2009.01.12
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 極限且つ分からず。況や微分をや。

 エンドレス追試にかけるための小テストが来週あります。
 微分ですよっ、奥さん。どうしましょう? な私は、週末に一生懸命勉強……できなかったです。確認のやり直しとかやっていたら終わりました。
 まぁ、明日からやりますよ。行われるのは週末なので。あっ、でも今週末、センターの問題解かないといけないんだ……
 来週末は進研、その次は河合塾……休みの日に出ていくのも嫌だけど、撃沈するのはもっと嫌だなぁ。
 とりあえず、頑張れ自分、ですね。私は頑張らなければいけません。そう、こんなところで日記なんて綴っている暇は……まぁ、いいや。



とりあえず、下には小説をつけておきましょうか。
















 藍澤草理は、有名私立大学の社会系学部の二年生だ。禁句は「ゾウリ」である。

 名前の草理は、「クサリ」と読むのだが、よく「ゾウリ」と間違えられるのだ。それゆえ彼女は、草履だけではなく、ゾウリムシをも、忌み嫌っている。因みに、ミジンコやミドリムシは構わないらしい。



 ゾウリムシには非はないはずだ。

 私はそんなことを思いながら、食堂へ向かう道を、草理さんと共に歩いていた。

「真夜、なんか変なこと考えてる?」
「そんなことはあるまい」

 草理さんは、隣を歩く私をギロリと睨む。そう、このように自己中心的で乱暴な人間ほど、物事に鋭かったりする。今は関係ないが、草理さんは地獄耳だ。

「草理さんは後世まで名を残すだろうね」

 しみじみとそう言うと、草理さんは僅かに顔を歪め、目を細める。

「私が求める物は平穏なんだけど?」

 私は吐き気がした。草理さんに「平穏」なんて言葉が似合うはずがない。

「衣繍夜行(いしゅうやこう)って格好良い響きじゃない?」

 草理さんはにやりと笑った。



 私の中の草理さんは、むしろ、物語をバッドエンドへと導く悪役の中の悪役だ。

「それを言うなら、遺臭万歳(いしゅうばんざい)だと思う」

 私は呟くようにそう言った直後、数秒前に戻りたい、と心底思うことになる。

「真夜、今日のランチはあんたの奢り決定だね」
「前言撤回します。一週間奢りましょう。ですから、輝く笑顔を浮かべながら、四コマ分の荷物の入った鞄を、振り回そうとするのはお止めください」


 満足げに笑い、今週は食費が浮く、と言って嬉しそうに歩く草理さん。草理さんは、お金にがめつい。

 私は溜息を吐く。なんて自己中心的なんだ。でも、草理さんだから、許せる。

 草理さんは隠しているが、彼女が貧しい家庭で、家からの仕送りがほとんどないことを、私は知っている。

「良い友達を持つのは良いねぇ」

 私の場合、隣にいるのはイイ性格した友人ですがね、と私は心の中で呟いた。(今月はもう財布が危険な状態だ)















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Last updated  2009.01.12 17:30:40
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