東方見雲録

東方見雲録

2023.07.04
XML
カテゴリ: 政経
この夏にも始まる放出に向け、いよいよ大詰めを迎えている福島第一原発の、処理水の問題。

IAEAのグロッシ事務局長が、7月4日に来日し、岸田総理に安全性についての報告書を出す見込みだ。

福島第一原発の廃炉に向けたスペースの確保のため、必要とされている処理水の放出だが、中国は繰り返し反対を表明してきた。

中国側は「処理水(Treated Water)」とは呼ばず、「汚染水(Contaminated Water)」と言い、放出をやめるよう強く主張している。テレビでも連日、処理水問題が放送され、今まさに、中国から「世論戦」が仕掛けられている状況になっているのだ。

・・・・

日本大使館が北京駐在の外国メディアの記者を招いて説明会を開いたのは6月13日。東京から英語によるオンラインブリーフの形で行われた。

日本側からは、放射性物質の濃度は基準より低いこと、希釈した上で沖合に流すことで影響はないこと、さらに韓国や中国の原発から、処理水より高い濃度の排水が海に流されていることなどが説明された。

外国メディアの関心は高く、「放出以外の選択肢はないのか」など、活発な意見が交換された。ただ、説明会は中国メディアを呼ばずに開催されたため、その後批判の声を受けることとなる。

中国メディアの多くは中国政府の主張を代弁する立場のため、説明会の場で反論などが相次ぐと、収集がつかなくなることを危惧したのだろう。また、大使館関係者によると、中国政府側にも説明の機会を求めているが、なかなか面会ができないのだという。こういった細かい駆け引きを繰り返しながら、世論をめぐる争いは今も続けられている。



圧倒的にポジティブだった原発のイメージだが、福島の原発事故が全てを変えた。

福島県では今も、2万人以上の人たちが避難生活を余儀なくされている。

また、福島第一原発の敷地内からトリチウム以外の放射性物質を取り除いた「処理水」は今も増え続け、限界量の97%まで達している。永遠にタンクを作り続けることが現実的でない以上、処理水の放出は避けては通れない課題だが、そのためには、IAEAの科学的な報告書による安全性の担保や、強く反対している漁師の人たちを含めた、地元の人たちの理解が、何よりも大切だろう。

6月29日、中国外務省の報道官は、IAEAの調査結果を尊重するかについて「報告書を見て判断する」と即答を避けた。自分たちに都合が良い結論がでるかどうかで、態度を決めようとしているようにも見える。

もし放出がなされた場合、中国が何らかの報復措置を取ることも考えられる。ただ、中国政府の判断とは別に、科学的な調査に基づき、理性的な判断をしてくれる中国の人も多いと信じたい。

日本としては、風評被害を起こさないためにも、科学的な姿勢と粘り強い胆力で、国際世論に訴え続けていくしかない。


引用サイト:テレ朝   こちら





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2023.07.04 20:34:22
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: