魔法使いご用達の店

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Nov 1, 2008
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カテゴリ: 日記・その他
ドラマ 「小児救命」にみた 魔法

このドラマ まだ若い小児科の女医さんが、
自ら院長になって、小児科病院を始める。


院長でありなががら スタッフのローテーションを
無視するように、その場の仕事をどんどん引き受けてしまったり。

引き受け先が見つからないと、
女医自身が 患者に付き添い他の病院のスタップや
設備まで使って オペを始めてしまったりと。

患者がやってきたからと、開業を早めてしまい、


まだまだ世間知らずな感じで、ある種の理想に突っ走る。
はじめはそんな風に見えた。


しかし 理由はまだはっきりしないが、
彼女自身が 一番救われたい小児を送ってきた。
だから 目の前にいる子どもを 救える命を
救わないでは いられない。


彼女のしていることが、私には、ステキに見えた。

それは、
言い換えると。。。

彼女の大切にしたいものが、はっきりしている。
彼女の大切にしたいものは、いつも目の前の小児の救える命を救うこと。

捨てることを いとも簡単にやってのける。

彼女の周りに出てくる他の医師は、
彼女に正しさの忠告をする。
それらは きっと 全部正しい忠告なんだと思う。
でも、



彼女の前では、どんな正しさも彼女の大切なものの前では、
そう 後回しにされるのです。


ただ、彼女は、
そうした他者からの正しさのアピールを、否定するわけでもない。
それは 彼女自身 自分の正しさをアピールしたりはしない。

正しさをアピールしないで、何をアピールしているのか?
自分の大切にしているもの(目の前の小児を救うこと)を、
大切にしたいのだと、アピールしているように思う。


正しさに対して 正しさのアピールをしていては、
対立してしまう。
どっちが、正しいのか?っと、言う問題になってしまうから。

でも、
正しさでなく、正しさを捨て去ったことを認めながらも
大切なものは 捨て去れない。
そうした 大切さをアピールしてるように思った。


親子でも 夫婦でも
喧嘩になるとしたら、
お互いに 正しさの主張をしてしまうから・・・

毎晩 仕事で遅くなっても、
そのいい訳が、もしも 仕事と言う正しさの主張でなく、
それが 自分の大切なことだから 力いっぱい
やらせて欲しい! なんていう主張だったら、
許せる部分も増えそうな気がする。


そして もう一つ
その大切にしたいもののために 正しいことを捨てる勇気・・・

そんな勇気 とてもじゃないけど、
普通は 持てやしない!

ただ、もしかしたら、
そんなすごい勇気なんじゃなくて、
覚悟を決めることなのかも知れない。
自分の大切なものを大切にしていくという覚悟です。

上手くいかなかったとき、
あるいは 苦情が出てきたときに、
「私は これを大切にしたかったのだ!」っと、
言う覚悟のような気がした。


振り返ってみると・・・
私は これまでず~っと 正しさばかりを教わってきたような気がする。
正しさを知ることは 必要なことだと思う。
でも、
その正しさまでも 捨て去ることの出来る
そんな大切なものを見つけることの大切さを教わってこなかったような
気がする。

自分はいったい何を大切にするために生まれて来たのか?
そんなことは わかるわけがない。
でも、何を大切にするために生きるかは、
自分で決めることも出来る。


そんな風に思ってこのドラマを見ると、
小西真奈美の演じるこの女医さん。
周りの人に対して、怒ったり責めたりすることが、
無いような気がする。
それは 正しさを捨てているのが 自分の方であることを知っているからであり。
正しさの主張をしているのではないからのような気がするのです。


他の医師が 正しさを求めて、
自分の中にある種の苛立ちのようなものを抱えているなかで、
問題行動を起こしながらも 一人無表情なままの主人公。

迷いあるだろうが、
他の医師のような自己矛盾だったり
諦めだったり、いらだたしさを持っていないような感じがした。







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Last updated  Nov 1, 2008 05:36:17 PM
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