さすがにDDTをかけられたことはありません(笑)
しかし、農薬を直に人体に振り掛けるって凄いですね。
当時は、何か薬剤の症状が出なかったのでしょうか?

雑草処理のため、除草剤を使うことがありますが、
本来はそれさえよくないですよね。 (Sep 27, 2023 06:27:48 AM)

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Sep 27, 2023
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カテゴリ: カテゴリ未分類
DDTってご存知の方は太平洋戦争を生き残った戦中派の人たちが中心ですね。
日本では終戦直後の石鹸が手に入らず衛生状況の悪い時代、アメリカ軍が持ち込んだDDTと云う殺虫剤をシラミなどの防疫対策に使いました。


この時代、外地からの引揚者や、児童の頭髪に粉状のDDTを浴びせる防除風景がよくニュース映画で流されたものです。
都市部では、米軍機から市街地に空中撒布することもありました。


発疹チフス退治 DDT散布/大阪(昭和21年=1946年)
上の画像がDDTの散布風景ですが、どっかで見たことある風景やなぁと考えてみたら、「ゼロコロナ政策」の中国で同じような防疫してましたね。

DDTは戦後直後の衛生状態が改善した後は、農業用の殺虫剤として利用されました。


DDTは有機塩素系の殺虫剤で、農薬でもあります。
これの成分が殺虫効果に優れてると発見したのはスイスの科学者パウル・ヘルマン・ミュラーで、ニュラーはこの功績によって1948年にノーベル生理学・医学賞を受賞してます。


戦前までアメリカで虫除けと云えば「モスキートコイル (Mosquito Coil) 」でした。
モスキートコイルとは「蚊取線香」のことです。
当時の蚊取線香の原料は「除虫菊」です。

皮肉なことに、日本に除虫菊が渡来したのは、1886年(明治19年)アメリカからだったのです。
それが最もさかんに栽培されたのは和歌山県で、和歌山県のみかん農家だった上山英一郎が1895年(明治28年)に渦巻き型の蚊取線香を作ったのです。
上山英一郎は「金鳥(KINCHO)」でお馴染み、「大日本除虫菊(株)」の創業者です。

このころにはアメリカで除虫菊はほとんど栽培されておらず、モスキートコイルの原料(除虫菊)は日本からの輸入だったのですね。
ところが太平洋戦争が勃発して、日本からのの除虫菊供給が途絶えてしまったのです。
で、目をつけたのがDDTと云うことで、これによってDDTがアメリカで実用化されました。
「鳥達が鳴かなくなって生き物の出す物音の無い春」と云うのが1962年(昭和37年)に出版された「沈黙の春」と云う著書の冒頭で述べられてることです。
著者はレイチェル・カーソン。

「沈黙の春」は発売から半年で50万部売れ、ニューヨーク・タイムズのベストセラー・リストに選ばれてからは更に売上をのばしました。
農薬として使う化学物質の危険性を取り上げた「沈黙の春」は、後のアースディや1972年の国連人間環境会議のきっかけとなりました。
人類史上初めて環境問題に人々の目を向けさせ、環境保護運動の始まりとなったのです。
彼女が取り上げたのはDDTです。
広く農薬として認知されてますが、はたして安全なのか?



「沈黙の春」を読んだケネディ大統領は大統領諮問機関に調査を命じました。
これを受けアメリカ委員会は1963年、農薬の環境破壊に関する情報公開を怠った政府の責任を厳しく追及。
DDTの使用は以降全面的に禁止され、環境保護を支持する大きな運動に広がったのです。
カーソン没後1980年に、当時のアメリカ大統領ジミー・カーターから大統領自由勲章の授与を受けてます。

わが国では1971年(昭和46年)に販売が禁止されました。
世界的にも環境への懸念から先進国を中心に、2000年までには40カ国以上でDDTの使用が禁止・制限されてます。
「沈黙の春」によって、当時 あまり知られていなかった農薬の残留性や生態系への影響が公になり、社会的に大きな影響を与えました。
彼女の指摘によって、生体内に蓄積し食物連鎖により濃縮され、問題が発生する可能性のある農薬に基準値が設けられ、規制されるようになったのです。

日本でも、当時は安全と思われてたBHC(国内で最も消費された有機塩素系殺虫剤の一つ)によって汚染された牛乳や牛肉を摂取した人の脂肪組織や肝臓、腎臓等に分布、蓄積されることが判明しました。
母乳からさえBHCが検出され人体汚染も発覚したのです。
BHCの急性中毒になると頭痛、めまい、吐き気、嘔吐などを引き起こし、重症の場合は呼吸困難、チアノーゼを起こして死亡するケースもあります。
国内では1971年に使用が禁止されましたが、国際的にも使用が規制されています。
しかし、発展途上国では安い殺虫剤DDTの農薬としての使用は最近までほとんど減少していません。
生態系破壊はそのままなのです。

世界的にはDDTを農薬として使うことは禁止していますが、マラリアの感染対策のためにハマダラ蚊の防除に限って使用が認められています。
しかし逆にDDTに耐性を持つ蚊を増やす結果を引き起こしているのです。
現在、主にDDTを製造しているのは、中国とインドで、マラリア対策用として輸出されてます。





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Last updated  Sep 27, 2023 05:14:31 AM
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Re:沈黙の春(09/27)  

Re:沈黙の春(09/27)  
moto,jc  さん
おはようございます

蚊取り線香 売っていますがこちらの人は買って使うのでしょうかね?
電気式で何か当たると バチバチ と音のする害虫駆除器は使っているようです (Sep 27, 2023 06:50:26 AM)

Re:沈黙の春(09/27)  
danmama313  さん
DDT知っています。母が戦争引揚者で現在の北朝鮮から一家で引き揚げてきた時、船から降りたら
DDTを噴霧されたそうです。当時は健康被害なんて考えもしなかったのでしょうね。

我が家の菜園の野菜は無農薬です。葉物を育てると虫食いだらけになりますが「安全」が何より!

(Sep 27, 2023 09:55:26 AM)

Re:沈黙の春(09/27)  
そうです
和歌山県の下津あたりに工場がありますね!

蚊取り線香のあの香りは好きなんですが、吸い込むと喉が痛くなります( ゚Д゚) (Sep 27, 2023 03:03:49 PM)

Re:沈黙の春(09/27)  
空夢zone  さん
いまだにDDTを使っているところがあるのですね。
私はかけられたことはないです。
聞いただけで怖いですね。
食べるのも怖くなってしまいます。 (Sep 27, 2023 03:24:17 PM)

Re:沈黙の春(09/27)  
marnon1104  さん
子ども達にDDTの粉末をかける写真を
今までも見た事がありますが、なんか悲しくなりますね。
でも、必要な事だったのだとは分かっていますけど。
除虫菊から作る蚊取り線香って、アメリカから日本に
入って来たのですね。
ずっと日本から世界へ出て行ったものと思っていました。 (Sep 27, 2023 04:47:07 PM)

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