東方見雲録

東方見雲録

2023.09.10
XML
カテゴリ: 郷土



 浦瀬さんは八頭町出身で、京都府からUターンして菓子などを製造するサポートフードジャパン(岩美町池谷)を2022年に創業した。松葉ボーロを手がけた老舗和菓子店「伊藤一心堂」(岩美町岩井)から製造設備を譲り受けるために同店を訪ねたところ、菓子や食文化への思いを語り合う中で元店主に事業継承を打診され、引き受けた。

 松葉ボーロは、浦富海岸のシンボル千貫(せんがん)松島に生える黒松の葉をイメージした形が特徴。固くつながった葉が縁結びを、常緑樹で年中青葉が繁る姿が長寿を象徴し、縁起物として県内外のファンに親しまれた。しかし2代目店主が高齢を理由に閉店を決め、102年の歴史に幕を下ろした。

 銘菓を愛する多くのファンから「老舗の味を残してほしい」との声が上がり、その声に後押しされた浦瀬さんは2代目の指導で熱心に製法を習得。良質の小麦粉と鳥取県産の鶏卵にこだわった松葉ボーロは、サクサクとした食感を生み出す生地が重要。気温や湿度の微妙な変化が焼き上がりに表れるため、試行錯誤しながら小麦粉や卵の分量を微調整する感覚をつかんだ。

 修行中は近隣住民やファンから多くの激励があったといい、浦瀬さんは「100年続いた伝統を受け継ぎ、次の100年も愛される菓子にしたい」と力説。住民や高齢をおして熱心に指導する2代目の思いも背負って研さんを続ける。

 「松葉ぼうろ」は1袋150グラム入りで、価格は540円。鳥取県東部の道の駅やスーパー、土産品店で販売する。
  (吉金亮太)
引用サイト:山陰中央新報   こちら

関連サイト:丸ぼうろ こちら

関連日記: こちら





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2023.11.28 08:44:20
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: