ルルルの国から帰ってきました♪

< 新しい記事

新着記事一覧(全4059件)

過去の記事 >

2002年03月28日

海外旅行における情報収集の勧め

(2)

テーマ：海外旅行で絶体絶命になったことある？？(24)

カテゴリ：カテゴリ未分類

　先日ある業者の方と話をする機会があった。ある日本企業の依頼で機械のメンテに来たらしい。ル国は２回目とのことで、前回訪問時に比べて多少なりともきれいになったというイメージらしい。

　正直ル国の首都はきれいとは言い難いものがある。地方の都市はけっこう魅力的なのだが、首都は恐ろしいまでに魅力がない。また人もたちの悪いのが多い。かの偽警察官を始め、旅行者をねらうとんでもない連中がうようよしている。そんな感じすらする。観光するにもインフラ、交通手段を始めいろんな面で不便である。観光には不向きといっても過言ではない。少なくとも初心者や言葉があまりにもできない人は正直来ては行けない場所だと思っている。日本人だとビザもいらないので気軽に来る人もいるようだが、とんでもない話だ。多少なりとも海外旅行初心者コースを経験して、一通りは何とかなるという人以外は来ない方がいいという気がする。少なくとも中級者以上でないと困難に直面する可能性が高い。そういう気がする。まあどうしても来たいというのならそれなりの覚悟をして来るべきであろう。それくらいの用心が必要という気がする。

　さて話を元に戻すと、その人の同僚がやはり出張でイスラエルに行ったことがあったらしい。ご存じの方もいると思うが、シリアをはじめとするアラブ・リーグと称する中東諸国の多くはイスラエルの入国スタンプが押されたパスポートでの入国を拒否するということを。イスラエルに入国する際にイミグレでスタンプを押さないでくれというと別の紙に入国スタンプを押してくれ、出国の際にそれを渡すといい風になっている。しかし何も言わないとパスポートにしっかりと入国スタンプを押されてしまうことになる。これを押されてしまうともうシリア等には入国できない。実は先の業者の方の同僚が何も考えずにイスラエル入国の際にパスポートにしっかりと入国スタンプを押されてしまったらしい。その後とある中東の国に入国しようとした際にイミグレでイスラエルの入国スタンプがあることが判明し、入国拒否にあってしまったとのことであった。仕事で行ったのに入国を果たせずに日本へ帰国という憂き目にあってしまったとのことであった。

　実は私も昔とある調査の関係で中東のとある国からイスラエルに行ったことがある。当然直行便などあるはずもない。その国から一度サイプラスに飛び、そこで乗り換えてイスラエルのテルアビブに入ることになる。この飛行機は知るものぞ知るという飛行機で、アラブ側ももちろん知っているのだが、一度サイプラスに入る関係で建前上あまり立ち入らないらしい。もちろんチケットもサイプラスまでとそれ以降とでは分けて発券してもらっており、チケットだけではイスラエルという文字は見いだすことはできない。そうは言ってもけっこうチェックは厳しく、私もかなり細かくＸ線でチェックされた。私はたまたま鞄の中に中東で一般的なホブズという丸い平べったい大きなパンを入れていたので、それがしっかりとＸ線に写っていた。空港の担当官は、これは何かと聞いた。よもやまさか地雷と思ったのではないだろうが、しっかり鞄の中を見せて理解してもらった。

　本当一歩外国に足を踏み出すと想像を超えた事件が起きることが多い、そうは言っても事前にある程度情報を持っていればたいていは何とかなる。時まさに春休みである。卒業旅行の学生を始め、多くの方が海外に出かけられているのではあるまいか。そしてあっという間にゴールデン・ウィークである。今まさに海外旅行中の方あるいはこれから海外に足を延ばされんとする方、旅先で事件に巻き込まれることなく無事帰国されんことをお祈りしております。備えあれば憂いなしです。ハイ。

　ではでは。
　ルルルルルル～♪

お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう