大輪のバラに あこがれるとき
部屋の鏡の前で 微笑んでみる
野に咲く花に なりたいとき
みんなといっしょに 笑いころげてみる
だけど
いつだって花でいられるわけじゃない
スポットライトの死角で
まぶしい光をにらみつける
そんな人は いくらでもいる
そんなことは いくつでもある
でも
薄暗いその場所が
まんざらでもないことを
もしかしたら人は
本能で知っているのかもしれない
美しいものは
見られるためにあり
決して自らを
見ることはできないから
PR