pingpongpang

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February 12, 2009
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テーマ: KLAVIESTuCKE(1048)
カテゴリ: インテルメッツォ

090213_0021~01.jpg

クララ・シューマンは、1819年生まれ、ヨハネス・ブラームスは1833年生まれ、7年くらいの年の差かと思っていたら、意外と14年の年の差がありました。

クララ・シューマンは1896年没、ブラームスは1897年没、
ほとんど後を追うようにという感じもします。

ロベルト・シューマンは、「俺は知っている」とうわごとのような遺言を残したといわれていて、現在でもクララ・シューマンとブラームスとの不倫説はやはり絶えません。

・・・・・・


なんだかこの人らしいなあと思ってしまったりのエピソードのようです。


上の写真というかブロマイドは、クララ・シューマン。 ピアノのそばに置いているのです。
これは、2000年の9月にライプツィヒへ旅行したときに、現地で買った数少ないもののひとつ。聖トーマス協会からすぐ近くのビルのショッピングセンターにて。
メンデルスゾーンハウスやゲバントハウスもそれほど離れていない場所だったかと記憶しています。まだそのころはユーロではなく、ドイツマルクを使っていましたが、100マルク紙幣はクララ・シューマンでした。
日本では聖徳太子や福澤諭吉にあたる人なのかとおもってお札をみましたが、ブロマイドを見て、そういうことは考えたくなくなりました。


BGM:ブラームス 4つの小品より「間奏曲」 op.119-1   ピアノ:ラドゥ・ルプー

「あなたがきっと喜んでくださると思い、あなたのためにピアノの小品を書こうとしていました。不協和音で渦巻いている曲です!......この小品はとても憂鬱で、
「きわめてゆっくり演奏すること」というのは、決して控えめな表現ではありません。
すべての小節、すべての音符がリタルダンドのように聞こえ、すべての音から憂鬱が吸い込まれるかのように、そして不協和音から官能的な悦びがおこるかのように聞こえなければなりません。」
Imogen Fellinger, preface for Brahms Klavierstücke op.119 (Wien: Wiener Urtext Ed., 1974), p.III.  より引用

1893年クララ・シューマンあての手紙のなかで、ブラームスが語ったことのようです。

官能的・・・ということばに、ぐらっときてしまいました。
この曲はいつか弾きたい。
大切な人のために作ったということをわかったうえで、いつかそういう人のために弾きたい感じがします。



まじめにピアノさえ弾いていればいいというところでは、こういう曲、雰囲気でないですし、あまり弾きたくないですね。
そういう会とかが仮にあったとしても参加しようという気にもなれませんが・・・。

ドビュッシーの「喜びの島」もそういう単語を思い浮かべてしまいますが、
どうどうと表現できるようになりたいものです。
この曲を選んで弾こうとされるかたは、不思議と気があう人が多いような気がします。
(あたまのなかに5人ほどぱぱっと浮かんでしまいましたが・・・)

http://plaza.rakuten.co.jp/pingpongpang/diary/200811160000/






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最終更新日  February 13, 2009 01:26:47 AM
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Re:ブラームスの14歳年上がクララ・シューマン(02/12)  
マロニー さん
1893年というとシューマンの曲集を出すにあたって、意見の食い違いがあり、仲直りした後にクララに感謝の意味で送った曲でしょうか。

クララのブラームスへの愛は一言では表せないものだったように思っています。もし、一言で表せるようなものでしたら、シューマンの子供達はブラームスを慕ったりしなかったでしょうと思います。
演奏は優美で詩情溢れる調和のあるものだったと言われていますが、エネルギッシュで現実をきちんと見ることの出来る逞しい女性ですよね。そんな現実を一緒に見てきたのがブラームスだったのではないかと。そして美しく神々しい世界をシューマンに見ていたのではと勝手に想像しています。いつか弾きたいop.117-2を聴きながらマロでした。 (February 13, 2009 10:46:00 AM)

久々に弾きたい!  
馬込のモナ さん
Op.117やOp.119を今よりもっと苦労して,でもでも,
真剣に勉強していたあの頃が懐かしいです。また弾きたいです。ぴんさんのOp.118も懐かしい。
喜びの島もいつか官能的に弾いてみたい♪
(February 13, 2009 02:57:22 PM)

Re[1]:ブラームスの14歳年上がクララ・シューマン(02/12)  
マロニーさん

昨年11月にhakuju-hallで、この2人がテーマの朗読があったときから、いろいろ気になることがあり、原宿でブラームスの小径という文字を見ただけで、また思い出したようにピアノ聴いたりしています。マロさんのほうが詳しく勉強されているので想像されていることが正しいかと思います。
同じような音楽を聴いたりしながらここで文字を見ていただくのはうれしいです。いまはop.117-1の子守歌のような曲を聴いています。いつか弾きたいと思って聴いています。 (February 13, 2009 11:16:50 PM)

Re:久々に弾きたい!(02/12)  
馬込のモナさん

op.117もop.119もぱぱの演奏はたくさん聴かせていただきました。そういう意味ではたいへんな影響うけているかもしれません。ラドゥ・ルプーのブラームスの演奏CDで聴いていますが、ルプーがサントリーホールでベートーヴェンの27番ソナタのリサイタルがあったときのことも思い出しました。
op.118は、まだ半分くらいしか手をつけていないのですが、ロマン派の作曲家の生誕何年というシリーズがおわってから、じっくり取り組んでみたいものです。
あれこれ弾けなくってもいいです。1つか2つ、これという感じのものがあればとおもいますが。またいろいろ教えて下さい。 (February 13, 2009 11:22:05 PM)

クララさま  
えりこ さん
とても美しい絵で感動的です。
クララが、「旦那さまの音楽を譜面を見て弾くのは申し訳ない」と言って暗譜したことが、、ピアニストの暗譜演奏の始まりだった説がありますが・・・・、暗譜が困難な年齢になってから、うーん、恨めしく思ったりしています・・・なんて言ってはいけないですね。
彼女の作曲家としての評価も賛否両論ですが、私は当時としては素晴らしい存在だったと思います。
(February 14, 2009 10:52:04 PM)

Re:クララさま(02/12)  
えりこさん

うれしい感想をいただきありがとうございます。
家宝にしている絵でもあります。

>クララが、「旦那さまの音楽を譜面を見て弾くのは申し訳ない」と言って暗譜したことが、、ピアニストの暗譜演奏の始まりだった説がありますが・・・・、

そうみたいですね。暗譜のことでいろんなかたと議論になったことがありますが、原点とか本質とかをわかったうえで、行ってみたいものです。
中途半端で弾き飛ばすくらいなら、本を見たほうがいいと指摘されることも多くなりました。

クララ・シューマンのおかげで、かがやいた作曲家は多くいたように思います。またゆかりの地を旅したくなりました。 (February 16, 2009 01:16:58 AM)

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