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2006年の読了本(6月)

2006年の読了本

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*6月*
「少女には向かない職業」桜庭一樹(東京創元社)(2006.6.1読了)
大西葵13歳「中学2年生の1年間で、あたし、は、人をふたり殺した。」 級友の宮乃下静香とともに殺人を犯す話なんだけど、舞台が山口県の島でとってものどかな感じの場所で、とても殺人なんて起きそうになさそうな場所なんだけど。中学生の心情みたいなものがとってもよく描かれていて面白いな~と思った。作者はラノベ作家として有名だけど、私自身、作品をまったく読んだことがなく、初!桜庭一樹作品なんだけど、一般向きに書かれたこの本は全然軽くなくて堂々としててよかった。 ラノベの方も読んでみたいし、もっと他の作品も読んでみたい!
「おいしいおみやげずかん」平野恵理子(KKベストセラーズ)(2006.6.6読了)
「おとりよせ」が人気の最近だけど、旅で見つけたお土産というのも中々いいものである。その中でもとっておきのおいしいお土産がこの本にはつまっている。この本を手にとったきっかけは一番最初に紹介されていたのが「カクキュー」の「八丁味噌」だったからだ。八丁味噌は名古屋めし(と最近では言うらしい)にはかかせないもののひとつ。あの赤い濃厚な味噌に甘味を加えた味噌がおでんやとんかつの上にかかっているのだから。幼少より慣れ親しんだこの味が一番最初に紹介されているなんて。なんていう偶然の再会だろう。うれしくなって本書を手にとって他の地方のお土産も見たくなったわけ。イラストがとってもきれいなので眺めているだけでもうれしい気分。
「透明な旅路と」あさのあつこ(講談社)(2006.6.7読了)
ミステリーの枠に収まりきらない不思議な話でした。主人公の吉行明敬は名も知らぬ女をホテルで絞殺してしまう。逃亡途中で白兎という少年と幼女のかこと出会う。これは果たして夢か?幻か?3人での奇妙な旅が始まるが・・・主人公の苦しい過去と交錯しながら進む物語の結末は意外だった。 とても謎が多い作品でミステリーというよりもホラーっぽい感じがした。今までの児童文学的なものを想像するとかなりやられてしまう作品。完璧に大人向けに、しかも読んでいてひきこまれる作品に仕上がっている。ところで白兎は美少年かしらん?そうであってほしい・・・
「ペダルの向こうへ」池永陽(光文社)(2006.6.7読了)
何週間も借出した割りには・・・普通っぽい話だったな。お父さんと息子の成長ストーリーって感じか?でも息子の感情は変化したが、お父さんは何となく・・・交通事故で奥さんを亡くし、同乗の息子は足切断で義足生活、おまけに引きこもり。で、奥さんの遺骨を持って自転車でお父さんと息子が奥さんの郷里の宮古島まで行くって話しなんだけど。気に入らなかったのは一章ごとにもう少し重みと結末があってもよかったんじゃないか?と。しかもあまりにも簡単に日本を縦断してるし・・・
「レトロなつかしダイアリー 」佐々木ルリ子(河出書房新社)(2006.6.10読了)
古くて懐かしくてレトロで。(って皆同じような気がするが)とにかくレトロで可愛いものが満載の一冊なのだ。思わず「あ~あった。あった。」「食べたよな~飲んだよな~」「集めたよな~」ってものがたくさんあって。 レトロ好きにはたまらない一冊か!?何回もページを往復して眺めてしまった。
「ふらりふらり帖」柳沢小実(新泉社)(2006.6.18読了)
web上に連載されていた日記「ふらりふらり帖」に、初夏から晩秋にかけての鎌倉散歩レポート「海をめざして」、「乙女の切手道」、「わたしの蔵書票」など、5本のエッセイを書き下ろし。切手の収集や興味深い本の話など面白かったです。
「この本が、世界に存在することに」角田光代(メディアファクトリー)(2006.6.18読了)
