PLUTOからの便り

PLUTOからの便り

2017/12/14
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テーマ: 創作童話(818)
カテゴリ: カテゴリ未分類


頼んだデルフミューム、ブッチャーの本拠地、大テント村にと向かおうと

しています。その伝言内容とは、次のとおりです。

「私たち二人は第二地下層にあるブッチャーの棲みかに行きます。

まだロボットたちを倉庫に積んでいれば破壊し、もし抵抗があれば二人で

闘いせん滅する覚悟です。もし弟がヒスイ宮殿に昇り地上侵略の準備をして

いるならば、我々も後を追い、少しでもダメージを与えるつもりです。

あなた方は、できるだけゆっくりとテント村に向かってください。

戦闘に巻き込まれケガをする必要はありません。それでは健闘を祈ります」

それを聞いたエニタリィは不満げな顔をします。

「オラには、ちょい長いな。要はあんたがたは、テント村に行って暴れるけれど、

もしかして、もぬけのカラだったら、その上にあるヒスイ宮殿まで追いかける。

ヒミメールたちは危険だから、ゆっくりおいで、これでいいじゃん」

 ザビエスが、なにかいいだそうとするデルフミュームを押しとどめました。

「いい、それでいいから。ひとっ走りしてヒミメールさんに伝えてください」

 もと来た通路を駆け出すエニタリィを見送る二人の巨人たち。

デルフミュームがつぶやきました。

「私は弟の力を熟知している。私を倒すプランは、第二第三を用意しているに

違いない。テント村に着いたら君は残っているロボットたちを破壊して

ほしい。私はブッチャーを探し、そこにいなければヒスイ宮殿に駆け上がる

つもりです」

「わかりました。ロボットを壊したら急いであなたを追いかけます。

それまでご無事で・・・」

「私の力で弟を倒すことができるのか、私にもわかりません。それでも地下動物

だけでなく、地上生物の平和を乱そうとするものを許すわけにはいかないの

です。では、テント村まで一緒に走りましょう」

 岩石で覆われた肉体の上にある長細い顔、横一本線の目から放たれる光からは、

うれいが混じった優しさもにじみ出ていました。二人が同時に駆け去った洞窟内

には、激しいつむじ風が起きて岩ぼこりと小さな石を舞い上がらせます。


         つづく







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最終更新日  2017/12/14 03:12:51 PM
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