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2003年10月31日
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ちょっとしみじみモード。今日は私の家で心理学の勉強会の日だったのだが、いつものように、家のドアを開けたら、そこに立っていたのはUさんだけだった。がんが再発しているSさんは、具合が悪くて来られなかったのだ。Uさんは私の顔を見るなり、涙を流した。

うちに来てくれる前に、Sさんに呼ばれて彼女の家の近くの駅まで会いにいき、私に返す本を預かってきてくれたという。
「目がね、本当にすみきっていて、みどりがかった、きれーいな目をしていたの。それはうちの母親が亡くなる前の目と同じだったの。もう、お別れなのかなっていう感じがしてしまって。」

Sさんと一緒に勉強をするようになって2年、本当にいろんなことを教わった。なにしろ、ちょっとでもあいまいなことをいうと、すぽーんとどまん中をつっこまれる。それでいて、母のようにあったかく、子どものように茶目っ気のある人。お別れなんていやだ。もっともっと遠隔ヒーリングをしようと改めて誓う。

そして思うことは、病み方も、本当にその人のものというのか、その人以外の何ものでもないということ。Sさんに貸していた本は、「免疫革命」と「ホメオパシーインジャパン」だった。そしてUさんに聞いたところでは、この1ヶ月の間に、彼女は最初の本で紹介された鍼治療にも、ホメオパシーのセッションにも行ったのだという。

夏には心理学のセミナーでアメリカにも行っている。本当に、前向き、という言葉さえかすむほどの真摯な動き。そしてそれをUさんに伝える彼女の様子は、本当に抜けきった穏やかな、たぶんモルヒネや強い薬の影響もあるのだろう、どこか遠くを見ているような、でも、包み込むように柔らかく、Uさんの手を握りしめてくれたのだそうだ。

当たり前なんだけど、一期一会というのか、その人と関われるときって、縁があるその時しかないのだと思う。病気であってもなくても。Sさんは1年ほど前、ちょっとした人間関係のごたごたがあって、主に怒りだったのだが、それをUさんと私にシェアしてくれていた。その時にどこまで彼女の気持ちを受け止めつつ、でもちょっと感じていた違和感をどこまで伝えるべきだったのか。それを今日はUさんと話した。

なんとなく遠慮して、違和感までは伝えなかったこと、そういう人間関係のごたごた特有の、どよーんとした感じから早く遠ざかりたくて、詰めて話はしなかったこと。でも、もしかしたら私たちのそういう当たり障りのなさは、Sさんにとって、その問題に向き合うチャンスを奪っていたのかも、とか。

なんでそんなことが話題になったかといえば、Uさんはその前の日に、そのごたごたの相手に偶然会って話をしていたのだった。そしてその相手はSさんを強い口調で嘲笑していたのだそうだ。そう、両者とも傷を負っている、というかんじ。どよーーん。



あえて味わうのって、気持ち悪いことなんだけど、でも、常にすっきりさっぱりとか、愛!とか、ポジティブ!とか、そういうのも不自然。かといって、ネガティブな感情やできごとに焦点を合わせるという意味ではなく、まずはありのままをちゃんと見つめ倒せるメヂカラの強さを、育てたいと思いました。






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最終更新日  2003年10月31日 20時24分36秒
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