本をめぐる短編9つ。ああ~すばらしい!やはり角田さんの書く文章は好きだ。最初の「旅する本」からしてエッセイなのか?小説なのか?わからなくなるような感覚に陥り、以降全てにおいて本って私にとってなんだろう?と考えながら読んでみたりして。私の最近は本ってただひたすら読むだけのモノになっている。だからうまく感想なんて書けないし、特に素晴らしく感動するわけでもない。もっと深く感情を入れて読まなければ・・・なんて少し反省したりして。本にも縁ってあると思う。手放してもいつの間にかまた手元に戻ってきたり、どうしても忘れられない物語があったり。運命的っていうのかな。 だからやめられないんだよね。本を手に取ることが・・・・
「しあわせのねだん」角田光代(晶文社)(2006.6.19読了)
角田さんの素顔が垣間見れるエッセイ集。 仕事は8時5時っていうのはどこかのTVで見たが、どういう生活をし、どのような買い物をしているか・・・なんていうのは彼女の生の声を聞かない限りわからない。これはそのプライベートがぎっしりつまっているというところだろうか。しかも角田さんて面白い。だからあのような奇抜な小説が書けるんだな~なんて一人でにやけながら読んでみたり。亡き母との9800円×2の忘れられない旅の話は面白かった。格安でももう少しいい旅はできただろうに・・・あんな悲惨な思いをするとは。ま、そういう旅だからこそ忘れられなかったりしてね。それにしてもバレンタインデーのチョコ売り場に初挑戦なんて・・・そういうの無縁で生きてきたのね。ま、私もできればあの戦闘態勢の女性たちの中には入っていきたくないが。(今はそういうのとは無縁だわ。)しかし、もののねだんって何が基準なんだろうね?自分にとって良いものならばいくらでもいいのかな?
「うそつき ~嘘をつくたびに眺めたくなる月~」日日日(新風舎文庫)(2006.6.21読了)
竹宮輝夜、16歳。好きってなに? 愛してるってどういう意味?あたしにはそんな感情わからない。誰も教えてくれないから。あたしの口から吐き出されるのは「下らない」という最凶のアイコトバ。これは日日日流の恋愛小説だという。そして現代版の「かぐやひめ」。ラノベの方は読んだことがないが、いつも主人公は屈折している。そして強烈な個性と恋愛小説にはないような苦悩。これが新しい感覚の小説なのか!?はじめはう~んとうなってしまうが、読み進むうちに引き込まれてしまう。なぜ?うまくいえないけど、そんなに悪くない。むしろ、この異様な感覚に心地よさを感じてしまうから・・・不思議だ。今度はラノベの本を読みたい・・・(が、図書館にラノベという種類の本は皆無といっていいほど置いていない。自腹で買うか?)
「ももこタイムス」さくらももこ(集英社)(2006.6.24読了)
雑誌「MORE」の連載が一冊に。新聞風になっていて、相変わらずの面白い話ばかりで。もう読んでいてニンマリ(*^_^*)旅の話から日常的なことまでとにかく最初から最後まで面白いんです。もちろん、ももこさんのイラストも可愛いし。
「いとしい和の暮らし 手作りで楽しむにほんの毎日」平野恵里子(ソニー・マガジンズ:ヴィレッジ・ブックス+)(2006.6.28読了)
日々の暮らしの中で当然のように使っているものたち。どうやって作るのだろう?自分でもできる簡単で和の要素たっぷりなものたちをイラストとともに紹介。食に関するところで、うどんやイカの塩辛作りなんていうのが載っていたが、すでに私の夫はうどんやイカの塩辛を自分で作る。読んでいてほほ~私の夫ってすごいんだな。って一人でほめてしまった。私が作りたいな~と思ったのは「縫う」で出てくる「幸せ袋」。4枚の布をお手玉のようにはいで作る巾着袋なんだって。新しい生地ではなく、自分のお気に入りだったモノの生地で作ると愛着がわきそうです。
「アンティーク雑貨とあたたかな暮らし Living Today with Antiques」上野朝子(文化出版局)(2006.6.29読了)
アンティークの器の使い方やステキな飾り方などアンティークを楽しむ本です。アンティークって古いけど、あたたかい感じがする。ずっといろんな歴史とともにあたためられてきたよさが出てくるんだろうな。
「日々が大切」大橋歩(集英社)(2006.6.30読了)
「LEE」に連載されていた生活コラム。いつも読むのが楽しみでした。ルームシューズが大好きだったり、楽しいエコロジー生活のヒントが載っていたり。役立つし、楽しいし、こんな風に楽しく暮らしたい!そう思えるような一冊です。

mitu n



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