PLUTOからの便り

PLUTOからの便り

2017/01/09
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テーマ: 創作童話(818)
カテゴリ: カテゴリ未分類


クリサーラの左右に居並ぶものたちは、固唾を呑んで巨人の行動を見守って

いました。岩石を擦り合わせたような異様な声が上空から響きます。

「思ったとおりだな、お前が俺に服従するなんてあり得ないと考えていたが、

やはりな。お前の反応は、すべて想定内だから、なんら問題ない。

俺は感情をそのまま表面にだすものを最低動物だと、位置づけていて軽蔑するが、

今の発言は、かなり計算していたな、あからさまに俺を侮辱すれば、理性が

くずれ道理に合わない行動を起こし、その混乱の隙に反撃か逃亡しようと

考えたのは、さすがだといっておこう。

そんな手には乗らないが、これから俺の部下がここに出入りして地上に出る

基地を造りだすが、それを妨害したら・・必ず殺す。

黙って見守っている分には、なにもしないと約束する。

さっきのお前の名演説の中で、ひとつ大きな矛盾点があったぞ。

人間どもは、大昔から環境破壊を重ねていたが、現代人の一部は地球全体を

考えるようになったと、ぬかしたな。それは間違っている。

最近のポピュリズム(大衆迎合主義)と過度なナショナリズムは、自国や

自分たちだけの利益と繁栄を願い、無能な庶民に取り入ろうとする政治家が

ほとんどの国で増大しているのは、どういうわけだ。

地球全体や大局を見る人類など今はいない。むしろ知恵のなかった昔の

ホモサピエンスに戻ろうとしているな。文明の利器は、大いに進み、

ちまたに溢れていても、心や精神は退化しているのだ。

そんな下等動物を排除すれば、地球の寿命は、まだまだ延びる。

俺の演説は、これでおしまいだ。数日内に部下がここに来て基地造りに

入るから、ここにいるなり、どこに行こうと勝手にしろ。ただし、地上から

来た動物たちは、上に戻ってはならない。この情報を人間にリークされたら

困るから、複数の見張りを置いていく。

そのものたちの武器は、いや、いうのはよそう、邪魔をすれば分かるから。

それでは、クリサーラ・・また、会おう」


            つづく





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最終更新日  2017/01/09 02:19:49 PM
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