プチ家電エッセイ

プチ家電エッセイ

公園の噴水よりすごい



溜まった池から水が次々と噴出す噴水。休日の公園では子供たちがその噴水の周りで水遊びをしています。

噴水は池に溜まった水をポンプで吸い込み、一気に上に向かって噴出しています。

けっして、噴水の水は次々と新しい水を噴出しているのではないようです。

一度噴き出した水を回収して、再びポンプで吸い込み、何度も上に向かって噴き出す仕組みだそうです。



これって、食洗機の基本構造とまったく同じようですね。

食洗機も公園の噴水も、底に水を溜めつつ、ポンプで水を吸い上げ、天に向かって強力に噴出しています。

公園の噴水の上にお皿を並べたら、きちんとお皿を洗ってくれるかもしれません。


食洗機が公園の噴水に比べて優れているところ。それが次の3点です。


1.台所に置けるほど小型なのに、2メートルもの高さまで水を噴き出します。

2.ノズルが回転しながら上に向かって水を噴出します。

3.70~80℃もの高温のお湯を噴出します。


この3点が食洗機の『びっくり』と思えるところだと私は思います。

その仕組みについて、毎度登場の夫からいろいろと教えてもらいましたので、以下紹介していきますね。



1.噴き出す高さが2メートルということについて。

食器洗い機のボディーには最新の技術が詰め込まれています。

食洗機のエンジンともいえるのが、水を噴き出すポンプです。

このポンプはとても小さくて、食器を収納する庫内の下側にあるそうです。

食洗機の機械の部分って、本当に薄型に作られているようですね。

食器の収納点数が多くなればなるほど、食洗機の機械の部分が薄くなっていくようです。


近年、携帯電話やパソコンの薄型技術に驚きを感じずにはいられない私ですが、食器洗い機も同様に薄型技術が進んでいるようです。

『ジャストタンク』という言葉があるそうですが、食器洗い機は食器を置けるスペースがその8~9割以上を占めるそうです。

そしてその残りの1割の容積のところに機械を詰め込んでいるのです。

それだけ薄型部分に組み込まれているポンプにもかかわらず、その噴き出し高さはおよそ2メートルに達するということらしいです。

つまり食洗機の天面が抜けているとしたら、そこから上に2メートルも噴き出すということです。

もしそうならば、ご家庭の天井まで水が当たってしまいますね。

それだけ強い水流で、食器を洗うとの事です。


公園の噴水も2メートルぐらいは噴き出しているでしょうか。

それと同じだけの勢いが、あの小型のボディーから出ていると考えるとちょっと感動してしまいます。




2.回転しながら水を噴出させているということ。


公園の噴水は、いつも同じポイントから水を噴き出させています。

それに対して食器洗い機は、ノズルが回転しながら水を噴き出させています。

最近は窓付きの食洗機も増えてきて、その回転している様子が見れるようになってきましたね。

また店頭でも透明なケースで覆われて、食洗機のノズルが回転している様子を見せてくれることもあります。


単純な疑問なのですが、どうしてノズルは回転しているのでしょうか。

そして回転する軸の部分から水が漏れないのはなぜでしょうか。


夫に以上の質問をしてみたところ、彼は毎度の事ながら、熱く語ってくれました。。

そのことをすべて書き出すと膨大な紙面になってしまいますので、要点だけを紹介します。


要するに、ノズルは水の噴き出す力だけで回っているそうです。

けして、回転する部分の軸に電気で動くモーターが付いているのではないとの事。

そして水の噴き出す力を回転方向に変化させるために、ノズルの形状が大切になってくるそうです。

我が家の食洗機はノズルがブーメラン型に湾曲してます。

それに対して他社のノズルは1列にまっすぐになっています。


このブーメラン型が、はたまたアイデアの宝庫との事です。

詳しい話はまた別の機会にしますが、この湾曲がない他社のノズルでは、ノズルを回転させる目的だけの噴き出し口があるとの事。

つまりその回転のためだけの噴出水は、真上の食器に当たらずに横に飛ぶだけなので、もったいないそうです。

それに対してブーメラン型ノズルは、水が流れるときの反力を利用して回転するそうです。

そうするとすべての水が上方の食器に向かい、食器をしっかりと洗ってくれるそうです。


・・・うーん、分かりますか?分かりませんか?

言葉で説明するだけでは分かりにくいかもしれません。

とにかく私にとっては、ポンプの噴き出す水の勢いだけでノズルが回転してくれることに、「なるほど~!」と感動でした。


また回転の軸からの水漏れに関しても、彼いわく、

「おそらくO型のゴムのパッキンを入れて、『回転するけども水は漏れない』という絶妙な隙間を作っていると思う。」

と語ってくれました。

回転するけど水が漏れないという絶妙な隙間というのが、機械設計の世界では標準的な寸法として決まっているそうです。


身の回りにもそんな部品がないかしら?と思い、少し考えてみました。

いくつか思いついたのですが、例えば、食洗機、洗濯機のカチッとつなぐ蛇口、がそれですね。

根元が回転しても水漏れしないですものね。





3.高温のお湯を噴き出す、ということについて。


これもすごいですね。

夫いわく、きっと温風乾燥用のヒーターを使って、庫内の水を目的の高温まで温めているんだろう、との事。

つまり、温風乾燥用のヒーターは、水を温めるためにも使われているそうです。

これも1石2鳥の考えですね。


ポンプで水を噴き出しつつノズルを回転させるやり方も1つの機械で2つの目的を達成してます。

そしてこのヒータも水を温めるためと、温風乾燥のためと2つの目的で使われているそうです。

なんて、賢い食洗機なのかしら。・・・と私は感動してしまいます。





以上、アイデアの固まりである食洗機の仕組みとその効果について、今日は紹介してみました。


近年のパソコンやデジカメ、携帯電話といったデジタル技術の進化の速度にも驚きを感じずにはいられない私ですが、

同様に白物家電の分野でも技術の薄型化、軽量化、進化が繰り返されているのですね。


そして白物家電にはデジタル製品と違い、水や風などの自然の力を利用して魅力ある商品に仕上げているのですね。

白物家電はそれを開発する技術者のアイデアと工夫の固まりであり、本当に面白い世界だと感じます。



これからは食器洗い機、生ごみ処理機、そして電磁調理器などといった白物家電が普及していくのでしょうね。

洗濯機や掃除機、炊飯器と同様に、一家に1台の時代がすぐそこまで来ていると思います。

これから先、これらの製品はどのような進化を繰り返していくのでしょうか。


これからも、私はそれらの進化を興味深く見守り、その行方を楽しみに生活していこうと思います。




本日もここまで読んでくださった皆様、本当にどうもありがとうございます。

これからも皆様に「なるほど」と思っていただけるエッセイを出来るだけたくさん書いていきたいと思っております。





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