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仕事初日。何事も、最初が肝心。 注:生徒が、間違っても、決して笑ってはいけません。 レッスン1 私:昨日、あなたは何をしましたか? 生徒:アフロ、ニ、ハイリマシタ。 私:アフロですか?(笑っちゃいかん) 生徒:ハイ、キモチーヨー。 私:あーうー(気付いてくれよー) そいつは、アフロじゃねーよ、お風呂ってんだよー! レッスン2 私:布団は、どこに入れますか? 生徒:オシリ。 私:痛ーっ!(間違えんなよー) お尻じゃねーよ、押し入れってんだよー。全然違うじゃん! レッスン3 私:あなたは、何が好きですか? 生徒(男):ワタシハー、ちんぽガ、スキデス。 私:は? 生徒(女):ワタシハ、アサ、シマス。 私:朝? 生徒(男):イヌ、ト、シマス。 私:いっ、犬だとー? 生徒(女):タノシーデス。 私:?ひーっ!先生ー!(勘弁してくれー) 先生:あーそれは、さんぽ(散歩)ですよ。 “さ”と“ち”の区別がつかないのよ。 げげっ!そうきたか。恐るべし、アメリカ人。私には、まだまだ修行が足りないようです。
2008.01.31
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雨の多いスタンプタウンでの、楽しみの一つと言えば読書。実はこの町、一人当たりの図書館利用率が全米でも高いとか。スタンプタウンの住人は、この事実を知ると、インテリが多いのよねーなんて思い込むらしいけれど、単に雨が多く、他に無料で楽しめる場所は図書館くらいしかないんだってばさー。 言っておくけれど,その雨も半端じゃないわよ、1年のうちの8ヶ月は、ほとんど毎日雨が降る。そう、いつでもウキウキ?雨期雨期?ってわけ。(さぶー) ちなみに、スタンプタウンでは、有り難い事に日本の本が手に入る。は?と思われるかもしれないが、これは海外に住んでいる者にとっては、大変貴重である。安く手に入る英語の本を読めば、と言う話もあるけれど、ただでさえ英語漬けの毎日、息抜きするには、やはり日本語の本に限る。 その、唯一の楽しみになっている読書も、新刊を買うには抵抗がある。日本の本は、 当然、輸入品になるので、ただの文庫本(日本円で$600くらい)が$10などと、ふざけた値段になる。 だから、普段は古本で我慢。数は少ないし、ジャンルもあまり選べないけれど、それなりに楽しめる。私の行きつけの、有名な本屋は、3F建ての大きな本店を持ち、支店も10店ほどある。日本語のセクションは小さいけれど、数が少ない割には、かなり怪しい本も混ざっている。 例えば、数年前の“国家公務員試験の参考書”がある。(誰が売ったのか?誰が買うのか?)たぶん、本を買い取る店員がアメリカ人だから、日本語が分からず、思わず買い取ってしまったのだろう。その証拠に、“ノストラダムスの大予言”1999年世界は滅びる“(滅びねー!)しかも、この本は3冊もある。 他にも、10年前の郵便番号簿。(本じゃねー!)20年前の姓名判断。(いらね−!)細木和子の大殺界平成10年版。(使えねー!)デビュー当時のTOKIOの写真集。(若いねー!)それに、うさん臭い宗教関係の本も多くある。(怖いねー!)一体、誰が買うんじゃい! なぜか、芸能人のエッセイ本も多いのに驚く。先週までは棚にあった、かなり昔に流行った、郷ひろみの“ダディ”。3冊もあったのに、すでに誰かに買われている。広末涼子の本は売れずに残っていたけれど。 つづく
2008.01.30
