I love Salzburg

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2010.09.19
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「名前はカチューシャ!」

「せっかくだから、大女帝のエカテリーナから名前を戴きましょう。呼び方は、エカテリーナの愛称であるカチューシャ!」


母が体調を崩さなければ、実はもう一匹 ポメラニアンを買う予定でした。
愛犬ヨンサマとクリスにお嫁さんを、と思ってのこと。
一匹のメス犬を二匹のオスで、、、というのはどうかな~と思いつつ、さすがにメス犬もニ匹というのは・・・。

以前、ヨンサマを買ったブリーダーさんに、「お宅で戴いたポメラニアンがとてもお利口さんで可愛いので、この子の子供を作るための相手を探して欲しい。」と頼んだことがあります。

「その子がメスなら相手もすぐ見つかるけれど、オス犬の相手を探すとなれば、その子がチャンピオン犬でなければ、なかなか難しいですよ。」

そこで、自分でメス犬も飼っちゃおう!と思い立ったのです。
残念なことに、その話はお流れになってしまいましたが、、、。




『カチューシャ』といえば、あの名曲。
カチューシャという娘が、川の岸辺で、兵役に出て行った恋人を思って歌う姿を描いたあの歌曲。

あの曲を歌う 10歳のトルマチェフ姉妹 があまりにも可愛らしかったので、ヨンサマとクリスのお嫁さんには是非カチューシャという名前を、、、な~んて思ったのでした。^^


日本ではロシア民謡と親しまれている『カチューシャ』ですが、本当はソビエト時代の流行り歌です。
1941年6月に独ソ戦が始まると、戦場の兵士に広く愛されて歌われるようになり、代表的な戦時流行歌として定着しました。
戦後になると、国民が団結した戦時下に流行した誰もが知っている歌として、共産主義を褒め称えるという政治的な意味合いを付加されて歌われるようになりました。
                                      (Wikipediaによる)

エカテリーナだと堅苦しく聞こえますが、カチューシャという響きのおかげでかなり印象も異なります。
健気な娘をイメージするには、気の強いの女帝を連想させるエカテリーナと呼ぶよりも、カチューシャの方がお似合いですもの。


すっかりロシアに浸ってしまった私は、早速 ロシアを思い出させる音楽を購入することにしました。


同い年のよしみで(笑)、ロシアのヴァイオリニストであるアナスタシア・チェボタリョーワのアルバムを一枚買いました。


1972年生まれのアナスタシアは、現在ではこの世代のヴァイオリニストとして世界最高峰の一人とする評価を得ているようですが、
ソ連社会主義体制の下で国家による英才教育を受けた事が災いし、ソ連崩壊後の一時期、ロシア国内において「旧体制側の人間」とのレッテルを張られ、不当な評価を受けていたそうです。(同)


ソ連崩壊、、、あの当時、私はその数ヶ月前に起こった ゴルバチョフ大統領の軟禁(ソ連8月クーデター)に対するショックが大きく、崩壊当時の様子までは詳しく覚えておりません。



美しい容姿から放たれるその音色からは、独特で複雑な哀愁が漂ってくるようです。
女性ならではの柔らかな響きの奥に潜む物悲しい響きが胸をえぐってくるようです。

それが多くの涙を飲みこんできた、哀しい歴史を無言で見つめてきたモスクワの表情をそのまま表しているようで、
帰国後しばらくは、この一枚にどっぷりハマっておりました。

このアルバムの題名になっている『モスクワの思い出』という曲は、
作曲家ヘンリク・ヴィェニャフスキが、1850年代に大流行していたロシア民謡の『赤いサラファン』と別の民謡のメロディを用いて編曲したもの。

懐かしさを感じさせるその美しい旋律、ソ連とロシアという同じ国であって全く違う両方の国と時代を生きてきたアナスタシアが奏でることで、そこにもう一つ趣きが加わるような気がします。
(You Tube)


私は彼女のCDで初めて『赤いサラファン』を知りましたが、この音楽は戦後間もない頃に日本でも随分と歌われていたようですね。
合唱部に所属していた私の母も、このメロディが流れた途端、日本語訳のこの歌を口ずさみます。

歌詞の内容は、
「お母さん、赤いサラファン(婚礼衣装)なんて縫わないで。まだ結婚なんてしたくないもの!」という娘に対し、
「小鳥のように歌って過ごす、蝶のように花から花へと飛び交うような、そんな日々もいつかは色褪せ、楽しい遊びだって退屈になってくるものよ。
お母さんだって、若い頃は貴方と同じだったのよ。」と諭す、
娘を思う母親の気持ちが込められたもの。

この歳になっても気ままに生きている私には耳の痛い内容なのですが(笑)、旋律だけを聴いていると優しい愛情に包まれているような、そんな気分になれるのです。


ソビエトを思い起こさせる『カチューシャ』と、ロシアの原風景を感じさせる『赤いサラファン』。
私がモスクワを思い浮かべる時、これらの音楽はなくてはならない存在です。





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Last updated  2013.03.13 12:54:26
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