ギャンブルで大破滅

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2005/10/15

帰りたかっただけなのに・・・

何故・・・？

悲しみのあまり・・・

視界が涙で歪む。

時刻は、午前1時。

♪いいなあ～いいなあ～♪

♪に～んげんっていいなあ～♪

♪おいしいおやつにほかほかご飯♪

♪あったかい布団で眠るんだろうな♪

とくに・・・

あったかい布団というフレーズにかかると・・・

私の視界は涙で歪むばかりだ。

何故・・・・

私はここにいるんだ？

布団は・・・・

布団は何処？

このままでは布団を求めて三千里状態だ。

薄らぐ記憶を辿ってみる。

すると・・・

東京からきた大学時代の後輩達と関内で飲んだ。

また飲んだ。

今度は芋焼酎だ。

でほろ酔いを少し過ぎる量を摂取した。

そして・・・・

ダーツを投げた。

3人いたうち、一人が帰宅した。

そして・・・

私もあったかい布団を求めようとした・・・

ところが・・・

んっ？

まあ・・・

あれだな・・・・

もう・・・

どうでもいいんじゃないか？

という悪魔のささやきを受け・・・

何故か雀荘に・・・・

私は帰りたかっただけなのに・・・・

そこで、一ハンチャンで帰ると宣言した。

私は、とにかく帰ることしか見えていなかった。

初回は私の帰りたい気持ちが、私に鬼引きを見せ、ツモオンリーで５５０００点オーバーでトップ。

私は喜び勇んで帰ろうとした。

しかし・・・

勝ち逃げはいけねえよと言われ・・・
新規のフリー客が入る。

２ハンチャン目に突入。

何故だ？

こんなに心底帰りたいのに・・・

もう、点棒もいらない。

ご祝儀もいい。

だから・・・・

帰らせてくれ！！

そう思い、ゼンツッパを続けた結果・・・

３着。

さあ、これで帰れる。

そう思ったが・・・・

新規のお客さんが入ったら、２ハンチャンで１セットらしい。

結局・・・

３ハンチャン目が始まった。

時刻は午前３時・・・

何故だ？

こんなにも・・・こんなにも帰りたいのに・・・

しかも・・・
２ハンチャン目で大分吐き出した。

もう・・・

勘弁してくれ。

また・・・

脳内にあの曲が流れる。

そして・・・

３ハンチャン目、私は東２まで好調で４５０００点もちのトップだった。

早く流して・・・

お家に帰るんだ！！

私は使命感のようなものを感じた。

しかし・・・・

東３で親のダマ満貫に刺さる。
親満１２０００点払い。

次に・・・
南家のリーチにオタ風の西で一発で刺さる。

子跳ね満１２０００点払い。

そして・・・
子の跳ね満ツモられる。

３０００点払い。

少し前まで・・・・
４５０００点持ちのトップだったのに・・・

現在は１８０００点持ちの３着・・・

なんてことだ。

帰りたいのに・・・・
毟られて帰ることになるとは・・・

そんな私に・・・

来た配牌は、南１局で・・・

※漢数字マンズ、全角数字ソウズ、半角数字ピンズ　ドラは4

四四七七６７124788西

夢が無い・・・

チートイツくらいしか狙えないし・・・
親の前のラス目。

大きい手を狙わないわけには行かない。

私はタンヤオチートイドラドラを狙うことにした・・・

ところが・・・・

一向に進まない手牌。

６順目のときでさえ・・・

四四七七６７1244788

ドラが重なっただけで・・・

夢が無い。

そして７順目・・・・

四を引く。

私の手配は・・・・

四四四七七６７244788

一向に絶望的だ。

しかも・・・・

場には７が２枚出ていて、重なりそうもない。

おまけに私は南家だったのだが・・・

西家からリーチが入った。

次順の私の手牌は・・・・・

四四四七七６７244788　ツモ1

泣きたくなる内容だ。
現物は・・・

7のみ。

これを切ると・・・

四四四七七６７124488

絶望に磨きがかかる。

だが・・・・

チートイを狙いながら回ることがその場における最善だった。

そして次順・・・

ここで分岐点となるツモが降臨する。

四四四七七６７124488 ツモ8

そう・・・

２つ目の暗刻だ。

・・・・

私は・・・

腹を括ることにした。

ここで捕まったら・・・