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いたぞー!ジョンはATMマシーンの前で、こそこそ金を引き出しているではないか!はて?一体何事?しかも、先ほどまで目の前で踊っていた、ちょっと冷たい感じのする、ニコールキッドマン似の背の高い金髪のお姉ちゃんと腕を組んで、店の奥にある、あやしげな部屋へと消えて行った。その部屋の前には、別の黒服のお兄さんが金剛力士像のように、鋭い目を光らせて立っている。なーるほど。これが噂の特別室ね! こちらの特別室、お気に入りの娘に特別料金を支払って(時価)、個人ストリップをしてもらえるらしい。確かに、チップだけじゃたいした収入にならないから、踊り子さん達は個人ストリップで稼ぐのだ。逆に言えば、ステージはそのための宣伝で、この個人指名が、稼ぎのポイントってわけだ。なるほど!初心者はこんなことも知らなかった。いわば、ステージは前菜。で、こっちがメインディッシュ? あっ!ジョンが耳まで顔を真っ赤にしてでてきたのは、その時だった。あまりの嬉しそうな彼のキラキラ光る目は、まるで、オモチャを見る純粋な子供そのもの。爆笑する私達に脇目もくれず、ほくほく顔の彼は、性懲りもなく、再び ATMマシーンへ直行。うわーまた行く気かお前? でもさー、日本の風俗なら抜いてくれる所もあるけれど、ただの個人ストリップでお触りなしじゃねー。お金をつぎ込んでも、欲求はそんなに満たされないじゃーん。と、これまたエロエロ光る目の純粋なおやじモードの入った私がつぶやく。 それでも、ジョンは幸せだった。 その時、小さな悲鳴が。ひぃーあそこ!あそこのステージ!まるで、幽霊でも?出たかと?全員が注目した先には、なんと、たるんだ肌に、左右の乳があさっての方向にむかって垂れていて、乳首はカラカラの干しぶどうが!すげー!薄暗いのに、顔や体の皺がはっきり、くっきり見えるー。ひぃー正真正銘のおばさんだー。どんな事情があるにせよ、正式名:エグゾテックダンサー(ストリッパー)には定年というのはないわけ? それでも、ジョンは戻ってこない。 さて、口直しということで、最期にステージ前の席でもう一度見て行こうか?と言いつつ、なんとなく、誰も席を移動する気配はない。それでも、人一倍、純情なはずのマミちゃんだけはヤルキ満々。それでは、彼女一人をステージ前の席に座らせ、今度は皆で、そのマミちゃんを観察する事に。 すると、彼女が一人で座ると、今まで以上に大胆になる踊り子さん。ありとあらゆる、これでもかーこれでもかーと、卑猥なポーズを繰り出した。マミちゃんは、目の前に繰り広げられる、赤裸々な動きに、赤くなりながらも、じーっとアソコだけを見つめ、時々、耐えられなくなるのか、下をうつむきつつ、それでも、また顔をあげて、アソコを食い入るように見ている。ある意味、凄いねーマミちゃんと、笑いながらも感心していると、もじもじ顔の彼女が、離れの席へ戻ってきた。 開口一番、興奮状態のマミちゃんは「すごーい!アソコがすごく奇麗に脱毛してあって、どうやったら、あんな風に、ひとつまみの毛を残して、キレイにできるのかなー。私、ずっと見てたのよー。毎日、ヒゲみたいに剃っていたら、青くなっちゃいそうだしー。でも、アソコは、つるつるー。どうやって、手入れをするのか聞きたかったのー。」って、おい!そっちかい!そっちに興味があったのね、マミちゃん。 じゃ、早速、そんなマミちゃんの質問を踊り子さんに聞いてみようと、再び、ステージ前の特等席へ全員で移動。そこへ、ぴちぴちの赤毛のオネーチャン登場。だんだん慣れてきた私たちも、不自然じゃなく堂々と見る余裕も。(ふっつ、通だね)すると、形の良い胸をゆすりながら、「ニホンジンデスカ?」と、踊り子さん。突然の日本語に驚いたのは私たち。「そうでーす。」と元気よく答えると、「ワタシ、九州イッタコトアルヨ。イイトコヨ。」そう、偶然にも今日のお別れ会の主賓の出身も九州。というこで、意気投合。パンパカパーン!特別サービス開始。もう、大放出~。おまけに、踊り終えた彼女は、なぜか律儀に、ここで全員と握手。「ナイスチューミーチュー♥」私達は、残った$1札を全て彼女に渡し、トリに相応しい盛り上がりを見せた。 お金を使い果たし、まさに丸裸になったジョン。 それでも、ジョンは幸せだった。 なかなか、興奮の醒めやらぬ、貴重で楽しい経験をした私たちは、店を後にした。帰りの車の中で、マミちゃんは、まだアソコの毛についての質問ができなかったことを悔やんでいた。