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February 7, 2006

西澤保彦『生贄を抱く夜』を読みました

(2)

テーマ：今日はどんな本を買ったの？(800)

カテゴリ：読書ろぐ（mystery）

ブックオフで見つけたので、買ってみました。
西澤さんでは、なんといってもタック＆タカチのシリーズが
大好きなんですが、こちらのシリーズも割と好きです。
以前は掲載誌であるメフィストをよく読んでいたので、短編集になっても
殆どが既読だったりしたんですが、最近はメフィスト読まなくなったので、
今回の短編集は、７話全てが未読。
好きなシリーズの最新作、しかも全てが未読の短編集を
ブックオフで半額get！

読了後の現在、ちょっと損したかも、という感じ。

あとがきで西澤さんご本人も触れているし、確か、一部書評でも
同様の指摘がなされていたんですが…。
シリーズものなのに、殆ど主要キャラが出てこないんです。
保科さん視点の話はないし、保科さんときたら１話にちょこっと顔出すのみ。
能解さんも同様。
聡子さんに至っては、名前のみ。Σ(￣□￣ || 〒 ||
嗣子ちゃんは、もう少し出てきますが、神余＆叶宮ペアの方が
ずんと出番が多い…。
それにしたって、これまでの作品に比べたら、全然少ないのです。
事件の殆どが、事件の首謀者もしくは関係者の視点で進んでいるので、

と疑問視したくなるような話も中にはあるし。
たまには、こういう第三者目線の話も面白いと思いますが、
殆ど全てがこれじゃあ、なんつーか、がっかりです。
チョーモンインシリーズも、随所に散りばめられた、
シリーズとしての伏線があるので、今後の展開を期待している読者も

あと、西澤さんの場合、猟奇的だったり、エロティックだったり、
動機がおぞましかったり…後味の悪い事件も多いので、
安心できる主要キャラのやりとりで、救われてる部分もありますし。
今回は、嗣子ちゃんの料理講座もなかったし、１冊読んで、
なんだか消化不良でございます…。

うーん、書き下ろしの長編に期待したい…。

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