ペット喜怒哀楽
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壁男のモノローグ私の名前あるのか?あったのだろう たぶん思い出せない。名付けてみた壁男私は壁男 になった壁なのか男なのかわからない壁の男たぶんあまどいや、雨戸ではない雨戸はないなぜあまどあっ窓窓は見えるけれどガラスではない向こうが見えない退屈だ 暇だわかってきたここから動けない手も足もあるのに動かせないかろうじて動かせるのは目?頭は動かせないなのに頭の中は動かせる記憶思考ぼんやり時が過ぎていく見えるのは目の前の部屋前より物が減った動くものが滅多に入ってこない。聞こえるのは風に乗ってくる様々な音レールの上を走る汽車みたいな音地面を走る乗り合いバスのような音遠くの教会の軽やかな高音の鐘の音と寺の重く響く鐘の音その辺りの墓地での話し声下の方から聞こえる人の声地獄か上からも ドスドス天国か犬の鳴き声猫の鳴き声烏や雀や鳩や様々な鳥の鳴き声たまに赤子、犬、猫蛙は時折多数牛や馬や山羊や雄鶏の声は聞こえないセミや虫の声もあまり聞こえない壁男には行けないたぶん 隣の部屋部屋から聞こえるラジオの声、楽曲意味不明な言葉の数々壁の上下左右から聞こえる様々な音たまにはイビキ、寝息、風の音天国と地獄の間にいるようなこの目の前の世界の外に大きく広がる世界があったという記憶があるその記憶がぼやけている目も耳も頭も心もぼやけている退屈ねぬぐねなぬなにぬねのいろはカルタ白い小さい犬は時々来てこちらを見上げているたまに来る白い少し大きい人間は白い小さい犬が見上げても絶対にこちらを見ないうっかり見上げてしまって私と目が合うとすぐに目を背ける辛い白い少し大きい人間は書物を開くあいうえお声を出している読んでいる字だ読めるあいうえおけれど私には声は出せない私は動けない動こうとすると白い小さい人間は見上げかけて目を下に向ける怖がっている悲しい私を怖がっている部屋には誰もいなくなる私の長い、いつまでも続く時が始まる私は動こうとしなければいいのか泥棒は嘘吐きの始まり 第4話 ね ぬ ぐ な その1、その2https://plaza.rakuten.co.jp/pombo/diary/202505150000/の続きです。
Feb 15, 2026