東方見雲録

東方見雲録

2026.05.07
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カテゴリ: 郷土



 三朝温泉花湯まつりのフィナーレを飾る陣所は、住民らがフジカズラで編み上げた雄綱と雌綱を絡ませて東西に引き合う伝統行事。綱は町内に自生するフジカズラ約3トンを使い、それぞれ長さ約60メートル、胴回り約1・5メートルに仕上げた。

 午後8時半ごろ、法被と鉢巻き姿の住民らが「ヨイサ、ヨイサ」と威勢のよいかけ声とともに温泉本通りに綱を搬入。両軍が綱の先端を持ち上げて2本をしっかり絡ませると、勢いよく引き合った。互いに一歩も譲らない激しい攻防を展開。観光客が飛び入りで参加するなど温泉街は熱気に包まれた。

 三朝の陣所は現在、地元三朝区が担い手不足を理由に主催を町へ移管したい意向を明らかにしている。
(伊垢離真奈)
引用サイト: こちら


日本海新聞 0504

「三朝の陣所」担い手不足で継続困難 主催住民団体が町へ移管求める意向
2026年04月15日 日本海新聞   こちら

鳥取県三朝町の三朝温泉街で毎年5月3、4両日に行われる国重要無形民俗文化財の大綱引き「三朝の陣所」を主催する地元三朝区(藤井博美区長)が、担い手不足を理由に2027年から主催を町に移管したい意向を伝えたことが14日、分かった。区は「町以外に担える団体はない」と訴えたが、町は正式な手続きを経ていないと態度を保留。文化庁は行事の内容に変更がなければ文化財の指定解除に影響はないとの見解だが、継承が途絶えれば町を代表する文化財がなくなる可能性も出てくる。



 区内世帯数は03年の250戸超から26年4月には約180戸に減少。藤井区長は「毎年1世帯ずつ減る印象。子どもがおらず高齢化も進み、大きな綱を運ぶことが難しい」と説明した。

 陣所は準備に労力がかかる。三徳川の河川敷で編んだ重さ約2トンの大綱2本を、例年80人がかりで前日夜までに約200メートル離れた会場近くまで移す。ところが昨年は半数にも満たない数しか人手が確保できず、当日にずれ込んだ。

 近年は町が仲介した岡山大の留学生ボランティアらが協力しているが、藤井区長は「慢性的に人が足りない。辞めたいわけではなく、存続にはこの方法しかない」と吐露する。

 町の担当者は「正式な要請は受けておらず、コメントできない」とした。

 文化庁によると、国重要無形民俗文化財の指定解除は前例がない。担当者は行事が廃止された場合、同庁が現地調査をした上で国の文化審議会へ諮問する必要があると説明。ただ、実施主体が変更されても「行事の中身が変わらなければ、文化財指定に大きな影響はない」としている。(井田慎一、伊垢離真奈)

【三朝の陣所】  
 温泉街のある三朝区の住民が東西に分かれ、フジカズラで編んだ全長約80メートル、重さ約2トンの2本の大綱を引き合う伝統行事。東が勝てば豊作、西が勝てば商売繁盛になると伝えられる。1873(明治6)年に始まったとされ、太平洋戦争やコロナ禍での中断をはさみながら、今年で149回目を迎える。大綱引きの風習は日本海沿岸にみられ、その中でも「三朝の陣所」はフジカズラだけを使って綱を編むのが特徴。その独自性から2009年、国重要無形民俗文化財に指定された。

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重要無形民俗文化財   引用サイト: こちら
 三朝のジンショは、山から切り出した藤カズラを使い、2本合わせて全長150m、綱の胴周りが1.5mほどもある大綱をつくり、東西に分かれて大勢で引き合うという勇壮な行事。綱引きは5月4日に行われ、1ヶ月前から準備を行う。前日には地区の人々が総出で東西に分かれて綱をなう「綱からみ」が行われる。当日の夜、三朝の温泉街で東の雄綱と西の雌綱を結合させ、提灯の合図で一斉に綱引きを行う。観光客も参加する綱引きは1回勝負で、東が勝てば豊作、西が勝てば商売繁盛といわれる。
五月節供の綱引き行事は、鳥取県や兵庫県などの日本海沿岸地域に濃密に分布しているが、藤蔓のみを材料としてなわれる大綱の形態は他地域にはみられず、貴重な事例といえる。

こちら





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Last updated  2026.05.07 08:00:07
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