東方見雲録

東方見雲録

2023.11.23
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カテゴリ: 環境



ところが右の午後2時ごろになると、温度の分布が変化しています。都心部よりも東京の北部〜埼玉県のあたりが高くなって、湾岸地帯は相対的に低くなります。これは海風の影響ですが、高層ビル群などの遮蔽物や熱の塊に遮られて、涼しい風は内陸まで届きません。

ヒートアイランドはなぜ起こるのか。都市の中心部の気温が高くなるのは、地球温暖化とはメカニズムが違います。


これは東京の代々木公園や新宿御苑近辺の空撮画像と、その地域の気温・表面温度を図にしたものです。端が切れていますが、右端の真ん中辺りの小さく緑色に見えるのが神宮外苑です。

こうしてみると、緑地の表面温度と、それ以外の場所の表面温度に約10℃ほどの開きがあります。気温も3℃ぐらい違います。相対的に、緑地の中は気温が低いということがわかります。


この図は皇居周辺ですが、公園風が緑地の中だけでなく、周辺の空気の循環を起こしていることがわかりました。

夜間は緑地の涼しく重い空気が周辺に流れ出してあたたかい空気の上昇気流をつくり、それがまた緑地内部に取り込まれて冷やされて流れ出ていく。昼間は海風によって緑地の冷たい空気が300mほど流れ出ていることがわかっています。

背が高くて樹冠が厚い=葉が多い樹木は、ヒートアイランド現象緩和に効果的ということが実証されています。

上のグラフは縦軸が表面温度、横軸が木の高さを表しています。木の高さが高くて葉が多いほど表面温度が下がっていることがわかります。日陰の効果もありますが葉の面積が広くなるので、そこからの水分の蒸発量が増えて、気化熱で地表の温度も下がります。公園のようにたくさん樹木がなくても、葉の多い大きな樹木があれば、地表の温度を下げる効果があります。

気候変動に適応するための緑をまもる
夏の気温が高くなるにつれ、毎年のように、熱中症で緊急搬送される人が増えています。

気候変動でより過酷になっていく猛暑に適応することで、環境や人の健康をまもるためにも、都市の夏の暑さを緩和してくれる緑を取り除いてしまうという判断には、慎重な議論が必要です。
引用サイト: こちら


三上氏は、神宮外苑再開発について「反対」の意を示す。理由として「過去50年間における東京都心の平均気温は、世界平均の2倍のスピードで上昇している」ことを挙げる。
「地球温暖化は世界的に進行していて、世界の平均気温は過去50年で1℃上昇しましたが、東京都心は2℃上昇しています。その要因として、今回の神宮外苑再開発のような緑地を減らして高層ビルを増やしたことが挙げられます。


「地球温暖化=ヒートアイランド現象」ではなく、「まったくの別物」と三上氏は注意を促す。

「地球温暖化は大気中の二酸化炭素が増えて温室効果が強まることが原因です。ヒートアイランド現象とはメカニズムが異なります。『地球温暖化は世界共通の問題だから』と“温暖化はやむなし”という論調の人もいますが、都心部の気温上昇は人為的な側面が強いことを知っておかなければいけません」
・・・・
「海外では『緑地を保全する』という考えが一般的で、日本とは異なり何でもかんでも再開発を進めようという流れは見直されています。

たとえば、米国ニューヨークも1970年代ごろまでは東京都と変わらないペースで気温上昇が続いていましたが、再開発ありきの意識を変え、新たな高層ビルの建設を控え、緑地を保全・拡大させて以降、温暖化のペースを緩やかにすることに成功しています」

こちら

関連日記:2023.09.01の日記 WBGT   こちら





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Last updated  2026.02.21 06:34:02
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