おまけに全員に、「あなたのアソコはどうよー。」って、聞くなって!コラッ!それでも、「私のは、剛毛!」と、答えると、「ゴウモウって何?それって日本語?」って、やはり彼女はストリップバーのドルフィン石像の上に、のし紙付きで、置いてくるべきだった。イルカに乗った少女? 1週間後、すっかり日常生活に戻ったころ、近所のスーパーで、体つきのいい、背の高いオネーさんを見かけた。レジで支払いのときに、バックから出てきたのは、ものすごく大量のくしゃくしゃになった$1札だった。あれ?あれは、私が先日あげたチップ?改めて、甘酸っぱい夢のような一夜を思い出し、なんだか、ちょっぴり大人になっちゃった気分?(アホか?) そう、私達は永遠のドルフィン探検隊。現在第2期、隊員募集中。 完
2008.01.29
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ドルフィン探検隊結成以来の大ピンチである。先ほどから、冷や汗の洪水。真面目に見ている自分たちが、なんだか恥ずかしくて、居心地も悪くなってきた。シラフでこの状態を続けるのは、困難を極めると察し、とりあえず水みたいなバドワイザーで咽を潤す。(酒だー酒だーもっと強い酒もってこーい) さあ、心機一転、今度は、巨大な胸を持つアフリカンアメリカンの彼女。(注:最近では、差別になるので黒人とは呼ばない)大柄の彼女は、おもむろに、両乳をつかみ、パンパンパンと(右乳と左乳を拍手するように)勢いよく連続してたたき、まさに、オッパイ拍手に拍手喝采。うーん大迫力!児玉スイカ並みにデカイ胸だ。セクシーというより、品の悪い、かくし芸に見えなくもない。アルコールが良い潤滑油となったのか、女子5人組は笑いが止まらない。 そんな笑い声を聞きつけ、増々、店中の男性客が嫉妬の嵐で私達を睨んでいる。それもそのはず、踊り子さん達にとって、女性客は安心できるせいか?それとも、アジア人が珍しいのか?360度に座る客を相手にせず、私達のいた一角に集中し、完全に90度のみの営業で妙な盛り上がりを見せている。 そこへ、先ほどとは打って変わって、子供にしか見えない若い、踊り子さん登場。巨乳の後の貧乳は気の毒だ。ところが驚き、彼女は猿のようなスタイルで巧みに手足を使い、のぼり棒に登り始めた。てっぺんまで上り詰めると、足を棒にからませ両手を離し、頭をぶらぶらさせながら器用にバランスを取っている、もちろん裸で。次々と、倒立やブリッジを立て続けに披露し、体の柔らかさを強調するかのように、完璧な開脚もやってのけた。もちろん裸なんだって。 そうか、乳はなくても技ありなのね。ある意味、こういう裸でやる体操系もエロチックかも知れない。というか、裸だからかイヤラシーのかしらん。ポッ。(当たり前じゃい!)ま、とりあえず、こういうのもアリなのねーと思いきや、実は、男性客には人気がない。気づくと、ありゃりゃ、客が誰もいない。やはり、芸達者より、巨乳の肉感的な女が好きらしい。(そりゃ、個人の好みもあるでしょうけれど) 入店後、約1時間が経過し、ようやく雰囲気にも慣れてきた所で、席を移動。ステージの目の前の席は、妙に疲れるし、真近で見れるという特権はあるけれどチップだけで1時間に最低$30くらいは必要。その点、少し離れた席に座ると、全体も見渡せるし、チップも弾まずに済む。楽しく遊ぶには、席移動を調節しながら上手に時間を使うのがコツ。このコツを知らなかった初心者のドルフィン探検隊は、ステージの前にへばりつき、だんだん減ってゆく手持ちの$1札に不安をおぼえ、ようやくこのシステムに納得。 コツが分かってしまえば、なんてことはない。と、そそくさと離れている席へ移動。妙な汗をかき、変な所に力が入ってしまい、すでに完全消耗してしまった女子5人組。ようやく、落ち着きを取り戻し、「女の裸体は珍しい訳じゃないし、今更、照れることもないのだけれどさー。やはり、アメリカのオネーチャンの裸体は違うねー。」「ストリップといっても、色々な芸があるんだねー。」「どうやって無駄毛の処理してるのかねー』などと、早くも休憩モード。 あれ?ジョンは?いつの間にか、運転手兼ボディーガードのはずの彼が、忽然と消えた。スタンプタウンの夜は長い。 (パート5へ続く)
