしたのだそうです。
こうして、この美しき不吉なダイヤはロシアの地に招かれました。

エカテリーナ2世は、190カラットのこのダイヤを愛用の王笏に取りつけて、大事に扱ったそうですが、
オルロフの方は、結局 すでに用なしで、ポイされちゃったようですね。(苦笑)


* * *


ここで私の受容範囲を大きく上回ってしまいました。

これ以上の宝物を一度に目にすることは、私の小さな頭と心では到底無理な話です。

どうやっても、私の中にこれ以上のものを収める隙間はないでしょう。

いや、無理やりに押し込めようとしてしまったら、この感動が「普通」の出会いになってしまう。

ですから 私は、敢えて この先にある「武器庫」へ向かうことはしませんでした。





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Last updated  2010.07.18 14:01:14
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