東方見雲録

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2024.11.27
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カテゴリ: 政経




アメリカのジョー・バイデン大統領は26日、イスラエルと、レバノンのイスラム教シーア派ヒズボラとの13カ月にわたる戦闘を終結させる停戦が合意されたと発表した。

バイデン大統領は、「現地時間明日午前4時(日本時間27日午前11時)をもって、レバノン・イスラエル国境での戦闘は終結する」と述べた。また、「恒久的な停戦」を目指していると付け加えた。

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、合意された取り決めをヒズボラが破った場合、イスラエルは攻撃をためらわないと述べた。

ヒズボラからは、コメントは出ていない。

イランが支援する同組織は2023年10月以来、イスラエルと交戦状態にある。今年9月下旬にはイスラエルが砲撃を強化し、限定的な地上侵攻を開始したことで戦闘が激化した。

この紛争は、レバノンにとってここ数十年で最も深刻なもので、現地当局によると3823人以上が死亡している。

アメリカが仲介した合意案によると、イスラエルはレバノン南部から軍を徐々に撤退させるとともに、ヒズボラが現在占領している地域をレバノン政府軍が奪還する。

ヒズボラの戦闘員と武器は、2006年のイスラエル・ヒズボラ戦争の終結時に定められた境界である、リタニ川の南側には存在しなくなる見通しだ。



国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、イスラエルとレバノン間の停戦合意が「暴力と破壊、苦痛に終止符を打つことができる」と期待を表明した。

ステファン・ドゥジャリク事務総長報道官は、「当事者に対し、この合意の下でなされたすべての約束を完全に尊重し、迅速に実施するよう強く求める」と付け加えた。

レバノン担当特別調整官のジャニン・ヘニス=プラスハート氏もこの合意を歓迎し、「ブルーライン(国連が設定したレバノンとイスラエル、イスラエル占領下のゴラン高原を隔てる非公式な境界線)の両側の民間人が当然享受すべき安全と安心を取り戻すための重要なプロセスの出発点となる」と述べた。

一方で、「前途には多くの課題が待ち受けている」と警告し、「完全かつ揺るぎないコミットメント」が必要だと述べた。

イスラエルの有利性高まるか
イスラエルは、ヒズボラが停戦合意に違反した場合、軍事行動で対応する権利があると主張している。バイデン大統領もこれに呼応し、イスラエルには「国際法にのっとった自衛の権利がある」と述べた。

ネタニヤフ首相は、「ヒズボラが合意を破り、武装しようとした場合、我々は攻撃する。国境付近でテロインフラを再構築しようとした場合も、我々は攻撃する」と述べた。

また、レバノンでのヒズボラとの戦闘を終結させることで、イスラエル国防軍(IDF)は「イランの脅威」に集中できるとした。

ヒズボラは長い間、イランの第一防衛線と見なされていた。しかし、同組織が保有するミサイル兵器の多くが破壊されたことで、イランとイスラエルの軍事的均衡はイスラエルの有利に傾いたように見える。
引用サイト: こちら





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Last updated  2024.11.27 10:58:08
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