2008.01.27
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さて、まず始めに私達の目に映ったのは、あの有名なストリップバー名物の、登り棒。(ダンスポール?)ざっと見ただけでも、棒が8本立っている。よく見ると、棒を中心に、2畳ほどの広さのステージが設定されている。その、ステージを囲むように一段低く客席が設けられていので、踊り子さんがお尻をつきだすと、丁度、客の目の高さに迫り、目の前で堪能できる。なんと効果的!周囲には、これと同じステージが離れ小島のように、程よい間隔にあるので、好きな席に移動も簡単。見たい所も手に取るように見れるし、無駄なくチップも回収でき、踊り子さんにも経済的。ドルフィン探検隊の初心者は、何にでも興味津々。 おっと、感心ばかりしている場合じゃない!とりあえず、入り口の近くのステージに座ると、一息つく間もなく、来たよ、来たよ、おいでなすったよ!で、何をするのかと思いきや、踊り子さん達は、おもむろに手持ちのタオルで登り棒を拭き始めた。1分ほどのお掃除タイムも終わると、彼女達は、のぼり棒にすがるようにセクシーポーズ。 おおお、いよいよ始まるのね。客の目が舞台に釘付けとなった瞬間、軽快な音楽が始まり、8人の踊り子さんは、それぞれのステージの上で華麗に踊りだした。 はいはい、お客さん、あわてない!あわてない!いきなりヌードかって?実はこれもくせ者で、最初の1曲はピラピラの服を着たまま、くねくねと、割とアップテンポな曲に合わせて踊るわけ。2曲目になると、一枚一枚もったいぶりながら、音楽に合わせて服を脱ぎ捨て、黒とか赤とかのセクシーな下着姿になってね。いよいよ3曲目になると、音楽もかなりスローテンポに変わり、踊りもだんだん卑猥で激しいものになり、ちまちまブラジャーとパンツを脱いで、ついにお待ちかねのスッポンポンになるわけだー。この1曲が約3分。服、下着、裸の順で繰り返される。 だんだんと、店の仕組みが分かってきたのにもかかわらず、私達、女子5人は入店前のわくわく感は嘘のように、黙々と踊り子さんの体を見つる。なんか、思っていたような、いやらしー世界というよりは、変な意味でさわやかな体育会系のノリにも見えなくなーい?ただし裸だけれどねー。なんて、言いながら、実は反応に困っているのだ。また、目線もどこに集中していいのか?戸惑って固くなっている。勢いで来たものの、実際に目の前に生のオッパイ突き出されても、一体どうすりゃいいの?つい、恥ずかしくなって、全員、下を向きっぱなし。 その点、うちの運転手兼ボディーガードの2人は、やはり男だ。ジョンは口をぽかーんと開けたまま、目はキラキラと少女漫画の星が三つほど入った状態で輝いている。そして、嬉しそうにじっと一点を見つめている。ヨダレヨダレ!おやまてよ、彼の視線の先を目で追うと、ははーん、やはり男というのは、アソコしか見ないんだ。アソコしか。 時間が経つにつれ、あまりに静かな女子5人組を見て、踊り子さんたちも、シャイな私達をからかうように、増々、挑発的に胸を揺さぶりつける。気づけば、私の目の前にもお尻の穴が。あのー、お尻の穴の方には興味はないんだけれど。あ、あまり近づけると、私のこの低い鼻先に、あなたのお尻の穴が。あーんーああー。突然の襲撃に、いや?サービスに冷汗をかいてしまった。 もー体に悪いよー。それなのに、追い打ちをかけるように、金髪の細身の彼女は振り返り、大胆にも私の目の前で、アソコを指でいじりだした。なんて特別サービスしてくれるのよ!ひーっつ、糸ひーてるじゃないのよー!ってあんた、そんなの見せてくれてもさー反応に困るでしょうが!それより、他の男性が、女にばかり見せて、ずるーい!とお怒りのご様子。まさに、大ひんしゅく。ここで突然音楽が終わるとともに、何事もなかったように踊り子さんはチップを回収。ひぃー助かった。 ちなみにチップは1曲あたり、最低$1がお約束でーす (この続きは パート4)
2008.01.26
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(パート1からの続き)ここで、健全なストリップバーに行く前の心得として、まずチップ用の$1札をたくさん用意しましょう。これ、基本です。それから、当然お触りは厳禁でーす。踊り子さんには決して触れないように!踊り子さんは店の大切な商品ですから、偶然でも、触ったものなら、たぶん裏に連れて行かれ、黒服の怖いお兄さんに何をされるかわかりません。もしくは、生きて帰れないかもしれませんよー。お忘れなく、ここはアメリカ、銃持ってまっせー。 そうそう、それにお客さん、この国では日本人は異常に若く見えるので、必ず身分証明書もしくはパスポートを携帯するようにお願いします。トイレも危ないので2人組で行くようにー。誘拐されても知りませんよー。服装は普段着でオッケーです。等々の注意事項を確認し、すっかり私は添乗員のノリになってきた。いいぞーいいぞー。 当日、夕方5時、晴れ渡る青空。ま-さ-に、絶好のストリップ?日和。ストリップに行くには普通は早すぎるけれど、私達のような初心者のツアーには、充分な時刻。といってもスタンプタウンの夏の5時は、日本の3時くらいの明るさだ。(日没は夜9時なので)太陽が眩しい。車で走る事、約15分。外の明るさとは対照的に、見えてきたのは、窓のない黒い平屋の長細い建物だ。そして、なんとも怪しげなネオンサインの横に、一見わからないけれど忍者屋敷のような入り口が見える。 そして登場、建物の正面には、この店のシンボル、さんさんと輝くお天道様の下に2メートル大の、2頭のドルフィンが絡み合うように、ジャンプして水しぶきをあげる石像がある。この石像だけでは、一体ここは何屋さんだか?素人の私達には、全くわからない。間違っても、正々堂々と、“ストリップバー”とは書いていない。まさに、謎めいた場所だ。そういえば、日本でも自由の女神がビルの屋上にあるのを見た事があるけれど、これもまた、何屋さんだか?(実は、ラブホテルだったりする。) さて、外見は怪しい限りだけれど、いよいよ待ちに待った入場だ。駐車場の状況を見る限りでは、店内は空いてそうだ。(そりゃ、まだ5時だからね。)この謎の建物からかもし出す、異様な雰囲気とは全く場違いなくらい、わくわくする7人組は、電車ごっこ状態で行儀よく、一列になってドアを開けた。 まず、突如として巨大な黒服のお兄さんが目の前に現れた。彼は、私達を不審な目で見つめながら、かなり怪しんでいる様子。一体、何の団体さん?突然、彼は先頭に立っていた私をすり抜け、“あいでぃー!(ID)”と、体のわりには小声だったけれど、しっかりと私を除く6人を包囲した。突然のお兄さんの登場に、おのぼりさんのうちの女の子達は舞い上がっている様子。そんな皆を横目に私だけ忘れられたのか?身分証明証を見せずに、入店していたのは私だけ。それとも、歳がばれたか?という疑問を残したまま、ともかく入場料は取られず(多分、時間が早いから)全員、あっさりと第一関門は通過。 第二関門は目の前に現れた、ややホコリっぽいベルベットのカーテン。恐る恐る、その間を抜けると、そこは、いかにもって感じに薄暗く、こんな時間なのにすでに中年の客がちらほらいる。まったく、この人たちは普段、何をやっているんだ?と、非難めいた目でみると、彼らもまた、場違いな団体さんの私たちを、いやな奴らが来たとばかりに、睨んでいる。「はいはい、静かにねー。」と、再び、添乗員(私)参上。なにせ、うちの若い女の子達はすでに興奮気味で、うひゃーと奇声をあげている。こら、はしゃぐな。落ち着けー。 それもそのはず、店内全体になんともいえない甘—いうっとりするような香水の香りが立ちこめ、ふらふらーっと吸い込まれそうな気分にさせてくれる。あんな素敵な香りのする香水は嗅いだことがない。この香りだけで、なんだか充分幸せになった気分。食虫植物なんかが、こんな香りで誘ったら、まず間違いなく全員が食われてる。なんだろねーこの香り?香水だったら、欲しーねー。などと、すでに本来の目的を忘れてかけてしまう私達。ここは、香水売り場じゃありませんよー。 この効果的な夢の国の演出に、まだ何も始まっていないのに、すでにハイになっている、エンジン全開のドルフィン探検隊。(パート3に続く)
2008.01.25
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数年前のこと。日本に帰国する友達に、スタンプタウンならではの、心に残る最期の思いで作りに貢献しようと、思いついたのがちょっと変わったお別れ会。 で、こういう場合、アメリカで夜のお遊びといえば、たいていの若い女の子が行きたがるのが、ゲイバー。あのマッチョな体に、食い込むような黒いビキニのもっこりパンツ。むだ毛処理が見事にばっちりしてあって、オイルでてかてかの鈍く光るちょっと日焼けしたその厚い胸板は???って、実は私も行った事がない。 それに、ここスタンプタウンに、そんな気の利いた遊び場あるのか??じゃ、やっぱり、どうせ行くなら、ストリップバー?(おいおい、他に選択の余地はないのか?)実は、ちゃんとした根拠もある。恐るべし、スタンプタウン!人口一人当たりのストリップバー(劇場または店)が全米でも1、2位を争うという、すごい町である。他に、もっと名誉な事はないのか?とも思うけれど、ま、一番にゃ変わりないか。まさに、スタンプタウン名物ならでは!でしょ? それに、同じ女性として、一度で良いからあのバービー人形のような、足が長くて、ボンキュボンとメリハリのあるアメリカ人のナイスボディー。むしゃぶりつきたくなるような巨大な胸に、後ろから抱きしめたくなるような、くびれた腰つき、きゅっと上がった形の良い大きなお尻、(って、私はレズか?)を生で見てみたーい。 えほっつ。ともかく、私が言いたかったのは、日本人の寸胴体型の私達とは、とても同じ女とは思えない、あのセクシーな体型。そんなパツキンのアメリカのオネーチャンの体を、あくまでも真面目に、拝んでみたいと思うわけでありまして。(かなり、エロおやじ入っちゃってる?)これも、まあ、一種の社会科見学なわけよ。ただし、大人のね。 だいたい、アメリカのドラマなんかでも、よく結婚式の前夜に行われるバチュラーズパーティーで、ストリッパーを自宅に呼んだり、ストリップバーに行ったりするから、かなり気軽に?行ける所らしーじゃないの。ま。これ、男ならの話だけれど。 ということで、健全なストリップバーでお別れ会なのはいいけれど、でさ、どこがいいの?店の数がありすぎて、わかんなーい。でも、やっぱりーパツキンのオッパイの大きいオネーチャンが、いっぱいいるところがいいなー。最近は、みんな作り物のオッパイで、いかにもシリコンって感じでつまんないから、小さくても自然なオッパイがいいわよねーっと一人で盛り上がっている場合ではない、とりあえず、そういうのが好きそうな友達に電話。善は急げ! (中略)「うーん。そりゃ、どんな世界でもピンキリがあるからねー。私達の予算では、そんなに高級じゃなくて、いいけれど、かといって、あまりにも怪しげな安いところもねー。そうねー中の上ってところで、どうかしらん。ふむふむ、ドルフィン?え?あれって、イルカの石像が立っている所でしょ?はいはい、知ってるー、え?もちろん行った事はないよ。やーねー。は?え?何?僕も行っていいかって?そりゃもちろん、君を、運転手兼ボディーガードに任命、入場料は私が払うから。まかせておいて。」と、商談?成立。 めでたく、強力な助っ人も見つかった事だし。大勢の方が楽しいよねってことで、女子5名男子2名の合計7人で急遽結成された、その名も“ドルフィン探検隊”いざ、出陣!(パート2に続く)
2008.01.24
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「ぐげほっげほっ」怪しげな咳き込みが聞こえてきた。あーまた吸っている。えーっと最後に吸っていたのが2時間半前、そーねー、そろそろ切れる頃だわ。忍び足で移動しながら、ベランダに通じるドアをそーっと開ける。外気の冷たさに混じって、階下からくる煙に鼻を突っ込む。くん、くん、あ、はい、ビンゴ!今回もマリファナ(大麻)ね。この、何かが燃える臭いにまじって、鼻の粘膜に絡み付くような圧力がかるような特徴のある臭い。間違いない。 何事もなかったように、しっかりとドアを閉めた。うーん。どうも、階下の住人は中毒らしい。それに、あの変な咳は何なんだ?吸い過ぎか?だって、朝から晩まで2時間から3時間おきに吸っているぜー。これじゃ、ずーっとハイな状態?あーあー。変な笑い声も聞こえてきた。やはり、こいつは相当ヤバい。 しかも、どうもマリファナだけじゃない。私のアレルギー性鼻炎の鼻でも嗅ぎ分けられるくらい、他の種類の煙の臭いもする。でも、マリファナの臭いしか知らない私には判別不可能だけれど。(普通、マリファナの臭いだって知らないってか?) ここ、治安の良いスタンプタウンもやはりアメリカ。様々な種類の薬物が出回っている。最近の流行は通称メス(Meth)と呼ばれる メタンフェタミン。これを使用すると、短い期間でもの凄く老け、顔にボツボツができるので(一見ニキビの様にも見えるけれど)中毒だとすぐにわかる。数年前など、この成分を含む風邪薬が店頭から消えた。風邪薬を精製して、メスを抽出する為だ。また、この工程がかなり危険で、爆発事故なども引き起こしたりして、薬を作るのも命がけ。 もちろん各州の法律も違うが、スタンプタウンでは一般人がマリファナを吸う分には、たとえ捕まっても、たいした罪にはならない。(ちなみに、医療用のマリファナというのも合法だ)ただし、売人は別らしい。だからか?必ずと言っていいほど、アメリカ人の主催するパーティーに行くと、たいていマリファナを吸っている人を見かける。もちろん、罪の意識などありゃしない。中には、アルコールやタバコより人体には無害だと主張する人もいる。医学的な根拠はないとか? しかも、ここは雨が多く鬱病の人が多い。そのせいか?薬物中毒も多いとの話。さすがに、マリファナ=薬物=有罪という発想の私には、最初は驚きの連続だった。(これ,普通の反応でしょ?)しかも、私はここでは外国人。巻き込まれたりすれば強制送還されかねない。直接吸わなくても副流煙だけでもハイになる場合もあるから、近くに寄らないのが一番。間違っても、興味なんか示さない方が身のためだ。 といっても、やはり気になるのが入手方法。(でしょ?)なんで、違法なのに手に入るのか?日本だとヤクザが介入しているイメージなんだけれど。一体、誰がどこで売るわけ?そんな疑問がある夏の日、目の前で解決された。 ありゃま。売ってるよ。しかも、昼間っから路上で、こそこそと取引してるじゃないの。近所に買い物に出かけた私が遭遇したのは、怪しげな70’s式のおんぼろワゴンの陰に隠れて、アロハシャツに短パン、サングラスをかけたどこにでもいそうな中肉中背の40代のオッサン。ははーなーるほど、あんたが売人なわけね。へー。あまりにじろじろ観察する私を、不審に思ったのか?そそくさと取引を終え、ワゴンは白い煙とともに去って行った。その間、たったの15秒ほど。 なんでも、友達の友達の友達が言うには、電話で注文ができるとか。価格は時価。しかも、その電話番号も頻繁に変わるらしい。そりゃ、そうだーろー。それから、指定の場所に出向いて買うらしい。そう、まさに私が見た光景はこのパターン。他にも、ある日本食のレストランの裏口で売ってるとか?ある、有名な通りを歩くと、買わないか?と声をかけらるとか?噂を聞いた事はあるけれど、とりあえず、入手は案外簡単なようだ。といっても、日本でも最近じゃ街角で手に入るらしいじゃないの?えーそうなんだてねー? ともかく、私は怒っている。つい先日までは、パーティ好きの音楽ガンガンかけるアホが住んでいたはずなのに、最近、静かになったかと思ったら、今度は薬物中毒のアブナい奴が引っ越してきた。ここのアパート家賃が高くて治安が良いのが売りなんだけれどねー。一体どーなってんじゃい! あーん、これじゃ、先が思いやられそう。私まで憂鬱になってきた。そうだ!少し分けてもらうか?まったく、どいつもこいつも、馬鹿やろうである。