どちらにせよ・・・

負けるということだ。

ヒリツクじゃないか！！

既に帰りたいだけの人間から・・・

ヒリツキたいだけの人間に私は変わった。

どちらにせよ・・・

ドラの4は切れない。

だったら・・・

捕まってもいい。

助かるかどうかを試そうじゃないか！！

私は力強く・・・・

1を盤面にたたきつけた。

南無三！！

とおれっ！！

下家はそれを見ると・・・・

ゆっくりと手を動かし・・・・・・

次の牌をツモッた。

そう助かったのだ・・・

恐らく・・・
ここで打ち込むようであれば・・・

心地良い空の旅を楽しむ可能性さえ見えてくる。

それだけは避けたい。

飛び賞の罰符は結構でかい。

そして次順・・・

四四四七七６７244888 ツモ4

信じられないほど、都合のいい事が起きた。

ドラを暗刻に重ねたのだ・・・

私は、これで打つのは私じゃないと確信した。

この流れなら・・・・・

通るだろっ！！

強気に見せながら・・・

私の心拍数は急上昇した。

ああああ・・・・

ヒリツク。

私は2を切った。

下家はにやりと笑うと・・・・

手牌に手をかけた。

駄目かっ！！

そう思ったとき・・・

彼は、手配を真っ直ぐに直すと、次のツモへと手を伸ばした。

そうだろう・・・
4が３枚私の手元にあるということは・・・

３枚ブロックだ。

彼がその下の数字で待ちにしている可能性は少ない。

さて、この時点で私は３暗刻を張っている。

私の手配は下記のとおりだ。

四四四七七６７444888 ドラ4

待ちは５か８。
そうウッパーソウ待ちだ。

そして下家の現物。

さあ、出せ、出すんだ。
パッソーを。

これで、タンヤオ、３暗刻、ドラ３の跳ね満。

私が、上がる流れだろう。

ところが・・・・

親の上家が私が切った2を切ると・・・

リーチを宣言した。

何ぃっ・・・・

ば・・・馬鹿な・・・

こんな都合のいい来かたをして・・・

私は・・・・

負けるのか？

で次順の私の手牌は・・・・

四四四七七６７444888 ドラ4　ツモ2

先ほど、切った2だ・・・

・・・・

２軒リーチで３着目・・・・

親の前で、高得点の手牌。

私は、これを降りる気があるのか？

例え・・・・

これが原因でフライト旅行になったとしても・・・

そんなつもりは断じてない。

だったら・・・・

いけっ！！

私は2を切ると・・・・

牌を横に曲げた。

そう３軒リーチだ。

私の下家は・・・・
７万を切った。

私は少し閉口した。

しかし・・・

これは通ったようだ。

次に、対面は降りたのか現物切り・・・

そして上家は・・・・

１万をツモった。

切るのかと思いきや・・・・

カン・・・・

ドラ表示牌が増えた。

そして、リンシャンハイ・・・・

幸いにも安牌だった。

しかし・・・・
次の私のツモ・・・

頼む、ウッパーソー！！

ここで打ち込むのと上がるのでは落差が激しすぎる。

頼む、魅せてくれ！！

私がツモッタ牌は・・・・四

私は愕然とした。

コレは捕まるのでは・・・・・

そう思った瞬間！！

私はあることに気付いた。

確か・・・

私の手牌は・・・

四四四七七６７444888 ドラ4

カンッ！！

私は、宣言した。

新ドラがめくられる。

６が一枚乗った。

そして、リンシャンハイ・・・

さあ・・・

めくれるのは、神か邪か・・・・・

頼む・・・・

私に逆転を・・・・・

私はリンシャンハイをめくった。

すると・・・・・

すべてが終わった。

私は席を立つと・・・

残されたカードを現金化し・・・帰路につくことになった。

南２局で３倍満が出現した。

そのおかげでフライト旅行が発生した。

私は雀荘の扉を開けると、すでに白みがかっている空の下、自宅へと向かった。

私が背を向けた卓には・・・

私がリンシャンハイから拾ってきた牌がその顔を見せていた。

その牌は・・・・

見方によっては英字に見えなくも無い。

そう・・・・

ＭとＷ

パッソーだった。

リンシャンカイホウで３倍満。
親を飛ばして逆転勝利。

本当にヒリツイタ。

よって・・・
本日＋１１Ｋ

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