The Go-Go'sにして、名曲「Heaven Is A Place On Earth」('87年、全米1位)で知られるベリンダ・カーライルのソロ・デビュー曲である。
LAでのパンク・ムーブメントに刺激を受けた彼女は、ジェーン・ウィンドリンらと共に'78年にThe Go-Go'sを結成。 学園祭バンドそのまんまなルックスと演奏で'81年にデビューした彼女らは、「We Got The Baet」(全米2位)、「Our Lips Are Sealed」(同20位)、「Vacation」(同8位)」などのヒットを出し、ピチピチ・ギャル(死語)のグループとして人気を博す。 1stアルバム「Beauty and the Beat」は、女性だけのロックバンドとしては、初の全米1位を記録した。 そのゴーゴーズも'85年には解散。ベリンダは早くも翌年に、同じレコード会社であるI.R.Sからソロ・デビューする事になった。
ベリンダの声は、屈託のないオネーサンだいぶ大人っぽくなっている。 だが、ソロデビューにあたっての不安があるのか、ここではいくぶん、こじんまりとした感も。桜で言えば七分咲きといった所か。 ヴォーカリストとしての彼女は、翌年の「Heaven Is A Place On Earth」で一気に飛躍する事になるのだが、コレはコレで初々しさがあってヒジョーによい。
曲のタイトルは「あなたにゾッコン幸せいっぱいの顔を見せてくれる。見ている側としては、しまいには「いーかげんにしろ」と言いたくもなるのだが。 なお、彼女は、その2年後にも「I Get Weak(あなたにメロメロ)」('88年全米2位)という曲を出している。もうええっちゅーに。
ギターを弾くのは、当時デュラン・デュランを離れたばかりのアンディ・テイラー(PVにも出演)。短いながらも、中音域をうまく使った、曲にピッタリのソロを聴かせてくれる。 ベリンダとのつながりについてはよく分からないのだが、天真爛漫(だそうだ)な彼女に「ちょっとぉ、アタシの曲でなんか弾いてよぉ」とか言われて、「ああ、いいよ」という具合にでもなったのだろうか。 ここでのアンディの弾きっぷりは、良くも悪くも「軽くお仕事」といったノリを感じる。 ちなみに、彼女の'89年のシングル「Leave A Light On(輝きのままで)」ではジョージ・ハリスンがギターを弾いている。ベリンダ、結構オトコ受けがいいのかあ~?
以降、ベリンダは前述の「Heaven Is A Place On Earth」をはじめとしてヒットを連発。その勢いは'90年まで続いた。 その後はソロと平行しつつゴーゴーズの再結成も実現。 21世紀に入ってからは乳を出したりして往年のファンを喜ばせた(笑)。