2008.01.23
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アメリカでは、次期大統領選に向けて白熱する今日この頃。毎日のように、ニュースでは各候補者の同じ演説を繰り返し放送している。いいかげん、飽きてきた頃、「アメリカの医療保険制度は完璧だ」と発言したおっさんを発見。おい、おっさん! 先日、私が受け取ったスタンプタウン病院からの請求書を見せてあげようか?約7万円だよ!そう、七とゼロが4つ。ある婦人化系の検査の請求額は15万円近く。そのうち、私の加入する健康保険で半額支払ってくれたから約7万だってさ。はははー。ここでは、物価は日本の半分なのに、もーう、医療費高過ぎ! だいたい、アメリカには国民健康保険のような制度はない。しかも実は国民の半数以上が健康保険に加入していない、いやできないのが現状なのだ。なぜ?って、そりゃ健康保険料がとんでもなく高いから。私の知る限りで、安い保険でも月々一人当たり約5万円以上。それに加え、通院代、薬代は別に支払う。たいていの会社は月々の保険料の50%負担してくれるのみで、扶養家族が多ければ多いほど、その負担は当然、増すばかり。アメリカの平均寿命が低いのも、健康保険料のせいだよーたぶん。 おまけに、産前産後休暇だって、たったの3ヶ月。先進国でも、珍しく少ないらいしいけれど、育児休暇まである日本と比べると、雲泥の差。しかも、この期間の給料は全くでませんときたもんだ。そうそう、救急車だって、ここじゃ立派な商売だからね。1回呼ぶだけで、保険が効かないと2万円以上とられるっていう話。まだあるわよー。未熟児の子供が生まれて、保育器に長い事入っていたら、請求額が数千万円にのぼり、自己破産だって。なんて、ひどい話なの。 ひどい話といえば、昔、こんなCMがあった。救急で運ばれた2人の患者がいて、どちらを先に手術するかという時に、1人の患者が、まるで切り札のように、健康保険のカードを見せて、先に命を助けてもらった。キャッチコピーは忘れたけれど、「持ってて、安心、XX健康保険」だってさ。このCMを見た時、あーやっぱり、この国では、貧乏人は死ねってことなんだなーと納得せざるおえなかった。 じゃ、健康保険にさえ入っていれば、安心か? そうでもない。実は保険が使えないものもあって、案外、自己負担が大きい。というより、もともとの医療費もとても高額。だから、治療前に支払い能力を厳しく審査されてから、治療するところも多い。しかも、健康保険と、眼科と、歯科は全て、別々の保険に加入しなくてはならない。保険証一枚で、どこの医者にもかかれる日本とは大違い。(ま、といっても、国民健康保険にもそれなりに問題もあるけれどね。) でも、一番怖いのは、何でもかんでも自分たち(国)が一番だと思っているアメリカ人の意識。他の国の保険制度なんて、ほとんどの人が知らないし、他国に感心もない。また、そういう情報も入ってこない。だから、ああいうおっさんが、平気で断言できちゃうし、また、納得しているアメリカ国民も案外少なくない。問題意識も薄いようだ。現在、アメリカの景気も良くないし、これからは、健康保険にも入れない人が年々増加する傾向にある。 ね、だから言ったでしょ、この国は貧乏人は死ねって考えなのよ。 注:私の話はスタプタウンでの生活を基本としています。保険制度は州によっても、違います。
2008.01.08
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